全自動カボチャ・スイカ収穫機!完全放置で栽培から回収まで行います
カボチャとスイカは、種から成長した茎の周囲に、実をつける作物です。成長した茎は、実が収穫されてもそのまま残り、またしばらくすると実をつけます。そのため、小麦やニンジン、ジャガイモなどと違って、収穫のたびに種を植え直す必要がなく、レッドストーン回路を使って実の収穫を機械化できれば、完全自動栽培が可能です。今回は、全自動カボチャ(スイカ)収穫機の作り方を紹介します。
目次
自動収穫機の仕組み
こんな装置になります。
カボチャとスイカの実は、ピストンで押すとアイテム化させることができます。上の層で栽培したカボチャ・スイカをピストンでアイテム化。アイテム化したカボチャ・スイカは、下の層を走るホッパー付きトロッコで回収するというのが、この装置の仕組みです。
畑の下には、レールが敷いてあります。
必要なアイテムは、ピストン、レッドストーン、レッドストーンブロック、レッドストーントーチ、レッドストーンコンパレーター、レッドストーンリピーター、日照センサー、パワードレール、レール、ホッパーなどです。日照センサーやコンパレーターが必要なので、ネザーに行ってネザー水晶を取ってきておく必要があります。
アイテム回収部分の作り方
では、この装置の作り方を画像で見ていきましょう。下の層から順に作っていきます。
アイテムの自動回収部分
トロッコが回収してきたアイテムを、チェストに格納する設備からつくっていきます。この部分は、サトウキビ自動収穫機の回収部分と同じ仕組みです。
回収したカボチャ(スイカ)を格納するためのチェストを設置して、チェストに向かって下画像の位置で2つホッパーをつなげます。
今回は装置全体の高さを抑えるために、地面に埋める形で作っていますが、1段高くしてもOKです。
チェストに近いホッパーの上とその横にブロックを置き、ブロックを置いていないほうのホッパーの横と、その斜めの位置を1ブロック掘ります。
ホッパーの上にブロックを置くときは、シフトキーを押しながら右クリックです。上画像左側のブロック(羊毛)の下に、ホッパーがあります。
ホッパーの横にあけた穴に、レッドストーンコンパレーターを下画像のような向きで置き、コンパレーターの先のブロックにレッドストーントーチを指します。
コンパレーターの背面が、ホッパーと接するように設置します。ホッパー内のアイテムをコンパレーターで検知して、信号を伝えるための設備です。レッドストーントーチは、コンパレーターが信号を伝えているブロック(コンパレーターの前のブロック)の側面に設置しています。
先ほど刺したレッドストーントーチの上をブロックで塞ぎ、その横にレッドストーンを置きます。
あとはコンパレーター横のホッパーの上にパワードレールを敷けば、アイテムの回収(格納)部分が完成です。
アイテムを回収しながら走ってきたホッパー付きトロッコが、コンパレーター横のホッパー(パワードレール)まで到着すると、中のアイテムを下のホッパーに吐き出します。ホッパーにアイテムが入ってくるとコンパレーターが検知して信号を出すので、その信号がコンパレーターの先にあるレッドストーントーチに伝わりOFFに。するとパワードレールもOFFの状態になるので、トロッコはその場に留まってアイテムを排出し続けます。
ホッパーの中からアイテムが無くなると、コンパレーターが信号を出さなくなるので、レッドストーントーチがONになり、それがパワードレールに伝わってトロッコが自動的に発車していくという流れです。
レール部分
次はトロッコを走らせるための、レールを敷いていきます。
ホッパーの上にパワードレールを敷き、レールを一つつなげます。ホッパーの上のパワードレールの横にも、パワードレールを敷いておきます。
左側のパワードレールがアイテム回収場所、右のパワードレールはトロッコの待機場所(スタート地点)になります。この2列に、レールを敷いていきます。
5つずつレールを敷いたら、地面を掘ります。
掘ったところにレッドストーンブロックを入れ、その上にパワードレールを敷きます。
トロッコを最高速度まで加速するために、ここのパワードレールは2つずつ敷いておきます。
パワードレールからさらに16ブロック分レールを敷き、先ほどと同じようにレッドストーンブロックとパワードレールを設置します。
ここからさらにレールを5ブロック分伸ばして、5ブロック目でとなりの列のレールとつなげます。
最初のパワードレールから、レール全体で31ブロック分の長さになっていればOKです。
ホッパーの設置
次は敷いたレールの横に、ホッパーを設置していきます。
コンパレーターのすぐ横から、レールに向かって横向きに設置していきます。
面積が狭いので少し難しいですが、レールの側面にカーソルを合わせて設置すると、横向きに設置することができます。
14個設置したら、1ブロック開けてさらに15個設置します。
このホッパーの上には耕地を湿らせておくための水源が設置されるのですが、ピストンで押されたカボチャがその水源に落ちてしまうことがあるので、これらのホッパーで回収できるようにしています。ホッパーに回収されたアイテムは、ホッパー付きトロッコが横を通った時に吸い出され、回収地点へ移動します。
カボチャ・スイカ畑の作り方
次は、上の層を作っていきます。設置するのは水源と耕地、土ブロック、そしてピストンです。
畑の外枠を設置
レール横に設置したホッパーよりも1段高い位置で、ホッパーやレールの周りをぐるりと囲むようにブロックを設置していきます。
ホッパーの斜め上にブロックを設置。
レールの上は避けて(ホッパーから2ブロック分間をあけて)、反対側もぐるりと設置。
この反対側の枠は、無くてもいい部分です。ブロックを節約したかったら、設置しなくてもOK。
グルッと1周設置すると、こうなります。
土ブロックの設置
空いている隙間(レールの上の部分)に、先ほど設置したブロックと同じ高さで土ブロックを敷き詰めます。
敷き詰めた土ブロックのうち、ホッパー側の土ブロックをあとで耕地にします。
ピストンの設置
下画像の位置にピストンを設置。
ピストンもレール横のホッパーと同じように、14個置いて1ブロックあけて15個置きます。ピストンを置かない部分は、ブロックを設置して隙間を埋めておきましょう(ホッパーの1マスあいていた部分も、同じようにブロックで埋めておきます)。
先ほど敷き詰めた土ブロックも、ピストンが無い列は上画像のように違うブロックに変えておきましょう。土ブロックのままにしておくと、ピストンで押せない部分にカボチャやスイカの実がなってしまうことがあります。
ピストンの端は、下画像のように壁を作っておくと、アイテム化したカボチャがはみ出しにくいようです。無くても動きます。
ピストンに信号を伝えるための土台を設置します。
ピストンの後ろ側にブロックを設置していきます。このブロックの上に、後ほどレッドストーンを置いていくことになります。
これで上の層はほぼ完成です。あとはホッパーの上に水を入れて、水に近い方の土ブロックを耕地にしてカボチャ(スイカ)の種を植えれば畑になります。
レッドストーン回路部分
設置したピストンは、日照センサーが出す信号で動かします。B.U.D回路でカボチャの実が生成された瞬間にピストンを動かすパターンも試しましたが、たまたま検知する場所の実の生成が遅れたりすると、他の場所にカボチャの実がたまっているのにずっとピストンは動かないままになってしまうので、日照センサーを採用しました。
カボチャやスイカの実があまりたまっていない状態でも、必ず1日1回ピストンが動くことになりますが、BUD回路で動かした場合と収穫量の差を比較してみたところ、日照センサーのほうが収穫量は若干多くなるような感じでした。
スイッチの日照センサーを設置
ピストンの横のブロックにレッドストーンを敷きます。
ピストンが置かれていない部分にはリピーターを設置して、回路を延長しています。15ブロックごとにリピーターで延長させれば、いくらでも長くすることが可能。今回は14ブロック+15ブロックの長さで作っていますが、もう15ブロックくらい延長させると十分な収穫量が確保できるような気がします。
日照センサーとコンパレーターを、下画像の位置に設置。
チェストが置かれたほうの枠の上に、日照センサーとコンパレーターを設置します。コンパレーターは背面が日照センサーと触れるように設置し、一回右クリックして減算モードにしておきます。
日照センサーの横で2×2の大きさの土台を作り、リピーターとレッドストーンを設置します。コンパレーターの先にもリピーターを置きます。
日照センサーは明るくなると信号を出し続けてしまい、そのままレッドストーンにつなげると、ピストンが伸びっぱなしの状態になってしまいます。そのままだとカボチャ・スイカが次の実をつけることができません。そこで、パルサー回路を作って一瞬だけ信号が出るようにしています。
この回路について詳しくは、コチラの記事でも解説しています。
→全自動装置のレッドストーン回路を解説!サトウキビとカボチャはパルサー回路で
トロッコの発車回路
ピストンが動いた時に、少し遅れて回収用トロッコが発車するように、回路をつなぎます。
先ほど置いたリピーターの先で階段上にブロックを置いて、上にレッドストーンを設置。
ここで、ピストンへ信号を伝える回路ともつなげてしまいます。
一番下に置いたリピーターは、2回右クリックしておきます。
これで、ピストンが動いてから少し遅れてトロッコが発車するようになります。遅延を大きくしないとトロッコがうまく発車してくれないことがあったので、必ず設置後に右クリックして遅延を大きくしておきましょう。
ここまで完成したら、出発地点のパワードレールの上にホッパー付きトロッコをのせて、
実験的に、日照センサーを右クリックして切り替えてみます。回路がうまく機能していれば、ピストンがガシャンと動いてトロッコが走り出します。
たまにピストンで押されたカボチャが日照センサーの上にはみ出してくるので、日照センサーの上にガラスブロックを置きました。
水を入れて、耕地にカボチャを植えるとこんな感じになります。
上画像は、骨粉で茎をMAXまで育ててから、自分でカボチャブロックを置いたのでカボチャが敷き詰められていますが、実際はカボチャがまばらな状態でピストンが動くことになります。ピストンが動くタイミングは、1日中起きている場合は夜明け前、ベッドで寝た時は起きた瞬間です。
カボチャ・スイカの同時栽培&全自動収穫
仕組みはあまり複雑ではないので、改造も簡単です。
反対側でスイカを栽培できるようにしてみました。
上の装置は、右側の畑でカボチャを、左側の畑でスイカを栽培することができます。
左右のレールは下の層でつないでいます(上で作ったものより1段高くして作ってあります)。
トロッコの発車場所を右端に移動して、左端でアイテム回収を行っています。
レッドストーントーチとレッドストーンで信号を下に伝えて、トロッコに動力が伝わるようにしています。
上画像のようにトーチを使わなくても、階段状に置いたブロックにレッドストーンを置いて伝えてもOKです。
材料を揃えるのがなかなか大変ですが、この装置と小麦自動収穫機があれば、村人との取引が思い通りにできるようになります。ダイヤのツルハシやダイヤの装備も楽に手に入れられるようになるので、ぜひ挑戦してみてください。
違う人の似たような装置では回収率が悪くて困っていました。でもこちらの装置を真似して(15個分、延長させました)日照センサーでは効率がイマイチ悪いので感圧版(定期的に自動で動きます)に変えたら、3倍以上の回収率になりました~♪
見た目もブロックを樺の原木にして畑の周りをカボチャランタンと樺の葉を交互に置いて可愛く仕上げました~♪(´∀`*)ウフフ
初心者の私でもちゃんと作れました♪ありがとうございました♪ヽ(*´∀`)ノ
vita版ですが、最初のパワードレールがうまく並行に置けず、ダブル(かぼちゃとスイカ2列)版のレールを敷きました。
改造版のチェストとトロッコのつなぎの仕組みがどうしてもわかりません。
お時間あるときに解説いただけたら幸いです。
私もヴィータ版で考えましたが、説明通りだとパワーレールがどうしてもくっついてしまうので 片方だけ先に2つパワーレールを置いて、そのあとにくっついてしまうパワーレールを置けば大丈夫でした。
パワーレールをUの字にしてから(3〜4つ必要)、その後くっついた部分だけ回収して残りの2つは真っ直ぐのままに出来ました。
野良さんへ
アドバイスをありがとうございます
改造版にするときも、うまくレールを曲げられなかったのですが、カーブを増やして迂回させたらつなげられました。もう一つ別につくるときにやってみます。
改造版の図だと、回収チェストが左へ動いていて、左端終端のパワードレールとホッパーでつないでいるのに、発車システムがそのままにみえるます。発車機構は左端終端にしないと、上手くトロッコが動かないのでは、と混乱しています。もしや、発車が右端で、回収が左端にいれかわっている?
もう少し、考えてみます。
ありがとうございました。
>ちゃやさん
発車は画像の右側です。上の回路が発した信号が、トーチ→レッドストーン→トーチ→リピーター→ブロック→パワードレールと伝わって、トロッコが発車するようになっています。トーチを使わずにブロックを階段状に置いてレッドストーンでつなげても大丈夫だと思います!
いつも参考にさせていただいています、ありがとうございます!
ひとつ質問があります。
チェストに作物が入ってこないのですが、原因がわかりません。
チェスト手前の、ブロック下のホッパーにたまっています。
そこまでは来るのですが、チェストには入らず…。
もしおわかりになれば、失敗点を教えていただけると嬉しいです。
>みのさん
私もホッパーからチェストにアイテムが入らず悩んだことがあったような気がします。たしかそのときは、最後のホッパーがチェストにつながっていないのが原因でした。チェストを設置し直してみると改善されるかもしれません。あとホッパーに信号が伝わっているとホッパーがアイテムを移動させなくなるので、そのあたりもチェックしてみるといいかもしれません。
アイテム回収部分の作り方なんですがコンパレータ要らずで出来るコンパクトにする方法。発車地点にホッパー置いてパワードレール(off)を置き、折り返し部分はパワードレール(on)のみ置くだけです。回収したアイテムは発車地点のホッパーで回収してくれます。あとはうまくチェストを設置するだけ。知っていたならすいません。
最後チェストにアイテム入らなくて困ってたけど、これ試したら解決した。ありがとう!
水流を利用すれば
ホッパーの数と線路を作るコストを削減できるのでは無いでしょうか。
確かに、水流であっても畑を湿らせることはできるので、ホッパーの設置個所をかなり節約できると思います。さらに、水源の上を壁でふさいでおけば、そもそも水源にアイテムが落ちる心配もなくなります。
でも、線路はどうやって節約するのですか?ホッパー付きトロッコがないと畑の上に落ちたアイテムが回収できない、と思ったのですが・・・
ピストンから押し出されたかぼちゃを、水流によって回収用ホッパーまで運んであげたらいいと思います。
水源の上に自重落下しない適当なブロックを置いたら水源に落ちずホッパー節約になると思います
チェスト近くの最初のパワードレールがどうしてもくっついて並べて置けないのですがどうしたらいいですか?
かぼちゃの茎は、一定時間後に隣の土ブロックへかぼちゃをはやすのですが、1マスの畑に対して複数の茎をわざと隣接させると、より早く実る・・・と思います。この特徴をうまく活かすと、さらに効率が上がるのではないでしょうか?
お役に立てれば幸いです。
複雑な装置になったら作るの面倒になるし効率より数で!
っていう感じかも・・・。
日照センサとコンパレータ、リピータが近いと日が沈む前に眠ると日照センサーの出力が0にならないので日照センサとコンパレータ、リーピータの間に6マス開けるとどんなに早く眠ってもパルス信号を出力することができるのでおすすめ。サトウキビも!
日照センサの夜間モードと通常モードをORで結んで遅延させれば回収率がまた上がるのでこれもおすすめ。