今回は食料・取引材料の確保に大いに活躍してくれる「小麦自動収穫機」の作り方を紹介します。小麦自動収穫機と呼んでいますが実は小麦だけでなくニンジンやジャガイモでも使用可能で、特殊な材料を必要としないため序盤でも作ることができます。取引を始めたらぜひとも作っておきたい装置です。




小麦自動収穫機の作り方

作成する「小麦自動収穫機」は、以下のような装置です。

装置の全体像。
小麦自動収穫機の全体像

段々畑のように段差をつけて耕地を作り、植えた作物が育ったら上部から水を流して一気に収穫するという装置です。茶色い服の村人を使うと植えるところも自動化できるのですが、まとまった量を確保するのに時間がかかってしまうので、この装置では植える部分を手作業で行うことにしています。一度に大量の作物が収穫できるので、実用性はかなり高いです。

設計図。左が上から見た図。右がレッドストーン回路。下が断面図です。
小麦自動収穫機の設計図

茶色系で色分けされた部分が耕地で、今回は3段作ります。この耕地は増設も可能ですが、あまり多くすると収穫時の動作が重くなるため、せいぜい5段くらいまでにしておくのがいいと思います。

グレー系の部分は枠と、ディスペンサーから流れる水を広げるための設備です。この設備によって1つのディスペンサーから流れ出る水流を、幅13ブロックの耕地全体に行き渡らせます。

右上の図は、水源の位置と地下に埋め込むレッドストーン回路を表しています。がレッドストーンダスト、がレッドストーンリピーターです。途中で回路を分岐させてあり、水流の放出用と格納用の信号がそれぞれ時間差でディスペンサーに伝達されるようになっています。

では、さっそく詳しい作成手順を見ていきましょう。解説の画像にはJava Edition(1.13.2)のものを使っていますが、BE版(統合版)でも同じように作ることができます。

1段目の耕地の場所を決める

まずは、一段目の耕地の場所を決めましょう。

一段目の耕地は、8×13の大きさで作ります。
一段目の耕地

耕地は土をクワで耕して作りますが、水を設置していないとすぐ土に戻ってしまうので、ここでは土のまま耕地の位置だけを決めておきます。

水路と耕地の整備

耕地の長辺のとなりには耕地と同じ長さで深さ1ブロックの水路を掘り、水路の中央にホッパーとチェストを設置しておきます。

水路に設置されたホッパーとチェスト。ホッパーはチェストにつながっています。
水路に設置されたホッパーとチェスト

チェストが開けやすいように手前側を掘っておきます。チェストの上にはガラスブロックを設置しておきましょう。
チェストの上のガラスブロック

ガラスブロックでチェストの上が塞がれてしまう形になりますが、これでも問題なくチェストを開けることができます。

水路の横に、下画像のようにガラスブロックを設置します。
水路脇のガラスブロック

このガラスは、流れてくるアイテムを水路に落とすための壁の役割をはたします。ガラスがなければ他のブロックを使っても構いません。

水路の両脇に水源を設置して中央に向かって水を流し、水路とは反対側にも下画像のように2箇所水源を設置します。
水路の水

水を設置すれば、耕地を作っても土に戻らなくなります。クワで耕しておきましょう。
耕地横の水路

チェストとホッパーの増設

耕地が3段であれば、解説のように普通のチェスト1つで収穫できるアイテムは全て格納できます。しかし耕地を増やしたときや収穫した作物をそのまま保管しておきたいときなどは、チェストは2つ並べてラージチェストにしておかないと、アイテムを回収しきれません。

ラージチェストにした場合は、隣り合う2つのホッパーをそれぞれチェストにつなげておきましょう。
ホッパーとチェストの接続

2つのホッパーをチェストに接続していたほうが、1つだけしかつなげていないときよりもチェストへの格納が早くなり効率的です。

また、収穫できる作物が多すぎるとアイテム化した作物をホッパーが吸い取りきれなくなるので注意が必要です。格納されなかったアイテムはホッパーの上でクルクルと回転し続け、空きができしだい吸い込まれていきますが、格納されないまま5分が経過してしまうと残っているアイテムは全て消滅してしまいます。せっかく収穫したアイテムの消失を避けるために、耕地を増やすときはホッパーも合わせて増設するようにしましょう。

以下の記事で耕地100マスあたりの収穫量を調査しています。耕地を増やすときの参考にしてください。

レッドストーン回路

この装置はディスペンサーを使って水を放出します。ディスペンサーは水入りバケツが格納された状態でレッドストーン信号を受け取ると水を放出し、水が放出されている状態で信号を受け取ると水を格納してくれます。つまり2回信号を送れば、

1.水を流してから
2.元に戻す

ことができるのですが、そのために2回ボタンやレバーを操作するのは面倒です。そこで、一回のボタン操作で放出と格納ができるようなレッドストーン回路を作っていきます。

こんな感じの回路を作ります。左端がボタンを設置する場所です。
地面の下の回路

レッドストーンとレッドストーンリピーターいずれも30個ほどと、上の画像にはないですがレッドストーントーチ2本を使います(地面の回路からディスペンサーへの伝達用)。この回路は地面に埋めてしまうため、あとから修正するのが大変です。間違えないように一つずつ確認しながら設置するようにしてください。

遅延させるほうの回路

回路を途中で2本にわけて一方を遅延さることで、時間差で2回信号が伝わるようにします。まずは、遅延させる部分から作っていきます。

目印となるブロックを地面に埋め込みます(下画像では金ブロック)。

設置された水源2つの真ん中で、耕地から11ブロック離れた位置に目印を置きます。この目印の真上にディスペンサーが設置されるので、目印に向かって回路をつなげていきます。

耕地の横を1ブロックの深さで11マス掘り、レッドストーンダストを置いていきます。
レッドストーン回路1

掘った先から水源方向に12ブロック掘り、12個のリピーターを置きます。
リピーターの設置

折り返して、さらに10個リピーターを置きます。
さらなるリピーターの設置

次は1ブロック間隔をあけて、リピーター4つ。この1ブロック間隔は、上の層に水源を設置するために必要な間隔です。
4つのリピーター

最後は、目印のブロックに向かってリピーターを5つ設置。
目印につながるリピーター

これで、全部で31個のリピーターが設置されることになります。Java Editionのバージョン1.13.2で試したときは、リピーターの数はもう少し少なくても大丈夫そうでした。少し前のバージョンでは「ちょうどいい」と思った記憶があるので、バージョンやエディションによって違いがあるかもしれません。

リピーターが合計で30個くらいあれば、置き方はこの形にこだわる必要はありません。ただリピーターの数を減らすと水流が止まるタイミングが早まってしまい、作物が流れきらないことがあるので注意が必要です。

設置したリピーターは右クリックすると、遅延の大きさを変更することができます。今設置したリピーターは、全て最大遅延にしておきましょう。

リピーターの2本のバーが最も離れた状態にしておきます。
遅延が最大のリピーター

遅延させないほうの回路

分岐点から先を掘り進め、リピーターを置いてからレッドストーンダストを置いていきます。
分岐点の先の回路

下画像のような形で目印のブロックにレッドストーンダストがつながればOKです。
目印につながる回路

目印のブロックからディスペンサーへ信号を伝える設備は後ほど作っていきます。地面に埋める回路部分は、とりあえずこれで完成です。

これ以降の建築を進めると回路を修正することが難しくなるので、ここで動作確認をしておいたほうがいいでしょう。目印のブロックの上にドアを置き、ボタンを回路が分岐する前の適当な場所に設置してON。ボタンを押した直後にガチャッバタンとドアが空いて閉まり、時間差でもう一度ガチャッバタンがあれば回路は機能しています。

回路の簡略化

レッドストーン回路を作るのが面倒くさい場合は、壁の上にレッドストーンを敷いてボタンの信号をディスペンサーに送るようにしてもOKです。

簡単な回路バージョン。
簡単な回路バージョン

水流を発生するために一回と、停止させるためにもう一回ボタンを押す必要がありますが、待ち時間はほんの少しなのであまり問題にはならないです。こちらのほうがシンプルでわかりやすいですね。

2段目・3段目の耕地

2段目・3段目の耕地は、先ほど設置したレッドストーン回路の上に作っていきます。

耕地にする部分に土を設置します。2段目以降の耕地は、4×13の大きさです。
2段目の耕地

耕地以外の部分は土台のブロックを置きます。目印のブロックの手前まで設置しましょう。
土台のブロック

1段目と同じように水源を設置し、土をクワで耕します。
水源と湿り始める耕地

3段目も同じように作りましょう。
3段目の耕地

今回は3段で作るのでここまでですが、同じ作業を繰り返せばさらに耕地を増やすこともできます(耕地を増やす場合は、レッドストーン回路の延長も必要です)。

壁の作成

ここからは、ディスペンサーへの伝達回路と、耕地を囲む壁を作っていきます。

ディスペンサーへの伝達回路。
ディスペンサーへの伝達回路

目印のブロックの上にレッドストーントーチを立て、その上にブロック、その上にトーチ、その上にブロックを設置します(最上部のブロックの上にディスペンサーが設置されます)。上の画像ではわかりやすいように金ブロックを使っていますが、丸石など手に入りやすいブロックでOKです。

次は壁を作っていきます。

耕地脇の回路の上を塞いで、壁を作っていきます。
回路の上の壁

周囲をぐるりと高さ2の壁で囲いましょう。
壁

壁を高さ1で作ると水流でアイテム化した作物が壁の上にのってしまうことがあるので、高さを2ブロックにしています。動物がこの壁から耕地に落ちると耕地が土ブロックに戻ってしまうので、壁の外側には動物が侵入できないような工夫をしておくといいかもしれません。

裏側の壁はこんな感じ。
裏側の壁

水流を広げる設備

壁を作ったら、次は水流を広げる設備を作っていきます。

壁の内側の耕地ではない土台部分に、下画像のようにブロックを置きます。
水流を広げる設備1

先ほど置いたブロックの上に、さらに下画像のようにブロックを置きます。
水流を広げる設備2

信号が伝わってくるブロックの上にディスペンサーを設置。
ディスペンサー

設置するのは、ドロッパーではなくディスペンサー(BE版では「発射装置」)です。間違えないように注意しましょう。中には水入りバケツを1つだけ入れておきます。

下画像の位置にボタンを設置したら完成です!
ボタン

ボタンをおすと、耕地全体に水が流れます。
耕地全体に流れる水流




小麦自動収穫装置の使い方

この小麦自動収穫機は収穫のみを自動化する装置で、作物を植えるのは手動でやる必要があります。作物を植えたら他のことをしながら育つのを待ち、育ったらボタンを押して作物を自動回収。水で流されたアイテムがチェストに格納されるのを待っている間に耕地に作物を再度植えて、他のことをしながら成長を待つ・・・という流れで作業すると、どんどん農作物がたまっていきます。

作物の植え方

耕地が段になっているため、間違って下の耕地に飛び降りてしまわないよう注意が必要です。上から下に降りてくるのは難しいので、下から上にのぼっていくように種を植えていったほうがいいです。

種を植えたら、他の作業をしながら成長を待ちましょう。
植えられた自動収穫機

クリエイティブモードの場合は、以下のコマンドを入力することで作物をすぐに成長させることができます。

入力例

/gamerule randomTickSpeed 4096

Java EditionのrandomTickSpeedのデフォルト値は3です(BE版は1)。作物が成長したら同じコマンドで元に戻すのを忘れずに。

作物の回収方法

作物の収穫は、壁に設置されたボタンを押すだけでOKです。

ボタンを押すと水流によって作物がアイテム化し、ホッパーの場所まで流れていってくれます。
水流による回収

流されたアイテムはチェストに格納されるので、しばらくしたらチェストの中を確認してみましょう(格納には少し時間がかかります)。

収穫量

3段の自動収穫機で収穫できる量は、以下のような感じです。

小麦の収穫量。
小麦の収穫量

ニンジンの収穫量。
ニンジンの収穫量

ビートルートの収穫量。
ビートルートの収穫量

小麦やビートルートは耕地面積分しか収穫できないのでそこまで多い印象はありませんが、ニンジンはめちゃくちゃ多いです。ジャガイモもニンジンと同じような結果になります。収穫したジャガイモをベイクドポテトにすれば、食糧問題が一気に解消されますね。

装置の拡張

3段だと耕地面積が208ブロックです。同時に複数の作物を育てたいとなると少し狭い。そこで、装置を拡張してみたいと思います。

この装置は、

1.横並びに連結させる
2.段を増やす

という2つの方法で拡張することができます。順に見てみましょう。

3段式2連小麦自動収穫機

まずは3段式2連小麦自動収穫機です。3段の自動収穫畑を、横に2つ並べてあります。

BE版(統合版)で作ってみました。問題なく機能してくれます。
3段式2連小麦自動収穫機

耕地部分は同じものを作ればいいだけだし、レッドストーン回路はどちらか片方で作って、左右のディスペンサー(発射装置)の間を回路でつなぐだけでOK。作るのはそう難しくありません。

レッドストーン回路

左右のディスペンサーの接続方法。
左右のディスペンサーの接続

右左のディスペンサーを、レッドストーンリピーター(レッドストーン反復装置)とレッドストーンダストを使ってつないでいます。こうしておけば、1回のボタン操作でどちらのディスペンサーへも信号を送ることができます。

5段式2連小麦自動収穫機

次は、5段式2連小麦自動収穫機です。
5段式2連小麦自動収穫機

2つ並べて、段数も3から5に増やしています。上の画像ではチェストの位置が片側に寄っていますが、中央にしておいたほうがアイテムの格納は早いです。

収穫量が多くなるので、格納用チェストはラージチェストに変更。水の下にはホッパーが敷き詰めてあります。
水の下のホッパー

ホッパーを敷き詰めることで水路に水を流す必要がなくなるので、水路内は水源で満たしておきましょう。

レッドストーン回路

下から上に信号を伝えるためのレッドストーントーチ。

ディスペンサーの位置が変わるので、トーチの配置を少し工夫する必要があります。一番上のトーチがOFFになるようにブロックとトーチを設置しましょう。

地面に埋められたレッドストーンリピーター。
埋められたレッドストーンリピーター

耕地の下に埋めるリピーターは余分に増設する必要はなく、耕地が奥に伸びたぶんだけ普通に延長すればOKでした。

収穫量

5段式2連小麦自動収穫機で作物を栽培したときの収穫量は、以下のようになります。

小麦の収穫量。
小麦の収穫量

ジャガイモの収穫量。
ジャガイモの収穫量

ビートルートの収穫量。
ビートルートの収穫量

これだけ収穫できれば、村人との取引に余裕を持って使えます。強力な装備やエンチャントの本が、気軽に手に入れやすくなりますね。

ということで、小麦自動収穫装置の作り方の紹介でした。一基だけ作って、その中で複数の作物を育ててもいいですが、可能であれば、ニンジン・ジャガイモ・小麦でそれぞれ作っておくと、村人との取引に大いに役立ちます。ぜひ、挑戦してみてください。