この記事ではマイクラのコマンド入力方法と、よく使うコマンドの機能・入力例を解説しています。コマンドが上手に利用できれば、建築や検証の効率がかなり向上するはず。コピペで使えるものもあるので、ぜひ利用してください。
コマンドの使い方
コマンドは、文字の入力によってマイクラ内の様々な要素を操作する機能のことです。クリエイティブモードで生成されたワールドなどチートが許可されている環境でのみ使用することができるもので、マイクラのワールドに非常に大きな影響を与えてしまうため通常のサバイバルモードでは使用できなくなっています。ただし、サバイバルでワールドを作る場合でも「チートの許可」をオンにした状態でワールドを生成すれば使用可能です。
入力方法
コマンドはチャットウィンドウを開き、キーボードを使って入力していきます。
JE版のチャットウィンドウ。
BE版のチャットウィンドウ。
チャットウインドウは、Tキーまたは/キーで表示させることができます。全てのコマンドは/から入力することになるので、/キーでチャットウィンドウを開いたほうがあとが楽です。
コマンドは、基本的に英単語を入力することになります。例えば、以下のように入力します。
/effect give @s minecraft:night_vision 10000 0 true
これは、コマンド実行者に暗視の効果を10000秒付与するコマンドです(JE版)。この例のようにコマンドによっては英数字をたくさん入力しなければいけないこともありますが、現在のバージョンではコマンドの「入力補完」の機能があるので、表示される候補から選んでいくだけでコマンドを入力することができます。
入力補完
Java Edition、Bedrock Editionいずれも、途中までコマンドを入力するとそれ以降の候補が表示されるようになっています。その候補をTabキーで選択すれば、いちいち手打ちすること無くコマンドを入力することが可能です。
JE版で表示されるコマンドの候補。
BE版で表示されるコマンドの候補。
覚えているコマンドならキーボードで直接入力してもいいのですが、基本的には候補をTabキーで選択したほうが入力間違いなどもなくていいと思います。
履歴の表示
チャット欄を開いた状態で↑キーを押すと、これまでに入力したコマンドを新しい順に表示することができます。同じコマンドや数値だけを変えた似たようなコマンドを入力する場合は、この履歴を利用するのが便利です。
サバイバルモードでコマンドを使う方法
サバイバルモードで作成したワールドでは、通常コマンドを使用することはできません。しかしJava Editionでは、ワールドを「LANに公開」することでサバイバルモードのワールドでも一時的にコマンドが使えるようになります。手順は以下のとおりです。
Escキーを押してゲームメニューを開き、LANに公開ボタンをクリック。
「LANに公開」とは、同じLANに接続している別PCとマルチプレイするための機能です。LANにワールドを公開すると、家にある別のPCから現在遊んでいるワールドにログインすることができるようになります。(ワールドが外部に公開されるわけではありません)
他のプレイヤーのための設定の画面で「チートの許可」を「オン」にしてから、下の「LANワールドを公開」をクリック。
これで、セーブしてワールドを閉じるまではサバイバルのワールドでコマンドが使えるようになります。
覚えておきたいよく使うコマンド7選
覚えておきたいよく使うコマンドとして、以下の7つのコマンドを紹介します。
- /time
- /weather
- /gamemode
- /gamerule
- /locate
- /tp
- /fill
時間・天候をコントロールするコマンドから、一度に大量のブロックを設置するコマンドまで、入力がそう難しくなく、かつ便利なものを取り上げました。初心者でも使用しやすいと思うので、これらを使うところからコマンドに慣れていってください。
/time
/timeコマンドは、時間を変更することができるコマンドです。モンスターが湧くのが嫌ですぐに昼間にしたいときや、逆にモンスターをスポーンさせたくて夜にしたいときなどに使います。時間の指定、追加、確認が可能です。
時間の指定
時刻を指定した時間に変更するには、以下のようなコマンドを実行します。
/time set day
上記のコマンドを実行すると、時間が昼間になります。day(昼間)の他に、night(夜)、midnight(真夜中)、noon(正午)、sunrise(夜明け。BE版限定)、sunset(日没。BE版限定)を指定することができます。
数字による指定
day、nightといった単語ではなく、0~24000までの数字による指定も行うことができます(あえてやる意味はないですが24001以上の数値も指定可能)。
/time set 18000
上記のコマンドを実行すると、時間が真夜中に変更されます。
マインクラフト内での時間は「ティック」という単位で管理されており、0(24000)ティックから1日が始まって1000ティックで朝、6000ティックで昼、13000ティックで夜と時間が進んでいきます。day、nightといった単語とティックの値を対応させると、下の表のようになります。
day | 1000 |
---|---|
noon | 6000 |
sunset | 12000 |
night | 13000 |
midnight | 18000 |
sunrise | 23000 |
入力候補として出てくるのはday、nightなどの単語なので基本的にはそちらを使っておけばいいと思いますが、もっと時間を細かく指定したいときなどは数値による指定をおこなうことになります。
時間の追加
/timeコマンドは、時間を指定したぶんだけ進めることもできます。
/time add 1000
上記のコマンドを実行すると、現在の時刻から1000ティックだけ時間が進みます。
/time setが使えれば十分なので、あまり使う機会はないかもしれません。
時間の確認
/time query day
上記のコマンドを実行すると、ワールドを作ってからの経過日数が表示されます。day(経過日数)の他に、daytime(現在時刻)、gametime(ワールドを作成してからの時間(ティック))を確認することができます。
/weather
/weatherコマンドは、天気を変更するコマンドです。雨が降ってきたときに強制的に晴れに変えたり、雷を落とすために雷雨に変更したりすることができます。
/weather clear 600
上記のコマンドを実行すると、600秒のあいだ天候が晴れになります。clear(晴れ)の他に、rain(雨)、thunder(雷雨)を指定することが可能。時間は最大で1000000秒まで指定することができて、省略もできます。
/weather query
BE版では、上記のコマンドで現在の天候を表示することができます。
/gamerule
/gameruleコマンドは、ゲーム進行の設定を変更することができるコマンドです。例えば昼夜のサイクルを止めたり、天候の変化を止めたりすることができます。
昼夜サイクル
昼夜サイクルを停止するには、以下のようにコマンドを入力します。
/gamerule doDaylightCycle false
falseをtrueにすれば、昼夜サイクルが再開されます。
大掛かりな建築をするときなどは建設の途中で夜になってしまい、昼夜サイクルが煩わしく感じることが多々あります。そんなときにこのコマンドで昼夜サイクルを停止してから/time setコマンドで昼間にすれば、ずっと昼間の状態を維持することができます。
天候の変化
天候の変化を停止するには、以下のコマンドを実行します。
/gamerule doWeatherCycle false
falseをtrueにすれば、天候の変化が再開されます。
スクリーンショットを撮影したいときは雨の表示が邪魔になるので、このコマンドで天候の変化を停止させておき、/weather clearで晴れにするということを私はよくやります。デイライトサイクルと合わせてfalseにしておくことが多いです。
作物の成長
作物をすぐに成長させたいときは、以下のコマンドが使えます。
/gamerule randomTickSpeed 4096
上記のコマンドを実行すると、農作物の成長や葉の消滅に影響する「ランダムティックスピード」が4096に変更されます(デフォルトの数値は3)。
BE版(Windows10)では限界値が4096で、JE版なら10000や100000といった数値も指定できます。数値を指定しない場合は、現在のランダムティックスピードが表示されます。
畑に植えられた作物だけでなく、海の中に生えているコンブなども成長します。あまりに大きな数値を指定するとかなり重くなってしまうので注意が必要です。
/gamemode
/gamemodeコマンドは、サバイバルモード、クリエイティブモード、スペクテイターモード、アドベンチャーモードを切り替えることができるコマンドです。
/gamemode creative
上記のコマンドを実行すると、ゲームモードがクリエイティブモードになります。BE版では、「creative」の代わりに「1」や「c」も使用可能です。
/gamemode 1
サバイバルモード
/gamemode survival
ゲームモードがサバイバルになるコマンドです。BE版では、「survival」の代わりに「0」や「s」が使用できます。
アドベンチャーモード
/gamemode adventure
ゲームモードがアドベンチャーモードになるコマンドです。BE版では「adventure」の代わりに「2」や「a」が使用可能です。
スペクテイターモード
/gamemode spectator
ゲームモードがスペクテイターモードになるコマンドです。ブロックに触れることができなくなりますが、地面にもぐって地下の洞窟などを見ることができます。BE版では使うことができません。
/locate
/locateコマンドは、構造物の座標を調べることができるコマンドです。森の洋館や廃坑、海底神殿など、探すのが大変な構造物の場所を簡単に知ることができます。
/locate Mansion
上記のコマンドを実行すると、森の洋館の座標が表示されます。
Java Editionでは、チャットウィンドウを入力状態にして表示された座標をクリックすると、自動的にその座標へ移動するための/tpコマンドが入力できます。
/locateコマンドで探すことができる構造物は次のとおりです。
- 埋もれた財宝
- 砂漠の寺院
- エンドシティ
- ネザー要塞
- イグルー
- ジャングルの寺院
- 森の洋館
- 廃坑
- 海底神殿
- 海底遺跡
- 難破船
- 地下要塞
- ウィッチの小屋
- 村
埋もれた財宝
/locate Buried_Treasure
/locate buriedtreasure
上記のコマンドを実行すると、現在地から最も近い埋もれた財宝の座標が表示されます。上がJava版用、下が統合版(BE)用です。
砂漠の寺院
/locate Desert_Pyramid
/locate temple
上記のコマンドを実行すると、現在地から最も近い砂漠の寺院の座標が表示されます。上がJava版用、下が統合版(BE)用です。統合版のコマンドは、砂漠の寺院、ジャングルの寺院、イグルー、ウィッチの小屋のうち最も近いものの座標が表示されます。
エンドシティ
/locate EndCity
ジ・エンドで上記のコマンドを実行すると、現在地から最も近いエンドシティの座標が表示されます。
ネザー要塞
/locate Fortress
ネザーで上記のコマンドを実行すると、現在地から最も近いネザー要塞の座標が表示されます。
イグルー
/locate Igloo
/locate temple
上記のコマンドを実行すると、現在地から最も近いイグルーの座標が表示されます。上がJava版用、下が統合版(BE)用です。統合版のコマンドは、砂漠の寺院、ジャングルの寺院、イグルー、ウィッチの小屋のうち最も近いものの座標が表示されます。
ジャングルの寺院
/locate Jungle_Pyramid
/locate temple
上記のコマンドを実行すると、現在地から最も近いジャングルの寺院の座標が表示されます。上がJava版用、下が統合版(BE)用です。統合版のコマンドは、砂漠の寺院、ジャングルの寺院、イグルー、ウィッチの小屋のうち最も近いものの座標が表示されます。
森の洋館
/locate Mansion
上記のコマンドを実行すると、現在地から最も近い森の洋館の座標が表示されます。
廃坑
/locate Mineshaft
上記のコマンドを実行すると、現在地から最も近い廃坑の座標が表示されます。
海底神殿
/locate Monument
上記のコマンドを実行すると、現在地から最も近い海底神殿の座標が表示されます。
海底遺跡
/locate Ocean_Ruin
/locate ruins
上記のコマンドを実行すると、現在地から最も近い海底遺跡の座標が表示されます。上がJava版用、下が統合版(BE)用です。
難破船
/locate Shipwreck
上記のコマンドを実行すると、現在地から最も近い難破船の座標が表示されます。
地下要塞
/locate Stronghold
上記のコマンドを実行すると、現在地から最も近い地下要塞の座標が表示されます。
ウィッチの小屋
/locate Swamp_Hut
/locate temple
上記のコマンドを実行すると、現在地から最も近いウィッチの小屋の座標が表示されます。上がJava版用で、下が統合版(BE)用です。統合版のコマンドは、砂漠の寺院、ジャングルの寺院、イグルー、ウィッチの小屋のうち最も近いものの座標が表示されます。
村
/locate Village
上記のコマンドを実行すると、現在地から最も近い村の座標が表示されます。
/tp
/tpコマンドは、指定した座標にプレイヤーをテレポートさせるコマンドです。遠く離れた場所に移動したいときに非常に便利です。
/tp 100 64 100
上記のコマンドを実行すると、X=100,Y=64,Z=100にコマンド実行者がテレポートします。
以下のように、相対座標での指定も可能です(絶対座標と相対座標を混在させることも可能)。
/tp ~ ~100 ~
上記のコマンドを実行すると、現在地から100メートル上へコマンド実行者がテレポートします。
また、エンティティを指定してテレポートさせることもできます。
/teleport @e[type=cow] ~ ~10 ~
上記のコマンドを実行すると、周囲のウシがコマンド実行者の10メートル上にテレポートさせられます。
/fill
/fillコマンドは、指定した範囲に特定のブロックを満たすことができるコマンドです。
/fill ~ ~ ~ ~20 ~10 ~20 minecraft:air
/fill ~ ~ ~ ~20 ~10 ~20 air
上記のコマンドを実行すると、現在地からX軸方向に20、Y軸方向に10、Z軸方向に20離れた位置までの範囲が、空気ブロックで満たされます。上がJava版用、下が統合版(BE)用です。範囲内にブロックが設置してある場合は、削り取られてしまいます。
まっさらな平地を作ることができます。
特定のブロックを置き換える
/fill ~ ~ ~ ~20 ~10 ~20 minecraft:air replace minecraft:oak_leaves
/fill ~ ~ ~ ~20 ~10 ~20 air 0 replace leaves
上記のコマンドを実行すると、現在地からX軸方向に20、Y軸方向に10、Z軸方向に20離れた位置までの範囲にある、葉ブロックが空気ブロックに置き換えられます。上がJava版用、下が統合版(BE)用。特定のブロックのみ取り除きたいときに便利です。
ということで、コマンドの使い方と覚えておきたい便利コマンドの紹介でした。今回紹介したコマンドは、全体のごく一部です。慣れてきたら以下の記事を参考にして、他のコマンドにも挑戦してみてください。
いつも分かりやすい解説をありがとうございます。マイクラを始めて以来、とても助かりながら拝見させていただいています。
コマンドは便利ですが、サバイバルの場合ゲームとして楽しい範囲のさじ加減が難しい印象がありますね……。
(※/fillのreplaceとdestroyの組み合わせで、海底神殿の水抜きと解体とついでに海底の整地・舗装が30分かからず終わってしまうなど)
まさにここで教わったことも混ざっており恐縮ですが、個人的には次のような応用方も楽しいです。(使用ワールド:JE1.13.2)
・F3キーでデバッグモードを表示すると、画面右側、「Targeted Block」の欄に現在視線を合わせているブロックの内部名称(minecraft:stoneなど)が表示される。
→/fillや/giveを打つ際外部サイトで探す手間が省ける。
・コマンドには頼り切りたくないが、死亡により荷物と経験値を全部ロストする可能性への恐怖で難易度ピースフル以外を選べない(※過去の自分です)PLの場合、「/gamerule keepInventory true」だけでも実行すると吉。(死んでも荷物と経験値を保持したままになる)
・植林場にしたい任意の範囲を整地する→/giveでコマンドブロックを得る→適当な場所へ設置し「/fill (木の根本~天辺が含まれるようyを調整した、前述の任意の範囲の座標) air destroy」を設定する→範囲内に木の苗を植える→ボタン一つで原木と苗がアイテム化する疑似一括破壊modの完成。