マイクラにはエリトラという空が飛べる(滑空できる)ようになるアイテムがあります。サバイバルでの入手難易度は高いですが、一つ持っていると長距離の移動がかなり楽ちんです。この記事ではエリトラの入手方法や使い方、そして付与可能なエンチャントなどについて詳しく解説します。




エリトラの入手方法

エリトラはJava版バージョン1.9で追加された、胴体に装備するタイプのアイテムです。虫の羽根のような形をしていて、装備した状態で高いところから飛び降りると滑空することができます。

エリトラは、エンドシティのエンドシップ内に額縁に入って飾られています。
エリトラの入った額縁

エンドシティはジ・エンドの離島に生成されるプルプァブロックで構成された構造物です。ジ・エンドの離島は本島から1000~2000ブロックほど離れているので、サバイバルでこの離島にたどり着くにはエンダードラゴンを倒し「エンドゲートウェイ」を出現させる必要があります。

エンドゲートウェイ。中央の宇宙のようなところにエンダーパールを投げ入れると離島にワープできます。
エンドゲートウェイ

無事離島にワープできたとしても近くにエンドシティがあるとは限らず、またエンドシティの中にはエリトラが飾られているエンドシップが生成されないタイプもあるため、サバイバルで手に入れるのは非常に難しいアイテムです。

クリエイティブモードでは、クリエイティブインベントリの「運送」タブから取り出すか下記のコマンドを実行すると入手することができます。

/give @s minecraft:elytra




エリトラの使い方

エリトラはチェストプレートのスロットに装備して使います。エリトラを使うときは胴体の防具を装備できないので、そこは注意が必要。

エリトラを装備したプレイヤー。
エリトラを装備したプレイヤー

飛んでいない状態だとマントのようにも見えますが、エリトラ(Elytra)は「鞘翅(しょうし・さやばね)」と訳される「昆虫の羽」を意味する言葉です。飛ぶときに左右に開く動きなどは、まさに昆虫の羽のようです。

基本の飛び方

エリトラを装備した状態で高いところから落下し、落下中にスペースキーを押すことで滑空状態になって空を飛ぶことができます。飛んでいる途中はWキーなどを押して進む必要はなく、スペースキーを押した時点からカーソルの向いている方向に自動的に飛行してくれます。障害物にぶつかるか地上に降り立つまでキー操作をしなくてもOKです。

滑空状態のプレイヤー。
滑空状態のプレイヤー

滑空状態ではマウスカーソルを左右に動かすと飛ぶ方向を調整することができ、上下に動かすと飛行スピードを調整することができます(下を向くと速くなり、上を向くと遅くなる)。

遠くまで飛ぶコツ

遠くまで飛ぶコツは、飛行状態のプレイヤーが足をバタバタさせないスピードで飛ぶことです。視線を持ち上げると速度が遅くなり、プレイヤーが手足をバタバタと動かすようになります。その状態で飛ぶと「飛行時間」はかせぐことができますが、スピードにのって飛んでいるときよりも「飛行距離」は短くなってしまいます。

飛びながら手足をばたつかせるプレイヤー。
足をばたつかせるプレイヤー

滑空を始めた直後はスピードにのるまで多少ばたつきますが、その後はあまり足が動かない角度で飛行するようにしましょう。

ちなみにもっとも遠くまで飛べるたのは、カーソルを水平方向に向けて飛んだときのようです。スーパーフラットのワールドで高さ100ブロックから飛び降りて飛行したときの飛行距離を調べたところ、カーソルの向きによって飛行距離が以下のよう変化しました。

視線の向き 飛行距離
上に9°の角度 約690ブロック
上に6°の角度 約763ブロック
上に3°の角度 約829ブロック
地面と平行 約877ブロック
下に3°の角度 約873ブロック
下に6°の角度 約858ブロック
下に9°の角度 約838ブロック

例えば上に3°の角度なら、水平(地面と並行)のラインよりも少しだけ上を見て飛んでいるということです。

視線の角度はF3キーを押したときに表示されるFacingの項目の、右端のカッコ内の数値でわかります。
視線の角度

下に3°でも水平とほとんど飛行距離は同じでしたが、下3°では何度やっても877ブロックという数字が出なかったので水平方向を向いたまま飛ぶのが一番遠くまで飛べるようです。

ロケット花火で半永久飛行

滑空中に手に持ったロケット花火を使うと、飛ぶスピードを加速することができます。ロケット花火の加速を使えばプレイヤーを上昇させることもできるため、手持ちのロケット花火やエリトラの耐久値がなくなるまで、半永久的に飛行することができます(ノーマル状態のエリトラなら最長で7分ほど)。

ロケット花火は紙と火薬でクラフトできます。
ロケット花火のレシピ

火薬は最大3つまで組み合わせることができます。火薬の数は加速の強さや持続時間に関係してくるので、3つ組み合わせて作っておいたほうがいいでしょう。

ロケット花火で加速するプレイヤー。加速を表す白いパーティクルが出現します。
ロケット花火で加速するプレイヤー

ロケット花火があれば、下記のような手順で真上に上昇していくこともできます。

  1. ロケット花火を手に持って真上を向く
  2. 右クリック押しっぱなし→ジャンプ→スペースキーで滑空状態に

うまくいくとロケット花火の加速で真上に上昇できます。

少しでも飛び上がることができたら右クリックは離し(押し続けるとムダにロケット花火を消費します)、勢いが完全になくなる前に次のロケット花火を使います。上昇→勢いがなくなってきたらロケット花火→上昇ということを繰り返すと、ロケット花火40個くらいで高度1000まで上昇可能です。あとは横を向いて飛行を開始すればOK。7分ほどほうっておけば10000ブロック移動できるというわけです。

nishi

バージョン1.11以前は、飛行中にパンチⅡのエンチャントがついた弓で自分を射ることで無限に加速することができました。しかしバージョン1.11.1でロケット花火が使えるようになりダメージを受けずに半無限飛行が可能になったため、もう痛い思いをする必要はありません。

修理とエンチャント

エリトラには432の耐久値が設定されています。この耐久値は1秒間飛行するごとに1ずつ減少していきます(減少は1で止まり0にはなりません)。使えるのは431秒、つまり最長で7分11秒の飛行ができることになります。水平方向を向いて飛行したとすると13000ブロック弱飛べる時間です(滑空開始高度は1300くらい必要)。

飛行途中で耐久値が1になると、それ以上飛べなくなって落下します。高いところで止まってしまうと落下ダメージでゲームオーバーになってしまうので、前回の飛行から耐久値を回復させていない場合は飛行距離に注意しておきましょう。

修理方法

エリトラは耐久値が1になると飛行できなくなりますが、エリトラ自体が壊れることはありません。耐久値が減ったエリトラも修理すれば再び使えるようになり、ボロボロのアイコンももとに戻ります。修理に必要なアイテムは「ファントムの皮膜」です。

ファントムの皮膜はファントムがドロップします。行商人からも購入可能。
ファントム

金床で合成することでエリトラの耐久値を回復できます。
金床

ファントムの皮膜一つで耐久値を108回復することができます。耐久値1から全回復させるにはファントムの皮膜が4つ必要です。上の画像のように、一度に4つのファントムの皮膜を合成することができます。

nishi

エリトラが登場してからしばらくは「革」で修理することができましたが、バージョン1.13からファントムの皮膜が必要になりました。革で修理できたのは楽すぎましたね。

作業台で2つのエリトラを合成することもできますが、もったいないのでファントムの皮膜を使って修理したほうが良いでしょう。

付与可能エンチャント

エリトラにはエンチャントの本と金床を使ってエンチャントすることができます。付与可能なのは「耐久力」「修繕」「消滅の呪い」「束縛の呪い」の4つ。特に耐久力はエリトラと非常に相性のいいエンチャントで、耐久力Ⅲを付与できれば飛行距離をかなり伸ばすことができます。

50000ブロック以上の距離を飛ぶことができました。
50000ブロックの移動

クリエイティブモード限定ですが、ダメージ軽減、火炎耐性、爆発耐性、飛び道具耐性の耐性系エンチャントも金床で付与することができます。

ということでエリトラの入手方法と使い方の解説でした。サバイバルでは手に入れるのがめちゃくちゃ大変ですが、エリトラが一つあれば行動範囲を大きく広げることができます。初期スポーン地点から離れた場所にあることが多い「森の洋館」にもすぐにたどり着けますよ。ぜひ探しに出かけてみてください。