畑を作って作物を栽培することは、サバイバル生活を安定させる上でとても重要な作業です。この記事では畑の作り方と、畑で栽培できる6種類の作物の育て方について詳しく解説します。
農業の始め方
作物の栽培には、畑作り、植え付け、収穫の3ステップがあります。
最初に畑を作り、
作物を植えます。
作物が成熟したら収穫します。収穫した種は再度畑に植えて、栽培を繰り返します。
畑さえ作ってしまえば、あとは植え付けと収穫を繰り返すだけです。作物の成長には時間がかかるので、ゲーム開始直後は早めに農業を始めましょう。
必要な道具
農業をはじめるにあたって最低限必要な道具は、土を耕すために使う「クワ」です。頻繁に使うものではないので、耐久力の低い木のクワや石のクワで十分。最初に作っておきましょう。
クワのレシピ。
水を運ぶバケツもあったほうがいいですが、水辺に耕地を作ればバケツ無しで農業を始めることも可能です。その場合の畑の作り方も紹介します。
畑の作り方
マイクラで「畑」と言ったら、耕地ブロックのことをさします。耕地ブロックは、サバイバルモードではアイテムとして入手できないブロックで、土や草ブロックをクワで耕す(クワを持って右クリックする)ことで生成できます。
左が土で右が耕地。「粗い土」も、2回耕せば耕地になります。
耕地は普通のブロックよりも少しだけ低くなっています。そのため耕地の下のホッパーで耕地の上に落ちたアイテムを吸い取ることが可能(Java Editionのみ)。
バケツで基本の畑を作る
クワで作った耕地は、4ブロック以内の距離に水がないとすぐに土に戻ってしまいます。鉄が手に入ってバケツがクラフトできるようになったら、以下のような形で自分の好きな場所に畑を作りましょう。
9×9の大きさの畑。マイクラの畑の基本形です。
設計図はこんな感じ。
水は縦横斜め4ブロック先の耕地まで湿らせることができるので、1つの水源を中心に9×9の大きさの畑を作れば全ての耕地を湿らせることができます。耕地の数は80個。ニンジンやジャガイモなら200個以上収穫することができるサイズです。特にこだわりがないなら、この形で畑を作っておくのがいいでしょう。
水源にはハーフブロックでフタを。
中央の水源は、収穫時の作物やプレイヤーが落ちるのを防ぐためにフタをしておいたほうがいいです。フタとして使えるのはカーペットやスイレンの葉、ハーフブロックなどですが、スイレンの葉やカーペットは間違って殴ってしまったときにすぐアイテム化してしまうので、ハーフブロックにしておくのがいいと思います。
現在のバージョンでは、ハーフブロックを水源と同じ場所に置けるようになっています。上の画像のように水源の位置に上付きのハーフブロックを設置した状態でも、耕地が乾くことはありません。水源の上に下付きのハーフブロックでフタをするよりも高さが抑えられるので、最新バージョンでプレイしているならぜひこの方法で設置しておきましょう。
バケツ無しで畑を作る
バケツがない場合は、水の近くに畑を作るようにしましょう。耕地は徐々に湿っていき、湿った耕地は土に戻ることがありません。
水辺の畑。
耕地を湿らせるための水は、水源だけではなく水流でもOKです。川や湖から水流を伸ばしてきて、その両脇を耕地にすると結構な面積の畑を作ることができます。最初に作る畑としては十分。鉄が手に入るまではこの形で作物を栽培するといいでしょう。
畑はフェンスで囲っておこう
耕地の上でプレイヤーがジャンプしたり、動物やモンスターが0.75ブロック以上の高さから耕地に落下したりすると、着地の衝撃で耕地が土ブロックに戻ってしまいます。土に戻った耕地をもう一度クワで耕す作業は結構なストレス。畑には動物やモンスターが入り込まないように、フェンスで囲っておきましょう。
フェンスで囲った畑。
プレイヤーだけがフェンスを乗り越える裏技
畑をフェンスで囲ってしまうと、出入りが面倒くさくなります。そこで、フェンスの一箇所にカーペットを設置してプレイヤーだけがジャンプで乗り越えられるようにしておきましょう。
フェンスの上に置かれたカーペット。
フェンスは1.5ブロックぶんの高さがあるので本来は飛び乗ることができません。しかし、カーペットをフェンスの上に設置することでなぜかプレイヤーだけが飛び乗れるようになります。ゾンビや動物たちが飛び乗ることはないので、畑をフェンスで保護しつつ、楽に出入りができるようになります。見た目はイマイチですが非常に便利です。
作物の植え方
耕地が用意できたら、さっそく作物を植えていきましょう。耕地には小麦・ジャガイモ・ニンジン・ビートルート・カボチャ・スイカを植えることができます。それらの中では小麦の種がもっとも簡単に入手できるので、小麦から農業を始めるのがおすすめです。
小麦の種。草を破壊するとたまにドロップします。
植えたいものを手に持って、耕地に向かって右クリックすると植えることができます。ずっと右クリックしていればカーソルが合った耕地にどんどん植えていってくれるので、その場で視線をグリグリ動かしたり、下を向いた状態で畑をまっすぐ走って畑に植えましょう。
私はまっすぐ走る派です。
耕地に植えられた作物には特に手を加える必要がなく、時間の経過とともに成長してくれます。成熟まで結構な時間がかかるので、他の作業をしながら気長に待ちましょう。スケルトンと戦って骨を手に入れれば、骨からクラフトできる骨粉を使って作物をすぐに成長させることも可能です。
種の入手方法
小麦・ビートルート・カボチャ・スイカは種を、ニンジンとジャガイモはそのまま植えて栽培します。それぞれの入手方法は以下のようになっています。
アイテム | 入手場所 |
---|---|
小麦の種 | 草を破壊する |
ニンジン・ジャガイモ | 村の畑・ゾンビのドロップ |
ビートルートの種 | 村の畑・ダンジョンチェスト・エンドシティ |
カボチャ | 森の中や丘の斜面など・廃坑などのチェスト |
スイカ | ジャングル・廃坑などのチェスト |
ニンジンやジャガイモは村が見つけられないとなかなか手に入れられないですが、草はそこらじゅうに生えているので誰でも簡単に手に入れることができます。収穫時には植えた数以上の種が手に入るので、植え付け→収穫を繰り返していけば作物をどんどん増やしていくことができます。
作物の収穫方法
作物は7段階成長し、成熟したものをなぐると実と種を収穫することができます。道具は必要なく、素手でなぐればOK。ただし、成熟前のものを破壊すると種しかドロップしないので注意しましょう。
小麦、ニンジン、ジャガイモ、ビートルートの成長過程。
ニンジンとジャガイモは3段階しか変化していないように見えますが、内部的には7段階の成長として処理されているので、成熟までの時間は小麦と同じくらいです。ビートルートのみ3段階の成長で成熟するようになっているので、植えてから短い時間で収穫が可能になっています。
小麦・ニンジン・ジャガイモのいずれか一種類を畑一面に植えた場合、全て成熟するのに必要な時間は120分程度です(Java Edition1.13.2)。結構な時間がかかるので、他の作業をしながらのんびりと成長を待ちましょう。種が少ない序盤は全ての作物の成長を待ってから一気に収穫するのではなく、成熟した作物から順に収穫して、得られた種をすぐ植えていったほうが作物の増加効率がよくなります。
水流で収穫する
小麦・ニンジン・ジャガイモ・ビートルートは、耕地の上に水を流すことで一気にアイテム化することができます。手作業で収穫するよりもはるかに楽です。
9×9の大きさの畑なら、中央のハーフブロックの上に水源を設置することで畑の大部分を収穫できます。
畑の周りにフェンスを設置しておけば、流されたアイテムはフェンスに引っかかってとまってくれます。水を回収したら、フェンスの近くをグルッと歩いて収穫完了です。回収した種を使って、すぐに次の植え付けを始めましょう。
カボチャとスイカの栽培
カボチャとスイカは小麦・ニンジン・ビートルートと違って種を植えると「茎」が成長していき、成熟した茎の前後左右いずれかのあいている場所に実をつけます。
カボチャ・スイカの茎の成長。見た目はどちらも同じで、7段階成長します。
実のなる場所はランダムですが、土系のブロック(草ブロックや耕地など)の上にしか実をつけないため、茎の周囲の地面を石にしたりフェンスを立てたりすれば実のなる位置をコントロールすることができます。
カボチャ・スイカ畑の例。
上画像のような配置でカボチャ・スイカ畑をつくると、実のなる場所が茎に挟まれた草ブロックの位置に限定されます。実が並んで生成されるので、収穫もしやすいです。
カボチャとスイカは、実を収穫しても茎がそのまま残ります。植え直しの必要がないので、収穫したらそのまま次の実がなるのを待ちましょう。
耕地の性質
ここからは耕地の性質や作物の成長と光源の関係など、農業のより深い知識を紹介していきます。基本の畑で農業をするだけなら知る必要はないですが、自動収穫装置などを作るのであればぜひとも覚えておきたい内容です。
耕地の湿り方
耕地が湿った状態になるのは、近くに水が存在するか雨が降っているときです。
雨でランダムに湿っていく、水源のない畑。
水から4ブロック以内の範囲に耕地が作られたり耕地の上に雨が降ったりすると、時間の経過とともに耕地がランダムに湿っていきます。中にはなかなか湿ってくれない耕地も出てきますが、そのまま種を植えてしまってOKです。見た目は乾いていても、湿った耕地と同じように作物は成長してくれます。
水の1段下も湿る
水と同じ高さにある耕地だけでなく、水の1段下にある耕地も湿ります。
途中で1段低い耕地を挟んでも、水平方向4ブロックまでなら全ての耕地が湿ります。
2段ごとに水源を設置していけば、段々畑のような階段状の畑を作ることもできます。
水源と耕地の間に他のブロックがあってもOK
水は耕地を伝わって浸透していくわけではなく、例えば水と耕地の間に鉄ブロックなどの水を通さないようなブロックが置いてあっても、水から4ブロックの範囲にある耕地はすべて湿ってくれます。
鉄ブロックの先にある耕地も湿ります。
耕地と水源は必ずしも隣接している必要はないということです。例えば下画像のように鉄ブロックで囲まれた水源からでも、少し離れた耕地に水は伝わってくれます。
カボチャ・スイカ収穫機。
乾いた耕地でも農業は可能
耕地は水で湿らせておかないとすぐ土に戻ってしまいますが、乾いた耕地でも土に戻る前に作物を植えてしまえば、作物が植えられている間は耕地として維持することができます。
乾いた耕地に植えられた作物。
作物を収穫してしまえばすぐ土に戻ってしまいますが、乾いた耕地に植えられた作物も時間はかかるものの成長してくれるので、水の使えないネザーでも作物の栽培が可能です。
ネザーで作物を育てる手順
ネザーに土ブロックを持っていって敷き詰めます。
クワで耕したら、
すばやく種を植えます。
成熟には数時間の時間が必要です。
乾いた耕地に植えられた作物は成長効率がめちゃくちゃ悪い上に、耕地がすぐに土ブロックに戻ってしまうので、畑の扱いが難しいです。あえてやる意味はないですが、普通のサバイバル生活に飽きたときに挑戦してみると面白いかもしれません。
寒冷地では水が凍らない工夫を
雪原バイオームなどの寒冷地で設置した水は、時間がたつと氷になってしまいます。水が凍れば耕地も乾いてしまうので、寒冷地で畑を作るときは水の近くに松明を置いたり水の上にブロックを置いたりと、少し工夫が必要です。
水源が凍らないための工夫。
水の上にスイレンの葉を置くと凍らなくなります。カーペットやハーフブロック、または他のブロックなどでもOKです。ハーフブロックなら水源と同じ高さに設置できて邪魔にもならないので、積極的に使用していきましょう。
作物の成長速度
作物の種類や植え方によって、成長するスピードが変化します。基本の畑に一種類の作物を植えた場合は成熟するまでに1.5~2時間の時間がかかりますが、その時間を短縮することも可能です。
1列おきに植えると成長が早い
実は畑一面に同じ種類の作物を敷き詰めるように植えると、作物の成長スピードは遅くなってしまいます。もし畑の面積が十分に確保できるなら作物は1列おきに植えるのが良いです。
一列おきに小麦が植えられた畑。別の作物と交互に植える形でもOK。
序盤はこの植え方で、作物のストックを増やしていきましょう。
効率のいい収穫タイミング
作物の成長はランダムで、すぐに成熟する作物もあればなかなか成熟してくれない作物もあります。そのため、作物の数が少ないときは全ての作物が成熟するのを待つよりも、成熟したものから次々と収穫&植え付けを行っていったほうが作物のストックを効率よく増やしていけます。
同じタイミングに植えた作物でも、成長のスピードは異なります。
水流で植えられた作物を一気に収穫しているような大規模な畑では、成熟した作物から順に収穫していくということができません。その場合は植えてから40分程度たったときに一気に収穫すると、収穫効率が良くなります。
屋内の畑には光源が必要
畑を屋外に作る場合は、光源を気にする必要はありません。月明かりのおかげか、作物は夜も光源無しで成長してくれます。もちろん、夜でも畑への植え付けは可能です。
新月の夜でも、作物は成長してくれます。
しかし壁と屋根に囲まれた空間で畑を作る場合は、光源の設置が必要です。作物が成長するには作物の植えられているブロック(耕地の1段上)が明るさレベルが9以上である必要があり、明るさレベル8だと植え付けはできるものの成長せず、明るさレベル7以下では植えることすらできません。
作物の位置の明るさレベルが9以上である必要があります。
屋内で作物を栽培するときなどは、ジャック・オ・ランタンや松明などの光源で畑を照らして作物を成長させましょう。
ジャック・オ・ランタンを置くパターン
9×9の畑の明かりにジャック・オ・ランタンを使う場合は、高さ3で水源を中心に5×5の四隅に設置すると、畑全体を必要な明かりで照らすことができます。
設置図。ジャック・オ・ランタンの明るさレベルは15です。
ジャック・オ・ランタンは明るさレベル15の明るさを持っています。明るさレベルは1ブロックにつき1減少していくので、ジャック・オ・ランタンの真下の耕地(の上)は、明るさレベルが13になります。畑の角は暗くなりますが、ギリギリ明るさレベル9を保つことができます。
ジャック・オ・ランタンが設置された畑。
松明を置くパターン
カボチャが無くてジャック・オ・ランタンが使えない場合は、松明のみで9×9の畑全体を照らすこともできます。
設置図。松明がもつ明るさレベルは14です。
松明が設置された畑。
水源のハーフブロックの上プラス四隅でもOK。
ジャック・オ・ランタンと松明を置くパターン
9×9の畑で水源の上にジャック・オ・ランタンを設置すると、1つのジャック・オ・ランタンで畑の大部分を照らすことができます。四隅はあかりが不足するので、松明を置いて補いましょう。
ジャック・オ・ランタン+松明で照らされた畑。
天井をガラスに
天井をガラスにして耕地から太陽や月が見える状態にしておけば、屋内でも光源無しで作物を栽培することができます。
天井がガラスの室内畑。
描画距離に注意しよう
ビデオ設定の描画距離(統合版ではシミュレーション距離)によって、作物が成長する範囲が変わります。描画距離を8チャンク以上にしていれば問題ないですがPCのスペックが低いなどの理由で7以下にしている場合は、成長範囲が狭くなるので注意が必要です。
作物が成長する範囲としない範囲の境界線。
描画距離8チャンク以上なら、畑から100ブロック程度まで離れても大丈夫です。
農業の効率化
農業を進めていくとより大きな畑でより多くの作物を栽培したくなってきますが、畑が大きくなればなるほど収穫の手間も大きくなってしまいます。そこで取り入れたいのが水流やピストンを使った収穫の自動化です。
水流で収穫を自動化する方法
例えば、ディスペンサーに水入りバケツを入れておけば、レッドストーン信号で水流を発生させることができます。発生した水流でアイテム化させた作物はホッパーで回収すれば、収穫を完全に自動化することができます。自動収穫装置の詳しい作り方は、以下の記事で解説しています。
ピストンと砂または砂利を使って水流を発生させる装置もあります。
ピストンが引っ込んで、砂が落ちたときに水流が発生するという面白い構造です。大規模農場にはこういった装置で水流を発生させる仕組みが欠かせません。
カボチャ・スイカは全自動化が可能
カボチャやスイカの実は、ピストンで押すとアイテム化してくれます。いずれも実を収穫しても茎はそのまま残って再び実をつけるので、栽培を完全に自動化することができます。詳しくは、以下の記事で紹介しています。
幸運のエンチャントで収穫量UP
スイカは斧を使って破壊するとすばやく収穫することができます。その際、斧に幸運のエンチャントをつけておくと、ドロップするスイカの薄切りの数が多くなります。
普通に収穫した場合(上)と幸運Ⅲのついた斧で収穫した場合(下)。
また、同じようにドロップ数が変動するニンジンやジャガイモも、幸運のついた道具を持って掘ると収穫量を増やすことができます。
素手で収穫した場合(上)と、幸運Ⅲのついたツルハシを持って収穫した場合(下)。
ニンジンやジャガイモの収穫なら、道具の耐久値が減らないところもポイント。まだ手動で収穫している段階で幸運のエンチャントを手に入れることができたなら、試してみる価値はアリです。
ということで、畑の作り方と作物の栽培方法、農業の効率化の紹介でした。小麦を増やすことができたら、ウシやヒツジの繁殖にも挑戦できるようになります。ぜひこの記事を参考にして、農業を始めてみてください。