小麦とビートルートは耕地1マスにつき1つしか収穫できませんが、ジャガイモやニンジンは、耕地1マスから1~4個を収穫することができます。では、食料として使うのは、ジャガイモやニンジンのほうがいいのか・・?と思ったら、どうやらビートルートは他の作物より少し成長が早いようです。そこで今回は、各作物の生産効率や得られる満腹度の回復量、作物の成長スピードを徹底的に調査してみました。
耕地面積あたりの収穫量
まずは、耕地面積あたりの収穫量を調べてみました。小麦とビートルートは、1つの耕地から絶対に1つだけしか収穫できませんが、代わりに種が0~3個ドロップします。また、ニンジンやジャガイモは、1つの耕地から1~4個収穫できます。それぞれ平均してどれくらい収穫できるのか、結構大掛かりな装置を作って調査しました。
実験装置
実験に使った畑は、下のようなものです。(チェストがクリスマス仕様になっていますが、お気になさらずに)
一つの畑(磨かれた安山岩で囲まれた範囲)には、200マスの耕地があります。それが、全部で20個。トータルで4000マス分の耕地で栽培できるようになっています。それぞれの畑には水入りバケツの入ったディスペンサーが設置してあり、ボタンを押すと全ての畑で水が流れるようになっています。
ディスペンサーから水を流して、水流で一気に収穫します。
流された作物は、水の下に設置されているホッパーによって回収され、チェストに格納されます。チェストに全て入り終わったら数を記録していき、耕地100マスあたりの平均値を算出しました。
各作物の収穫量
各作物の耕地100マスあたりの収穫量は、次のようになりました。結果は、トータル2000マスで栽培した際の平均値です。
作物 | 収穫量 | 増加量 |
---|---|---|
小麦 | 100 | 100 |
種 | 171.7 | 71.7 |
ニンジン | 272.3 | 172.3 |
ジャガイモ | 269.9 | 169.9 |
ジャガイモ(青) | 1.7 | 1.7 |
ビートルート | 100 | 100 |
ビートルートの種 | 200.3 | 100.3 |
実際は、植えるときに種やニンジンを消費しているので、増加量は収穫量-100になります。
種からは耕地の数と同じ数の小麦と、耕地の約170%の種を収穫することができました。種と小麦を合わせると、耕地の270%くらいの数になります。ニンジン・ジャガイモは耕地の約270%を収穫することができ、ビートルートは種と合わせると300%の収穫が可能です。
ニンジン・ジャガイモが耕地の2.7倍の量を収穫できる一方で、小麦は耕地面積と同じだけしか収穫できません。ウシの餌や村人との取引にたくさん消費するので、大きめの畑を作っておかないと数が追いつかないかも。仮にニンジンやジャガイモと同じ数を収穫しようと思ったら、小麦畑は面積をニンジン畑の2.7倍にする必要があります。
満腹度の回復量
100マスあたりの収穫量から、得られる満腹度の回復量も調べてみました。
作物 | 満腹度 | 隠し満腹度 | 100マスあたり |
---|---|---|---|
小麦(パン) | 2.5 | 3 | 181.5 |
ニンジン | 1.5 | 1.8 | 897.6 |
ジャガイモ | 0.5 | 0.3 | 215.9 |
ビートルート | 0.5 | 0.6 | 110 |
この表を見ると、食料として栽培するならニンジンが圧倒的に優秀です。ジャガイモは生で食べると回復量が低いですが、かまどで焼いてベイクドポテトにすることで、ニンジンを上回る回復量になります。
作物 | 満腹度 | 隠し満腹度 | 100マスあたり |
---|---|---|---|
ベイクドポテト | 2.5 | 3 | 1484.4 |
肉の量産体制が整っていないときは、ジャガイモ畑かニンジン畑を作ると、食糧難が一気に解決できそうです。ただ、手に入れるのが少し面倒(ゾンビからのドロップか、村の畑からの入手)。どうしても入手できなければ、つなぎとして小麦からパンを作るか、近くの動物を倒してしのぐしかないです。
しかしこの数字を見ると、小麦は食料と言うよりは繁殖&取引用という感じですね。ビートルートは・・村人との取引にも使えないし、特に栽培する意味はなさそうです。
作物の成長スピード
「ビートルートって、なんか育つの早くない?もしかしたら、作物によって育つ早さに違いがあるのかも・・」と思って、調査してみました。先程の実験で、MAXでどのくらいの数が収穫できるかがわかったので、10分後にMAXの何%に達しているか、20分後には何%に達しているか・・と、10分経過ごとに成長の度合いを調べました。より短時間で、MAXに近い数を収穫できれば、その作物の成長スピードは早いということになります。
実験方法
植えてから10分後に収穫する畑、20分後に収穫する畑、30分後に収穫する畑という感じでグループを作り、それぞれで収穫量を調べました。同じ畑で収穫量を追っていったわけではないですが、そもそも同一の畑でも(コピーされたセーブデータの同じ畑でも)収穫できる量はそのときで違ってくるので、その点は問題にならないと思います(たぶん、アイテム化するときに何個ドロップするかが決まる)。
作物は暗いと成長しないので、コマンドで時間を夜にして作物を植え、明るくすると同時にタイマーをスタート。昼夜のサイクルは停止させた状態で、10分経過したら10分のグループで収穫を行い、20分経過したら20分のグループで収穫を行う、ということを90分まで続けました。各作物につき5つずつ畑を作っていて、それぞれ平均値を使って計算しています。
作物の成長スピード
結果を、折れ線グラフにしました。
上のグラフは、縦軸が収穫量(MAX)の何%に達したかという目盛りで、横軸が経過時間を表しています。このグラフを見ると、ビートルートの成長が他の作物に比べて早いことがわかります。40分経過した時点で、70%超え。その時、他の作物は30%程度しか成長できていません。もし、手元に食料が全く無くて、一刻も早く食料を手に入れなければいけない場合は、ビートルートを育ててもいいかもしれませんね。ニンジン・ジャガイモ・小麦の成長スピードは、ほとんど同じくらいです。
収穫できる個数のグラフ。(耕地の数は64)
上のグラフは、縦軸を「収穫できた作物の数」に変えたものです。先程のグラフは、成長スピードを比較するためにMAXの何%まで達したかということを基準にしていましたが、こちらはアイテムの個数が基準になっています。
45分あたりで、ビートルートよりもニンジン・ジャガイモの収穫量のほうが多くなっています。ビートルートは成長が早いですが、耕地の数だけしか収穫できないので、耕地の数以上に収穫が可能なニンジン・ジャガイモにすぐ抜かれてしまいます。40分くらい経過したら収穫して、すぐに次のビートルートを植えればなんとか追いついていけそうですが、それでも最終的な個数はニンジン・ジャガイモのほうが多くなります。やはり、あえて栽培する意味はないかもしれません。
いずれの作物も、ある程度の数を収穫しようと思ったら、かなり時間がかかります。小さい畑でちまちまやっていると、あっという間に作物不足におちいるので、巨大な畑を作って収穫を自動化しておくと便利です。
ということで、作物の収穫率と成長スピードについての実験結果の紹介でした。記録や計算が面倒ですが、こうして数字にしてみると「なんとなくそうかも・・」ということが明確に判断できるようになるので面白いです。他のことも色々と検証していこうと思います!
ビートルートは取引できます