マイクラの/attributeコマンドの使い方を詳しくまとめました。使用例も紹介しています。




/attributeコマンドの効果

/attributeは、プレイヤーやモブの属性(性能・ステータス)を操作できるコマンドです。Mobの体力や防御力、移動速度などを取得したり、好きな値を設定したりできます。

既存のモンスターや動物の数値も変更できるので、めちゃくちゃ攻撃力の高い小型スライムや、超スピードで移動するカメなどを作ることができます。Java版でのみ使用可能です。

attributeコマンドの実行結果の表示

ステータス値が変更されるコマンドなので、コマンドを実行しても画面上には変化がないことがほとんどですが(実行結果のテキストは表示されます)、プレイヤーの移動速度を高くしたときは、画面ズームアウトしてより広い範囲が見えるようになります。




/attributeコマンドの構文

attributeコマンドの構文

属性の総合値の取得
/attribute <target> <attribute> get [<scale>]

「/attribute ~ get ~」で、指定した属性の値を取得できます。防具を装備するなどして値が補正されているときは、補正後の値が表示されます。

属性の基本値の取得
/attribute <target> <attribute> base get [<scale>]

「/attribute ~ base get ~」で、指定した属性の基本値が取得されます(補正前の値)。

属性の基本値のセット
/attribute <target> <attribute> base set <value>

「/attribute ~ base set ~」で、指定した属性の基本値を、入力した値にセットすることができます。

属性に補正値を追加
/attribute <target> <attribute> modifier add <uuid> <name> <value> (add|multiply|multiply_base)

「/attribute ~ modifier add ~」で、属性に任意の補正値を追加できます。固有のID、名称、値に続けて「add」「multiply」「multiply_base」で補正値の追加方法を選べます。

add 入力した数値が属性に加算されます。
multiply 総合値×入力した数値が、基本値に加算されます。
multiply_base 総合値×入力した数値が、基本値に加算されます(現状ではmultiplyと同じ値になるようです)。

属性の補正値を削除
/attribute <target> <attribute> modifier remove <uuid>

「/attribute ~ modifier remove ~」で、属性から該当する補正値を削除できます。

属性の補正値を取得
/attribute <target> <attribute> modifier value get <uuid> [<scale>]

「/attribute ~ modifier value get ~」で、該当する補正値の値が表示されます。

<target> ターゲットセレクターやプレイヤー名、UUIDで対象を指定します。@aや@eで対象が複数になるときはlimit=1などで絞り込みが必要。Mob、防具立てが指定できます。
<attribute> 属性(ステータス値)を指定します。指定できるものは後述。
<scale> 取得する値の倍率を指定できます。
<value> 属性の値を入力します。小数も指定できます。
<uuid> 補正値の固有のID
<name> 補正値の名前

attributeコマンドで操作できる属性(<attribute>で指定できるもの)には、次のような属性があります。

ID 内容 対象
generic.armor 防御力 プレイヤー、動物、モンスター
generic.armor_toughness 防具強度 プレイヤー、動物、モンスター
generic.attack_damage 攻撃力
generic.attack_knockback ノックバックの強さ プレイヤー、動物、モンスター
generic.attack_speed 攻撃速度 プレイヤー
generic.flying_speed 飛行速度 ミツバチ、オウム
generic.follow_range 追跡範囲 プレイヤー、動物、モンスター
generic.knockback_resistance ノックバック耐性 プレイヤー、動物、モンスター
generic.luck プレイヤー
generic.max_health 最大体力 プレイヤー、動物、モンスター
generic.movement_speed 移動速度 プレイヤー、動物、モンスター
horse.jump_strength 馬のジャンプ力 ウマ
zombie.spawn_reinforcements 攻撃されたときに別のゾンビをスポーンさせる確率 ゾンビ

詳しい入力例を、以下で紹介します。

/attributeコマンドの入力例

/attributeコマンドの入力例

コマンド実行者の防御力を取得(表示)する

/attribute @s minecraft:generic.armor get

上のコマンドを実行すると、コマンド実行者の防御力が表示されます。防具を身に着けていなければ0.0が、防具を身に着けていれば、防具の防御力の合計値が表示されます。

コマンド実行者の移動速度を100倍にする

/attribute @s minecraft:generic.movement_speed base set 10

上のコマンドを実行すると、コマンド実行者の歩行速度が100倍になります(プレイヤーのmovement_speedのデフォルト値は約0.1)。

馬のジャンプ力を5倍にする

/attribute @e[type=minecraft:horse,limit=1] minecraft:horse.jump_strength base set 3.5

上のコマンドを実行すると、最も近くにいるウマのジャンプ力が5倍になります(デフォルト値は約0.7)。

@eなどのターゲットセレクターで対象を指定する場合は、指定されるエンティティが単体でなければいけません。対象が複数だと「単体のエンティティを指定してください、そのセレクタは複数体指定しています」というエラーが出ます。

上のコマンドでは「limit=1」で、もっとも近くにいる1頭を指定しています。

属性「防具」に補正値TESTを追加する

/attribute @s minecraft:generic.armor modifier add 0-0-0-0-0 TEST 3 add

上のコマンドを実行すると、コマンド実行者の防具の属性に、補正値3が追加されます。addをmultiplyに変えれば、「防具の総合値×3」が防具の属性に追加されます。

以上、/attributeコマンドの使い方と入力例の紹介でした。他のマイクラのコマンドも以下のページで紹介しています。合わせてチェックしてみてください。