一つあると、経験値集めや火薬集めがかなりはかどる天空トラップタワー。当サイトでもトラップドア式と水流式の2種類を紹介していましたが、以前のものはアイテムエレベーターがうまく動かないというコメントがいくつかあり、また他の方からは効率向上のテクニックなども教えていただいたので、今回は改良版の天空トラップタワーを作ってみたいと思います。




天空トラップタワー改の仕組み

トラップタワーの仕組みは、ほとんどこちらのトラップタワーと同じです。少し長いですが、設計図もあるので一通り読んでもらえると、理解しやすくなると思います。

以前のものと違う点は、落とし穴が3マス分であるところ、壁にレッドストーントーチが設置されているというところ、アイテム回収にチェスト付きトロッコを使っているというところです。湧き層の形や、経験値集めとアイテム回収を切り替えられる点、トラップドアでモンスターを水路に落とし、落とし穴に誘導して落下ダメージを与える点などは、前回のものと同じです。

トラップタワーの高さ

湧き層でのモンスターのスポーン効率を高めるために、地上から128ブロック以上離れた上空にプレイヤーの待機場所(処理層)を作り、待機場所からさらに24ブロック以上離れた上空に、湧き層を作ります。(地下や地表にモンスターがスポーンしてしまうと効率が悪くなるので、湧き層以外の場所にモンスターがスポーンしない高さで作ります)

湧き層と処理層の高さ。
湧き層と処理層の高さ

今回は、Y=200くらいの高さに待機場所を作りました。地表がY=63だとすると、137ブロックの間隔があるので、待機場所に立っているときに地上にモンスターが存在できなくなります(128ブロックより遠い位置のモンスターはデスポーンします)。そのぶん、湧き層にたくさんのモンスターが湧くというわけです。

もう少し高くしても大丈夫ですが、Y=256以上はブロックが置けないので、高すぎると湧き層が作れなくなります。山岳地帯などで待機場所が高くなりすぎるようなら、平坦な場所に移動して作ったほうがいいでしょう。

モンスターの処理方法

待機場所と、その下のアイテム回収場所との間隔は10ブロックあります。経験値回収モードの場合は、待機場所でモンスターを倒し、アイテム回収モードの場合は、アイテム回収場所までモンスターを落として落下処理します。処理にマグマブロックを使うともっと簡単になると教えてもらったのですが、ウィッチがうまく処理できなかったので、以前と同じように下まで落として処理しています。

落下ダメージに耐えて生き残ったウィッチは、耐火のポーションを飲むんでマグマブロックからのダメージを回避します。
耐火のポーションを飲んだウィッチ

アイテムの運搬

アイテムを運搬するトロッコ

ドロッパーを使ったアイテムエレベーターは、ドロッパーにアイテムが詰まって動かない場合があるようなので、今回はホッパーで回収したアイテムを、チェスト付きトロッコで待機場所に運搬するような仕組みにしました。

最初はホッパー付きトロッコを落下地点に走らせてアイテムを回収していたのですが、たまに落ちてくるチキンジョッキーのニワトリがトロッコの走行を妨げてしまうことがあったので、回収にはホッパーを使い、落下地点から仕切られた線路部分にチェスト付きトロッコを走らせるようにしてあります。

湧き層

湧き層の一層目(一番下の層)は、待機場所の床から23ブロック間隔をあけて上空に設置します(待機場所の床からブロックを積み上げていき、24ブロック目が湧き層の一層目の床になります)。PE版などではプレイヤーから横方向に24ブロック分離れていないとモンスターが湧かないようなので、待機場所の上に湧き層がある配置だとうまくいきません。その場合は、待機場所と同じ高さで24ブロック以上離れた位置に湧き層を作り、待機場所にスポーンしたモンスターを運搬する仕組みを作るといいかもしれません。

湧き層の壁にはレッドストーントーチを設置しました。
湧き層の壁のレッドストーントーチ

このレッドストーントーチは、モンスターが明かりから遠ざかろうとする習性を利用して、モンスターを水路側に誘導するために設置しています(ガーディアンくんからコメントで教えていただきました。感謝!)。モンスターがスポーンするのは、明るさが7以下のとき。レッドストーントーチの持つ明るさは7なので、モンスターのスポーンは妨げません。

レッドストーントーチ有り・無しの比較

レッドストーントーチによってモンスターを水路に追い込みやすくなることは、Wikiにも書かれていましたが、同時に「要検証」とも書かれていたので、本当に効率が良くなっているのかどうか、レッドストーントーチ有りの場合と無しの場合で、実際に検証してみました。

1回目 2回目 3回目 4回目 5回目
RSトーチ有り 620 654 636 682 612
RSトーチ無し 594 541 578 612 567

上の表は、10分間で回収できたアイテムの数を記録したものです。それぞれ5回ずつ試しています。この数字を見てみると、10%くらいは効率が上がっていると言えそうです。レッドストーンを集めるのが少し大変ですが、設置するだけで簡単に効率アップできるので、ぜひ取り入れておきましょう。

天空トラップタワー改の作り方・手順

作り方は以前のものとほとんど同じですが、変更点もいくつかあるので、画像で順に説明していきたいと思います。

待機場所

上空の待機場所

地上から129ブロック以上離れた上空に待機場所を作り、モンスターを落とすための落とし穴を横3ブロック分あけておきます。待機場所は適当な大きさで作って、足りなくなったら広げていけばいいですが、湧き潰しをすることを考えたら、無駄に広くしすぎないほうがいいと思います。

今回はこの待機場所への移動手段にはしごを使っていますが、以前のバージョンのようにネザーゲートを使ったほうが断然早いです。ボートエレベーターもオススメ。

落下処理層(アイテム回収地点)

落下処理層

待機場所の高さが決まったら、10ブロック分あいだをあけて、下に落下処理のための層を作ります。待機場所と同じくらいの広さでOKです。待機場所で作った落とし穴の真下には、目印のブロックなどを置いておきましょう。

落とし穴からブロックを積み上げる

積み上げられたブロック

落とし穴の周囲を半分囲むような感じで、ブロックを23個分積み上げていきます。穴の手前側は、あとからガラスブロックを設置します。

湧き層の床

23ブロック積み上げたら、その上に湧き層の床を作っていきます。

下画像の位置で、湧き層を作ります。
湧き層の床

待機場所の床から24ブロック目が、1層目の湧き層の床になります。形は画像のように、縦横の長さ20の直角三角形です。これを4つ作ります。

4つ作った状態。
1層目の湧き層

直角三角形同士の間隔は2ブロック分で、この隙間を水路に使います。

水路

ここからは、水路を作っていきます。落とし穴のあたりは少し複雑なので、じっくり見ていってください。

床・壁部分

湧き層の床から2段下に、水路の床を作ります。湧き層と同じだけの長さ(20ブロック)が必要です。
水路の床

床が完成したら、湧き層の床との間の隙間を埋めましょう。
水路の壁

4つの水路が完成した状態。
4つの水路が完成した状態

水路の端(上画像で言うと、正方形の角の部分)は、水が外側に流れ出してしまわないように壁を作ってあります。

落とし穴

中央の落とし穴が横3マス分になるように、ブロックを設置していきます。

下画像の状態から、
落とし穴ビフォー

このようにブロックを設置します。一部、水路の床を下げて水流を延長します。
落とし穴アフター

下画像の位置に、水を止めるための看板を3枚設置しておきます。
落とし穴の看板

水流の設置

作った水路には水を流しますが、その前に水路の壁に看板を設置します。

湧き層の角から数えて9ブロック目の水路の壁に、看板を設置。
湧き層の角から9ブロック目の看板

湧き層の角から9ブロック目、両側の壁に看板を設置します。さらに、その看板と水路の端との間に、もう一箇所看板を設置します。場所は適当で構いません。

設置した看板の横と水路の端から、落とし穴方向に向かって水を流します。
看板の横から流された水

4つの水路全てに水を流すと、こんな感じになります。
水が流された水路

正しく作れていれば、落とし穴部分で水流がきちんと途切れてくれます。
落とし穴で途切れる水流

トラップドアの設置

水路の上にトラップドアを設置していきます。

設置し終えた状態。
設置されたトラップドア

全て開けておきましょう。
開けられたトラップドア

このトラップドアがあることで、モンスターが水路の上にも足場があると勘違いし、水路に落ちてくれるようになります。

クモよけのハーフブロック

クモが湧いてしまうと水路が詰まって効率が悪くなるので、クモよけのハーフブロックを湧き層の床に設置していきます。

下画像のように設置します。
クモよけのハーフブロック

湧き層の角(落とし穴近くの角)から1ブロックあけた位置に一つ目を設置して、そこから2ブロックおきに設置していくといいです。




湧き層の壁作り

湧き層に壁をつけていきます。

湧き層の周りをグルッとブロックで囲み、
壁の土台

その上にブロックを3段ずつ積み上げます。
湧き層の壁

壁ができたら、レッドストーントーチを設置しておきましょう。
壁に設置されたレッドストーントーチ

湧き層の第二・第三層

一層目の湧き層から2ブロックの間隔を開けて、二層目の湧き層を作っていきます。一層目は縦横の長さが20ブロック分でしたが、二層目は16ブロック分になります。形は同じく直角三角形で、中央(落とし穴のあたり)で角が重なるような位置に作っていきます。

第二層にも、トラップドアとハーフブロックを設置します。
第二層のトラップドアとハーフブロック

湧き層が完成したら、下画像のように第一層の壁と第二層の床をつなげます。
第二層の床と繋げられた第一層の天井

壁の外側になる部分は、湧き潰しをしておきましょう。
第二層の外側の湧き潰し

第二層も、第一層と同じように壁を立てて、壁にはレッドストーントーチを設置しておきます。
第二層の壁

第三層も同じように作ります。第三層の長さは、縦横10ブロック分です。
湧き層第三層

天井をつけて、湧き潰しをしておきましょう。
天井の上の湧き潰し

中はレッドストーントーチのおかげで、壁際が明るくなっています。
レッドストーントーチによる明かり

アイテム・経験値切り替えスイッチ

待機場所に、アイテム回収と経験値回収を切り替えるスイッチを作っていきます。

落とし穴の周りに設置したブロックを、下画像のようにくり抜きます。
くり抜かれたブロック

くり抜いた部分にはハーフブロックを設置し、さらに奥に粘着ピストンを設置します。
設置されたハーフブロックと粘着ピストン

スイッチを切り替えたときにこのハーフブロックが押し出され、落下してきたモンスターが下まで落ちずにハーフブロックの上にたまります。たまったモンスターを倒せば、経験値を回収することができます。

落とし穴の手前に、下画像のようにガラスブロックと粘着ピストンを設置します。
ガラスブロックと粘着ピストン

1ブロック分の隙間があると、チビゾンビが隙間から出て来ることがあるので、モンスターを下まで落下させるときは、穴の手前に隙間ができないように粘着ピストンとガラスブロックで塞ぎます。

上までガラスブロックを積み上げます。
上まで積み上げられたガラスブロック

左側の粘着ピストンの上に、レバーを設置。
切り替えスイッチ

レバーの裏側にレッドストーントーチを指します。
レバーの裏側のトーチ

トーチの上にブロックを設置し、その上にレッドストーンを置きます。
トーチの上のブロックとレッドストーン

ブロックを粘着ピストンの上に並べて設置し、レッドストーンを延長。
延長されたレッドストーン

延長したレッドストーンの先には、下画像の位置でレッドストーントーチを設置。
レッドストーントーチ

トーチの信号が反対側の粘着ピストンに伝わるように、レッドストーンを置きます。
反対側の粘着ピストンへの回路

ここまで作ると、レバーの操作で粘着ピストンが動いてアイテム回収式と経験値回収式を切り替えることができるようになります。

アイテム運搬用のトロッコ

下のアイテム回収地点から待機場所へのアイテムの運搬には、チェスト付きトロッコを使用します。経験値回収モードのときは停止させておき、アイテム回収モードのときにだけ動かせるように、回路を作っていきます。

切り替えスイッチ(レバー)の裏側のトーチの下に、レッドストーンを置き、その先にブロックを置きます。
トーチの下のレッドストーン

上画像のままだと信号が画像右側の粘着ピストンにも伝わってしまうので、レッドストーンと粘着ピストンの間を、ガラスブロックにしておきます。
回路遮断用のガラスブロック

レッドストーンの先に置いたブロックにレッドストーントーチを設置し、そのブロックに向かってコンパレーターを設置します。
レッドストーントーチとコンパレーター

トーチの上にブロックを設置。
トーチの上のブロック

コンパレーターの隣にもブロックを設置し、上にレッドストーンを置きます。
コンパレーター横のブロック

下画像の位置に、さらにブロックを設置。
トロッコ停止用ブロック

ラージチェストとホッパーを、下画像のような配置で設置します。ホッパーはラージチェストに接続されています。
チェストとホッパー

ラージチェストの下にホッパーを設置し、もう一つラージチェストを追加しました(なくてもOK)。
もう一つのラージチェスト

最初に置いたホッパーの上に、パワードレールを設置し、レールをつなげます。
発車用パワードレール

ここまでの回路で、アイテムを回収してきたチェスト付きトロッコが、ホッパーの上のパワードレールに到達したときに、中のアイテムをホッパーに排出し終わるまで停止させ、排出し終わったら自動的に発車するということが実現できます。経験値回収モードのときは、トロッコを動かしておく意味がないので、パワードレールの上に停止するようになっています。

さらに、アイテム回収地点へレールを伸ばしていきます。
延長されたレール

坂では、パワードレールとレールを交互に置いていきます。たぶん、パワードレールの設置間隔は少し広くても大丈夫です。

下の層までつなげました。
下の層までつなげられたレール

パワードレールに信号を送るためのレッドストーントーチを、ブロックの裏側から設置します。床のパワードレールにも、信号を伝えておきましょう。
ブロックの裏側のRSトーチ

チェストの前のパワードレールは、ブロックの裏から信号を伝えようとするとホッパーが動かなくなってしまうので、下画像の位置にトーチを設置します。
チェストの前のRSトーチ

上をブロックで塞げば、信号が伝わります。
トーチの上を塞ぐブロック

下の層の落下地点にホッパーを設置します。
落下地点のホッパー

落とし穴の範囲よりも、一回り大きくホッパーを敷き詰めます。これでもたまに回収できないアイテムがあるようなので、気になる場合は、さらにもう一回り大きくするといいです。全てのホッパーは、上画像で言うと一番左側のホッパー方向につながっています。一番左側のホッパーは、レール側(画像では左方向)に向いています。

ホッパーの横にパワードレールを置き、奥にブロックを設置します。
パワードレールとブロック

奥のブロックの隣にはコンパレーターと、その先にブロック、そしてレッドストーントーチを設置します。
コンパレーターとRSトーチ

下画像のように、レッドストーンとリピーターを設置します。
レッドストーンとリピーター

この回路は、コンパレーターの後ろのホッパーに中身が入っているときは、パワードレールをOFFにしてチェスト付きトロッコを停止させておくという回路です。ホッパーの中のアイテムが全てチェスト付きトロッコに排出されると、パワードレールがONになって自動的に再発車します。

回収できるアイテムの量が多すぎてホッパーの中がカラにならないときは、いつまでもトロッコが発車できなくなりますが、試してみた限りではそのようなことにはなりませんでした。

レール部分とホッパー部分は、フェンスなどで区切っておきます。

このフェンスは、ニワトリよけのフェンスです。チキンジョッキーのニワトリがレールの上に出てくると、トロッコが途中で停止してしまいます。しっかり区切っておきましょう。湧き潰しも忘れずに。
ニワトリよけのフェンス

最後に、待機場所でチェスト付きトロッコをレールの上に乗せれば完成です。
レールの上に載せられたチェスト付きトロッコ

チェスト付きトロッコを走らせたままの状態でセーブして、ワールドを再度読み込んだとき、レールの上を走っているはずのトロッコが、レールからズレて動いてしまっていることがたまにありました。そのような場合は、いったんトロッコを回収してから置き直してみてください。

天空トラップタワー改の使い方

落とし穴のあたりが湧き層の真ん中になるので、モンスターを湧かせるときは、できるだけ落とし穴の近くで待機しておきましょう。

経験値回収モード

経験値回収モード

経験値をためたいときは、レバーを操作してハーフブロックが落とし穴を塞いだ状態にします。落ちてきたモンスターがハーフブロックの上にたまっていくので、ある程度ためたらガラスブロックの隙間から攻撃しましょう。剣で攻撃すれば横3マス同時にダメージを与えることができて効率的です。

たまに経験値オーブが、ピストンヘッドの裏側に出てしまうことがあるようです。たまったモンスターを一通り倒し終えたら、裏側に回って取り残しがないか確認しましょう。

アイテム回収モード

アイテム回収モード

アイテムを回収したいときは、ハーフブロックが引っ込んだ状態にします。手前のガラスブロックの隙間は、粘着ピストンとガラスブロックで自動的に塞がれます。しばらく放置しておいてOKです。10分ほど放置すると、640個前後のアイテムが回収できます。

ということで、天空トラップタワー改の紹介でした。すでに前のバージョンで作っている場合は、ちょっと手を加えると効率が向上できるので、ぜひ挑戦してみてください。