マイクラのサトウキビ全自動収穫機の作り方を解説します。ほうっておくだけで自動的にサトウキビを栽培・収穫してくれる便利な装置です。大量に生産したサトウキビで紙をクラフトし、村人との取引でエメラルドをゲットしましょう。




全自動回収の仕組みと構造

サトウキビは1段目を残して2段目、3段目だけを収穫することができます。1段目を残して収穫すれば植え直しの必要がないので、2、3段目のアイテム化と回収のための設備を整えれば栽培を完全に自動化することができます。

サトウキビ全自動収穫機。
サトウキビ全自動収穫機

高さ3まで成長したことをオブザーバー(観察者)で検知し、高さ2のサトウキビをピストンで押してアイテム化。土に落ちたサトウキビを、ホッパー付きトロッコで回収する装置です。これは1機バージョンですが、実際には連結して使用します(作り方は後述)。とりあえずは仕組みを理解するために1機だけで作っていきます。

アイテムの回収&格納

結構背の高い装置になってしまうので、下から積み上げるように作ります。まずはアイテム回収用のホッパーとチェストです。

ラージチェストと、ラージチェストにつながる形でホッパーを設置します。
ラージチェストとホッパー

ホッパーの上にはレールを設置します。Shiftキー+右クリックで設置可能です。
ホッパーの上のレール

レールの上にはサトウキビを植えるための土ブロックを設置します。
レールの上の土ブロック

レールの上にホッパー付きトロッコを設置すれば、アイテム回収部分はほぼ完成です。
土ブロックの下のホッパー付きトロッコ

サトウキビは土の上で栽培しますが、下に普通のホッパーを設置しても土の上に落ちたアイテムを吸い取ることができません(ホッパーが吸い取れるのは1ブロック未満の距離にあるアイテム)。しかしレールの上に載せたホッパー付きトロッコなら、1ブロック上に落ちているアイテムも吸い取ることができます。ただホッパー付きトロッコは単独でアイテムを排出することができないので、レールの下にホッパーを設置してホッパー付きトロッコのアイテムを吸い出しています。

ホッパー付きトロッコがズレると悪いので、周りはガラスで囲っておきましょう。
ホッパー付きトロッコを囲むガラスブロック

ホッパー付きトロッコが消えてしまうことがたまにあるようなので、トロッコが見えるようにガラスブロックで囲っておくのがいいでしょう。ガラスブロックならチェストの上に設置してもチェストを開けることができます。

アイテム化の構造

次はサトウキビをアイテム化するピストンと、サトウキビの成長を検知するオブザーバーを設置していきます。

サトウキビは水の隣にある土ブロックにしか植えられないので、土の隣に水源を設置します。
土の隣の水源

水源の上をブロックでふさいで、その上にピストンを設置します。
設置されたピストン

ピストンの裏にブロックを設置して上にレッドストーンダストを置き、ピストンの上にはオブザーバー(観察者)を設置します。
レッドストーンダストとオブザーバー

土の上にサトウキビを設置。
植えられたサトウキビ

サトウキビの周りを壁で囲んでいきます。
サトウキビの周りの壁

サトウキビが装置から飛び出すことを防ぐための壁です。念のためサトウキビから斜めの位置にも設置していますが、統合版(BE)では無くても大丈夫そうでした。画像でガラスブロックを使っているところは、丸石など光を通さないブロックでもOKです。サトウキビの成長に明るさは必要なく、実際上の画像のように壁をガラスで作ったものと鉄ブロックで作ったものとでは回収効率に差は生じませんでした。

サトウキビの真上も、2ブロックの空間をあけてフタをします。これで完成です。
フタをして完成

サトウキビが3段目まで成長すると、ピストンが動いてサトウキビが収穫されます。
ピストンで押されるサトウキビ

以前バージョンでは日照センサーで1日1回ピストンを動かしたりピストンを使ったBUD回路でサトウキビの成長を検知したりしていましたが、今はあえてそれらを利用する意味はありません。オブザーバーがあるおかげでシンプルな回路で装置を作ることができ、装置も小型化できています。

竹バージョン

マイクラのサトウキビ全自動収穫機は、竹の回収装置としても使うことができます。竹で使う場合は水がいらないので、水源をなくした形でOK。見た目も少しスッキリします。

竹バージョンの全自動回収機。
竹バージョン

竹はサトウキビよりも成長が早いので、この1機タイプでもしばらく放置していればチビチビとたまっていきます。




高効率回収機の作り方

サトウキビは成長が遅いので、自動収穫機も1機だけでは思うようにたまっていきません。そこでここでは30機連結型のサトウキビ自動収穫機の作り方を紹介します。これでも1時間で1スタック前後の回収率なので、もっとほしい場合はいくつか装置を作るようにしましょう。

回収部分の作り方

サトウキビの回収はホッパー付きトロッコを走らせることでおこないます。通常のレールの他にパワードレール(加速レール)を用意しておきましょう。

チェストとホッパーを設置。高さをおさえるために地面に埋めています。
埋められたラージチェストとホッパー

ホッパーの上にパワードレールを置き、その隣にブロックを設置します。
パワードレールとブロック

パワードレールの隣に一つレールを敷き、その隣を2ブロック掘り下げてレッドストーントーチを設置します。
穴の中のレッドストーントーチ

レッドストーントーチの上にブロックを設置して、その上にパワードレール、その隣にもパワードレールを敷きます。
ON状態のパワードレール

レールを7個つなげます。
延長されたレール

先ほどと同じように2ブロック掘ってレッドストーントーチを設置。
レッドストーントーチ

トーチの上にブロックを置いて、パワードレールを2つ設置します。
パワードレール2つ

レールを3つ設置し、
レール3つ

下の画像のようにカーブさせ、反対側も同じようにレールを敷いていきます。
カーブしているレール

全てのレールを敷いた状態。上のレールと下のレールの間隔は3ブロックです。
レールの全体図

上側は、ブロックの隣のパワードレールはONになっているところがポイントです。ホッパーの上から発車したトロッコが終点で自動的に折り返し、再びホッパーの上に戻ってくるようになっています。

栽培・収穫部分の作り方

レールが敷けたら、次はサトウキビを植えるための土と水を設置していきます。

レールの上に土ブロックを15ブロックずつ設置します。
レールの上の土ブロック

土の隣に水源を置くために、下画像のように枠を作ります。
水源の枠

構造が見えやすいようにガラスブロックを使用していますが、水が流れなければどのブロックを使ってもOKです。

水を入れると下のようになります。
水を入れた状態

水の上にブロックを設置し、その上にピストンを設置します。
設置されたピストン

ピストンの背面にはブロックを設置し、上にレッドストーンダストを置きます。
背面のブロックとレッドストーンダスト

ピストンの上にオブザーバー(観察者)を設置。
オブザーバーの設置

チェスト側のレッドストーンダストの端に最大遅延のリピーターを接続し、その先にブロックとレッドストーントーチを設置します。
最大遅延のリピーター

このリピーターを遅延させないと、オブザーバーが発する時間が短すぎてレッドストーントーチのON・OFFが切り替わりません。また一回遅延させただけだと下のトロッコが発車しないことがあるので、かならず遅延は最大にしておきましょう。

下画像のとおりに、信号が下に伝わるようにレッドストーン回路をつなげます。
下へ信号を伝える回路

サトウキビを植えます。全部で30個。
植えられたサトウキビ

サトウキビの周りを壁で囲みます。
サトウキビの周りの壁

ホッパー付きトロッコをホッパーの上に設置すれば完成です。
ホッパー付きトロッコを置いて完成

植えられたサトウキビのどれかが三段目まで成長すると、全てのピストンが動作する仕組みになっています。ピストンが動く頻度をおさえたい場合は、オブザーバーの数を減らしてもOKです。短時間で比べたらオブザーバーが多いほうがたくさん収穫できますが、長い時間で比べるとそこまで大きな差は生じません。

オブザーバーを1個にへらしても同じように動きます。どうせ放置しておくのだから、こちらでもいいかも。
オブザーバー一個バージョン

竹バージョンの全自動収穫機

この連結型も竹の回収装置として使うことができます。竹は成長が早くかなりの量が回収できるので、レールを折り返さず土ブロック15個で栽培するのがおすすめです。

竹バージョン。水が必要なく一列でも十分に集まるので、装置の見た目はスッキリです。
竹の自動収穫機

1時間で回収できた竹の数。
入手できた竹の数

骨粉式サトウキビ自動回収機(統合版BE限定)

統合版(BE)のマイクラでは、サトウキビを骨粉で成長させることが可能です。上記のサトウキビ全自動回収機に骨粉を発射するディスペンサー(発射装置)を組み合わせることで、短時間で大量のサトウキビが回収できる装置を作ることができます。

骨粉型サトウキビ回収機の全体像。
骨粉型サトウキビ自動回収機

骨粉によってサトウキビを一瞬で成長させることができるので、連結させる必要がありません。問題は骨粉を手に入れられるかどうか。できればスケルトンスポナーを発見してトラップを作っておきたいところ。もしトラップを作ることができたら、膨大な量のサトウキビを簡単に手に入れることができます。

スケルトントラップについては以下の記事で詳しく解説しています。合わせて読んでみてください。

仕組み

回収部分。
回収部分

サトウキビ回収部分は、上記と全く同じです。ホッパー付きトロッコで土の下からアイテムを吸い取ります。

ピストン周りはこんな感じ。金ブロックにも意味があります。
ピストン周り

骨粉はピストンの下に設置した発射装置で発射します。発射装置の裏にはクロック回路が作ってあり、発射装置に骨粉を入れると動作します。

骨粉をかけられたサトウキビは一気に高さ3まで成長するので、それを上の観察者で検知してピストンを動かします。

骨粉が入っている間はずっとガチャガチャと動き続けて、ディスペンサー内の骨粉がなくなると自動的に停止します。スイッチの操作が必要ないので、骨粉を入れたら完全放置でOKです。

作り方

作り方もほぼ同じですが、レッドストーン回路が少し複雑です。詳しく解説します。

チェストとホッパーを設置し、ホッパーの上にレールを置きます。
チェストとホッパーとレール

レールの上にはホッパー付きトロッコを、その上には土ブロックを設置。
ホッパー付きトロッコと土

ホッパー付きトロッコは四方をブロックで囲っておきます。
ブロックで囲う

土の隣に水源を設置。
土の隣の水源

水源の上に発射装置、その上にピストン、最上部に観察者を設置します。
発射装置、ピストン、観察者

発射装置の裏側にクロック回路を作っていきます。下画像のように土台を広げましょう。
回路の土台

発射装置と背中合わせになるようにコンパレーターを設置し、反復装置×2、レッドストーン×6、ブロック×1を下画像のように設置します。
コンパレーター型クロック回路

このコンパレーターは、1回右クリックして減算モードにしてあります。

コンパレーターで発射装置内のアイテムを検知し、アイテムが入っているときにON信号を出力するようにします。入っているアイテムの数が少ないと信号強度が弱くなるので、コンパレーターの前に反復装置(リピーター)を置いて信号強度を強くしています。

反復装置(リピーター)は1回右クリックして遅延を大きくしておきます。遅延が小さいままだとクロック回路のON・OFF周期が早くなりすぎて、ピストンが伸びているのに(サトウキビが成長するスペースがないのに)骨粉が発射されてしまうことになり、かなりのムダが生じます。

反復装置が出力した信号は、発射装置に伝えられる(発射装置へは発射装置の隣の金ブロックを使って信号を伝えています)と同時にコンパレーターの側面から入力されます(強度12)。コンパレーターは減算モードなので、横の信号強度-背面の信号強度という計算が行われ、計算の結果コンパレーターの出力が一瞬OFFに。発射装置の中にまだアイテムが残っていれば、次の瞬間にはコンパレーターがまたON信号を出力し・・ということを、骨粉がなくなるまで繰り返します。

コンパレーターの詳しい機能は以下のページで解説しています。合わせて読んでみてください。

ここで注意しなければいけないのは、発射装置の中に満タンに骨粉を入れてしまうと回路が動かないということ。64個(1スタック)×8マス入れてしまうとコンパレーター横からの入力より背面からの信号強度のほうが強くなってクロック回路が止まってしまうので、同時に入れるのは64×7マスくらいにしておきましょう。

ピストンの背面にブロックを設置し、上にレッドストーンを置きます。
ピストンの背面のブロックとレッドストーン

サトウキビを植えて、壁を作れば完成です。
サトウキビを植えて完成

発射装置の中に骨粉を入れるとガチャガチャとピストンが動き出します。
発射装置の骨粉

成長したそばからアイテム化されていきます。
骨粉で成長しピストンで押されるサトウキビ

1スタック程度ならすぐに消費されてしまい、入れた骨粉×2のサトウキビが収穫できます。
回収できたサトウキビ

サトウキビの基本的な入手方法と使い道

サトウキビは水に接した土ブロックや砂ブロックに生えている緑色のブロックです(バイオームによって微妙に色が変化します)。全体の61%が2ブロックの高さ、28%が3ブロックの高さ、11%が4ブロックの高さで生成されます。

湖や川など水の近くで発見できるので探してみましょう。
自生するサトウキビ

サトウキビはバイオーム関係なく生成されますが、砂漠バイオームでは生成される可能性が他のバイオームよりも5倍高くなっています。近くで見つからなければ砂漠を探すといいです。

入手方法

サトウキビは素手でなぐるだけで簡単にアイテム化します。下段のサトウキビを破壊すれば上も全てアイテム化するので、回収は簡単です。

また、以下のようなときもサトウキビはアイテム化します。

  • 植えられているブロックが破壊される
  • 植えられているブロックに隣接する水が取り除かれる

ただしJava版では水が取り除かれてもすぐにはアイテム化しません。サトウキビに隣接するブロックに更新があるか、サトウキビがランダムティックを受け取ったときにアイテム化します。

行商人からエメラルド1→サトウキビ1という取引ができる場合がありますが、割に合わないので自生しているものを探したほうがいいでしょう。

使い道

サトウキビはケーキや醸造の材料として使われる「砂糖」と、地図や本の材料として使われる「紙」の材料として使われます。

サトウキビを使うレシピ。
サトウキビを使うレシピ

またサトウキビは水をはじく性質があるので、水中に2つ持っていけば息継ぎをすることができます。

水中に設置されたサトウキビ。
水中に設置されたサトウキビ

地上でも水流を受け付けません。水流で一気に収穫するというのも不可能です。
水流を受け付けないサトウキビ

サトウキビでクラフトできる紙は、製図家や司書の村人との取引に使うことができます。サトウキビは完全自動で無限に収穫できるため、エメラルド確保のための取引材料としても優秀です。

村人との取引については以下の記事で詳しく解説しています。合わせて読んでみてください。

栽培方法

アイテムとして入手したサトウキビは、草ブロック、土、ポドゾル、粗い土、砂、赤い砂にいずれかに植えて栽培することができます。ただし、サトウキビを植えるブロックが水に接している必要があります。

土ブロックの隣には必ず水を設置しましょう。
サトウキビの隣の水

サトウキビを植えることができないという場合は、水を設置し忘れていることが多いです。水はサトウキビを植えるブロックと同じ高さで、すぐ隣(斜めはダメ)に存在する必要があります。

サトウキビは重ねて置くこともできますが、成長するのは高さ3までです。
重ねられたサトウキビ

成長にはサトウキビの真上に空間が必要で、空間がない場合は成長のタイミングがきたとしても変化しません。最大で3ブロックの高さにしかならないので、サトウキビの上を2ブロックあけておけばOKです。

サトウキビが成長するタイミングは計算上で平均18分ごととなりますが(最上部のブロックが16回ランダムティックを受け取ったときに1段成長する)、実際はすぐに成長したりなかなか成長しなかったりとバラバラです。基本的に成長は遅いので、気長に待つようにしましょう。

骨粉で成長するサトウキビ。
骨粉で成長するサトウキビ

統合版(BE)では、骨粉でサトウキビを成長させることができます。一回骨粉を使うと一気に3ブロックの高さに成長するので、64個の骨粉があれば短時間で128個のサトウキビを収穫することが可能です(2、3段目を収穫した場合)。

なおサトウキビの成長に明るさは関係ありません。光の全く無い室内でも問題なく育ってくれ、明るい場合と比較しても成長スピードに違いはありません。

真っ暗な場所でも成長してくれます。
暗闇で成長するサトウキビ

サトウキビは真上にスペースがあれば並べて置いても成長してくれます。植えやすさ、収穫しやすさを考えると、下のようなサトウキビ畑を作ると効率よく回収していけます。

サトウキビ畑。
サトウキビ畑

2段目のサトウキビにカーソルを合わせて殴りながら走ると、ガサガサと気持ちよく収穫できます。カーソルをグリグリ動かせば広範囲を収穫でき、時間もそれほどかかりません。ただ水にサトウキビが落ちてしまうと拾うのが面倒なので、水源の上はハーフブロックなどでフタをしておくといいでしょう。

ということで、マイクラのサトウキビ全自動収穫機の作り方の解説でした。これが一つあるだけで、取引でのエメラルド集めが結構はかどります。ぜひあなたのワールドでも作ってみてください。