スケルトンスポナーでもゾンビトラップと同じような経験値トラップを作ることができます。しかも子供バージョンやチキンジョッキーがスポーンしないため、ゾンビトラップよりも装置の簡略化が可能。今回はスケルトンスポナーを使った、全自動経験値トラップの作り方を紹介します。




スケルトントラップの仕組み

スケルトントラップは、ワールド内でたまに生成される「ダンジョン」内にあるスケルトンスポナー(スケルトンのスポーンブロック)を使用して作る、経験値&骨粉収集トラップです。

今回作るスケルトントラップの全体像。
スケルトントラップの全体像

今回は仕分け機なども接続して、矢と骨粉を別々のチェストに回収できるようにしていますが、必要がなければ省略可能です。

なお、このトラップはゾンビのスポーンブロックを使ったトラップと仕組みがほぼ同じです。先に以下の記事を読んでおくと、このトラップへの理解も深まります。

設計図

スケルトントラップの設計図。
スケルトントラップの設計図

スポナーでスポーンしたスケルトンを水流によって一箇所に集め、ソウルサンド式水泡エレベーターで上に持ち上げます。バージョン1.12.2までは看板と水源を交互に重ねていく水流エレベーターを使っていましたが、バージョン1.13からアンデッドモンスターが水に沈むようになってしまったので、代わりにソウルサンドと水を使った水泡エレベーターを使っています。

1.12.2までのバージョンなら、下画像のような設備でスケルトンを持ち上げることができます。
水流エレベーター

上に持ち上げたスケルトンは高さ22の位置から落下させて、瀕死のダメージを与えます。ここで普通にプレイヤーが剣で攻撃してもいいのですが、今回は「オオカミ」に活躍してもらいスケルトンを倒すことも自動化してしまいます。

スケルトントラップはオオカミで完全自動化できる

オオカミはスケルトンを見つけると襲いかかる習性があり、飼いならしたオオカミがスケルトンを倒した場合は経験値オーブが出現します(飼いならしていないオオカミが倒しても出現しません)。この性質を利用することで、経験値回収を完全に自動化することが可能です。

オオカミは森林やタイガにいます。中立状態のオオカミに骨を与えれば懐かせることが可能。
森の中のオオカミ

オオカミに出会ったら、スケルトンスポナーを作るときのために捕まえておくようにしましょう。




スケルトントラップの建設手順

スポナーさえ発見できていれば、スケルトントラップの建設はそう難しくはありません。手順を詳しく見ていきましょう。なお、以下の解説は地下で発見したスケルトンスポナーを使ってトラップを作っていくことを想定しています。

スポーン部屋の整備

最初にスポナーの周囲を掘り広げ、スケルトンをスポーンさせる部屋を作っていきます。スポーン部屋の大きさは、スケルトンスポナーを中心に9×5×9(x,y,z)です。

スケルトンスポナーから前後左右に4マスずつ掘り広げ、上下も2マスずつ掘ります。
スポーン部屋

上の画像では、高さがわかるようにスポナーの上下に金ブロックをわざと設置してあります。実際に作るときは取り除いてください。

Java Editionではスポナーを中心に9×9×9の範囲に、統合版(BE)の場合は16×10×16の範囲にスケルトンが6体以上いると、それ以上スケルトンがスポーンしなくなります。例えばスポーン部屋のすぐ上に空洞があってそこにスケルトンがスポーンしているような場合は、スポーン部屋でのスケルトンの湧きに影響が出てしまうのでしっかり埋めておきましょう。

スポナーの上にハーフブロックを置いておくと、スポナーの上にスケルトンが乗ることを防げます。
スポナーの上のハーフブロック

部屋の端の床を掘り下げ、水路を作ります。
水路

横から見ると、水路はこのような形になります。水路の左端から水を流し、水流を延長するために水源から8ブロック目を一段掘り下げてあります。
横から見た水路

この水路は、スケルトンをソウルサンド水泡エレベーターへ運ぶためのものです。スポーン部屋の床には水路方向に水を流しておき、スポーンして床に落ちたスケルトンは水路まで誘導されます。水路に入ったスケルトンはスポーン部屋の外へ運ばれ、水泡エレベーターで上に持ち上げられるという流れです。

ソウルサンド式水泡エレベーター

水路の先にソウルサンド式水泡エレベーターを作っていきます。

水路の先を3ブロックの高さで、奥行き3ブロック分掘り進めます。さらに、下から二段目をもう1ブロック分ほっておきます。
水路の先

掘り進めた先に、フェンス、看板2枚、ソウルサンドを設置します。
看板・フェンス・ソウルサンド

横から見るとこのような配置になります。
エレベーター接続部

この配置で、水流を途切れさせること無くスケルトンをソウルサンドエレベーターに誘導できます(コメントで教えていただきました。ありがとうございます!)。途中で止まるポイントがなく、スケルトンの移動が非常にスムーズです。

ソウルサンドの真上を掘ります。
エレベーター持ち上げ部分

最上部はこのような形に掘って、落とし穴の上に看板を設置しておきます。
エレベーター最上部

先ほど設置した看板の下は22ブロックぶん掘り下げます。
落とし穴

ここまでで、ソウルサンド式水泡エレベーターの構造部分は完成です。次は、落下地点を整備しましょう。

落下地点の整備

経験値を回収するだけであればスケルトンが出れないようにしつつ攻撃するための隙間をあけ、オオカミを近くにつれてくれば完成です。今回は経験値だけでなくアイテムも回収できるように、ホッパーとチェストも設置していきます。

下画像の金ブロックの上にスケルトンが落ちてきます。作業しやすいように、落下地点の周辺は少し広げておきましょう。
落下地点

落下地点にアイテム回収用のホッパーを設置し、隣のチェストにつなげます。
アイテム回収用ホッパー

ホッパーの穴に経験値オーブが引っかかることがあるので、ハーフブロックでフタをします。
ホッパーのフタ

ハーフブロックを設置して隙間が1.5ブロックになれば、スケルトンは外に出てこれません。Java Editionではもっと隙間を狭くしても大丈夫ですが、統合版では1.5ブロックの隙間がないとオオカミがスケルトンを見つけられないようです。

オオカミを連れてきましょう(稼働時はおすわりを解除します)。
オオカミ

オオカミはブロックの向こう側にいるスケルトンにも反応してしまいます。スポーン部屋のほうへいってしまわないよう、一応フェンスにリードでつないでおくといいです。おすわりした状態だとスケルトンを攻撃してくれないので、稼働時は必ずおすわりを解除するようにしましょう。

落下ダメージは必要か

このやり方ならスケルトンに落下ダメージを与える必要はないのでは?とも思いましたが、オオカミが一撃で倒せるくらいにスケルトンの体力を奪っておかないと、攻撃を受けたスケルトンがオオカミに反撃し始めて、放置している最中にオオカミがやられてしまうことがありました。オオカミが攻撃するための隙間を0.5ブロック分にすればダメージを受けにくくなりますが、落下ダメージがないとスケルトン一体をを倒すのに時間がかかるため、スケルトンがたまっていってしまいます。落下ダメージを与えておいたほうが、トラップの安定性は高いです。

統合版(BE)では落下地点を2ブロックに広げる

統合版で試したところ、1ブロックの落下地点にスケルトンがたまっていくとオオカミがあまり攻撃しないような状態になりました。落下地点を広げて、スケルトンが横に移動できるようにしておくと良さそうです。

統合版(BE版)の落下地点。
統合版の落下地点

Java Editionに比べるとオオカミがあまりスケルトンを攻撃してくれないので、2匹くらい連れていったほうがスケルトンがたまりすぎず安定しそうです。

最後に、水を設置してトラップが可動できる状態にしていきます。

水の設置

スポーン部屋と水路、ソウルサンド式水泡エレベーターに水を設置していきます。

スポーン部屋の奥から、水路に向かって水を流します。壁際の床9ブロック全てに水源を設置しましょう。
スポーン部屋の床の水流

広さ9×9の床の1列を水路に使っているので、スポーン部屋の床は9×8になっています。水流が進むのは8ブロック分。壁際から流すと、上画像のようにちょうど水路の手前で途切れるはず。水路に水が落ちてしまう場合は部屋の大きさが間違っているので、改めて確認してみてください。

水を設置したらこの部屋にはもう入らないので、この時点でスポーン部屋の明かりを取り除いておきましょう。ただスポーン部屋を暗くするとスケルトンがわき始めるので、これ以降は一時的に難易度をピースフルにして作業したほうが安全です。

水路にも水を設置。スポーン部屋の端からソウルサンド方向に水が流れるようにします。
水路の水

ソウルサンドの上に、水を設置していきます。水を置くと泡が発生し、その泡に触れたものは上へ持ち上げられます。
ソウルサンドの泡

ソウルサンドの横に作ったくぼみには水を設置しないので注意してください。このくぼみにソウルサンド上の水源から水が流れ込むことで、水路からMobがソウルサンド上に引き込まれるようになります。

Java Editionの場合、ソウルサンドの上は1ブロックずつ水源を設置していく必要があります。最上部に水源を設置すれば下に水流が降りてきてエレベーター部分が水で満たされますが、水流ではソウルサンドから泡が発生しません(統合版では水流でも泡が発生するので、最上部とソウルサンドの上にだけ水源を設置すればOKです)。

エレベーターの最上部では、落とし穴に向かって水を流します。流されて落ちないように注意。
最上部の水流

ここまで設置できたら、全自動経験値トラップの完成です。水流がきちんと流れているかもう一度確認しましょう。

スポーン部屋と水路。
スポーン部屋と水路

エレベーター接続部分。
エレベーター接続部分

エレベーター。クリエイティブなら、実際に入ってみて泡が上までつながっているかチェックしましょう。
エレベーターの泡

最上部。
最上部の水流

水流がOKなら、難易度をノーマルにして機能するか確かめてみましょう。

オオカミに倒されるスケルトン。プレイヤーが倒した場合と比べたところ、オオカミが倒したからといって得られる経験値が少なくなるということは無いようです。
オオカミに倒されるスケルトン

スポナーから16ブロック以内にプレイヤーがいるときだけ、このトラップは機能します。落下地点から大きく離れないようにしましょう。落下地点に近づきすぎてもスケルトンの攻撃を受けてしまうので、スポーン部屋に近い場所で適度な距離をとりつつ待機するといいです。




アイテム回収のための設備を増設する

落下地点に設置されたホッパーで、スケルトンが死んだときにドロップする骨粉や矢を回収することができます。しかしスケルトンは弓もドロップするため、普通にチェストにつなげただけだとすぐにチェストがいっぱいになってしまいます。そこで落下地点にアイテム仕分け機を設置して骨粉と矢だけをチェストに保管し、弓やその他の装備品はゴミ箱に捨てるという設備を作ってみました。

アイテム仕分け機の接続

落下地点のホッパーの下に、アイテム仕分け機をつなげていきます。

落下地点のホッパーを下につながるように設置し、その下に下画像のように横向きのホッパーを設置します。
アイテム仕分け機のホッパー

先ほど設置したホッパーの下に、さらにホッパーを設置。
仕分け用ホッパー

一番下のホッパーの下に、下画像のようにレッドストーントーチを設置します。
ホッパーロック用のレッドストーントーチ

レッドストーントーチの裏側で、リピーターとレッドストーンワイヤーを下画像のように設置。リピーターはレッドストーントーチがささったブロックに向けます。
リピーターとレッドストーンワイヤー

リピーターの上と、その隣(一番下のホッパーの隣)にブロックを設置し、その上にコンパレーターとレッドストーンを下画像のように設置します。
コンパレーターとレッドストーンワイヤー

下から2段目のホッパーに、それぞれ仕分けたいアイテムを下画像のように入れておきます。
仕分け用ホッパーの中身

骨を仕分けるホッパーには骨を一番左のスロットに18個入れ、残りのスロットには仕分け機に流れてこないアイテム(丸石など)を1個、1個、1個、1個と入れておきます。矢を仕分けるホッパーには矢と丸石を18個、1個、1個、1個、1個と入れます。

仕分けたアイテムを格納するチェストを設置して、仕分け部分は完成です。
格納用チェスト

アイテム仕分け機の仕組みは以下の記事で詳しく解説しているので、合わせて読んでみてください。

ゴミ箱の設置

仕分けされないアイテム(耐久度の減った弓や防具)は、ゴミ箱で処理します。

最上段のホッパーの先に、下向きのドロッパーを設置。その下にはサボテンを置きます。
ドロッパーとサボテン

サボテンの下は砂ブロックになっています。また、サボテンは前後左右がブロックで埋まっていると設置できないので、あからじめ空間をあけておきましょう。

レッドストーン回路を、下画像のように作ります。
ゴミ箱のクロック回路

この回路はクロック回路になっていて、ドロッパーの中にアイテムが入っているあいだずっとON・OFFを繰り返します。ON信号がドロッパーに伝わるとアイテムが一つ吐き出され、下のサボテンの上にのって消滅します。統合版(BE版)ではサボテンにアイテムがあたっても消滅しなかったので、サボテンの代わりに溶岩などを設置しておくといいと思います。

余計な穴を塞いでキレイに整えたら、アイテム仕分け機の増設は完了です。
キレイに整えられた落下地点

スケルトントラップの効率

このトラップを稼働させると、Java Editionでは26分くらいで経験値レベルが30を超え、3スタック程度の骨と矢が手に入ります。統合版(BE版)では、30分放置したときの獲得経験値は25レベルほどでした。矢と骨は同じく3スタックくらい。ゾンビトラップと違って完全放置にできるので、画面の前にずっと座っている必要はありません。

ということで、スケルトントラップ(全自動経験値トラップ)の作り方の紹介でした。経験値を獲得するだけでなく、大量の骨粉(骨)が確保できれば木材や食料などのストックを一気に増やすことができ、サバイバル生活をより安定させることができます。スケルトンスポナーを見つけたら、ぜひ作ってみてください!