エンチャントや金床での合成には大量の経験値が必要です。そんなときにあると便利なのがゾンビトラップ。今回は、ゾンビスポナーを使った経験値トラップの作り方を紹介します。JE1.13以降&統合版対応型です。




ゾンビトラップの概要

トラップの全体像はこんな感じになります。
ゾンビトラップの全体像

スポナーからスポーンしたゾンビを水流で運び、水泡エレベーターで持ち上げて落下ダメージを与えます。ダメージを与えられたゾンビは石の剣一撃で倒せるくらいの体力になっているので、ある程度ためたらまとめて処理して経験値をゲットします。

設計図

Java Editionのゾンビトラップ設計図。トラップを横から見ています。
ゾンビトラップの設計図

ゾンビスポナーの置かれた空間がスポーン部屋です。この部屋でスポーンしたゾンビはスポーン部屋の下に描かれている水路に落とされます。Java Editionではスポナーからチキンジョッキーがスポーンするので、水路を二段にして振り分けています。

下段の水路まで落ちたゾンビは、水泡エレベーターで一気に上まで持ち上げられます。その後21.5ブロック分の高さから落とされ、ダメージを受けた状態で落下地点にたまっていきます(設計図には描かれていませんが、落下地点の床にはハーフブロックを設置します)。

統合版(BE版)のゾンビトラップ設計図。
統合版ゾンビトラップの設計図

統合版(BE版)ではスポナーからチキンジョッキーはスポーンしないので、水路は一段でOKです。溶岩の設置も必要ないので、Java Editionに比べると作るのが楽ちんです。

ゾンビスポナーの周りで建設する

このトラップを作るためには、ゾンビスポナーが必要です。ゾンビスポナーは洞窟や廃坑でたまに発見できる「ダンジョン」に置かれています。

ダンジョン内のスポナー。暗闇の中で炎のようなものを発しています。
ダンジョン内のスポナー

ダンジョンは丸石と苔むした丸石で作られた小部屋で、チェストが0~2個と中央にスポナーが置かれています。洞窟や廃坑につながる形で生成されるので、隅々まで探してみてください。

ダンジョン内のスポナー(スポーンブロック)はシルクタッチで破壊してもアイテム化できず、持ち運ぶことはできません。スポナーを発見した場所でトラップを作ることになるので、見つけたら座標をメモしておきましょう。

ソウルサンド式水泡エレベーターを作る

ゾンビを持ち上げるために、ソウルサンドを使った水泡エレベーターを使用します。水中に設置されたソウルサンドからは、触れたMobやアイテムを上昇させる泡が発生します。

ソウルサンドから立ち上る泡。
ソウルサンドから立ち上る泡

ソウルサンドはネザーに生成されるブロックです。ネザーゲートを作る手間はありますが、ソウルサンドを見つけること自体は簡単なので、サッと行ってサッと採取して戻ってきましょう。

ネザーの大陸部分で発見できます。
ネザー

建設手順 -1.13対応型-

では、実際の作成手順を紹介していきます。ゾンビトラップ建築の作業工程は大まかに、

  1. スポーン部屋の制圧・整備
  2. 水路を作る
  3. エレベーターの作成
  4. 待機場所・ゾンビ落下地点の作成
  5. 水の設置

という流れになっています。順に見ていきましょう。

ダンジョンの制圧

ゾンビスポナーの置かれた部屋(ダンジョン)を見つけたら、中にいるゾンビをすべて倒したあと、ゾンビがスポーンしないように松明で部屋を明るく照らしましょう。

松明の置かれたスポナー。中にいるゾンビが倒しづらいときは、ゾンビが出てこれないようにいったん全ての隙間を塞いでから、1ブロックぶんの隙間をあけて攻撃すると安全です。
松明の置かれたスポナー

湧き潰しは、小さい部屋ならスポナーの上に松明を置くだけでOKです。大きい部屋の場合はスポナーの上に松明を置いても隅が暗いままになる可能性があるので、壁にも松明を設置しておきましょう。

スポーン部屋の整備

ゾンビがスポーンするのは、スポナーを中心に9×3×9(x,y,z)の範囲です。ゾンビがスポーンするには高さ2の空間が必要なことと、水流でながされるゾンビがスポナーに引っかかる可能性があることもふまえて、スポーン部屋は9×5×9の大きさで作ります。

スポナーから前後左右に4ブロック、上下に2ブロックぶん掘り広げると9×5×9の空間を作ることができます。
スポーン部屋の大きさ

部屋ができたら、改めて湧き潰しをしておきましょう。通常モンスターは地面(床)にしかスポーンしませんが、スポナーは空中にもゾンビをスポーンさせることができるので、部屋全体が明るくなるように壁にも松明を設置する必要があります。

湧き潰しされたスポーン部屋。
湧き潰しされたスポーン部屋

また、Java Editionではスポナーを中心に9×9×9の範囲に、統合版(BE)の場合は16×10×16の範囲にゾンビが6体以上いると、スポナーからはそれ以上ゾンビがスポーンしなくなります。スポーン部屋の外でゾンビがわくとトラップが機能しなくなるので、すぐ近くにゾンビが湧きそうな空間がないかチェックしながらスポーン部屋を整備しましょう。

水路を作る

スポーン部屋の端っこに、床を掘り下げて水路を作っていきます。

部屋の端に水路を作ります。
水路を作る位置

掘り下げる深さは4ブロックのところと5ブロックのところがあります。
水路の深さ

横から見るとこのようになります。
横から見た水路

チキンジョッキー対策

チキンジョッキーがスポーンするとエレベーターの最上部にニワトリだけがたまったり処理槽にニワトリが落ちてきてゾンビ処理の邪魔になったりするので、別で処理できるようにしておきます。

上段の水流を支えるための看板を、下画像のように貼り付けます。
水路の看板の位置

看板の先を3ブロックの高さで4ブロックほど掘り進めます。掘り進めた先には、下画像の位置で看板を設置。
チキンジョッキ処理用の水路

上画像の水路は高さ2ブロックで作ってもいいのですが、高さ2ブロックだとニワトリにのった子供ゾンビが天井に埋まって変な挙動をすることがあったため念のため高さ3にしています。

看板の下を5ブロックほど掘り下げ、一番下に溶岩を入れておきます。
看板の下の溶岩

溶岩の位置がスポーン部屋に近すぎると、溶岩の明るさがゾンビのスポーンに影響を与えてしまいます。部屋からは少し離れた位置に溶岩を設置するようにしましょう。

あとは水路に並べた看板の上と水路の床にぞれぞれ水を流せば、水流を2段にすることができます(水はあとでまとめて設置します)。ゾンビは水に沈むので上の水流をすり抜けて下の水路に落下。チキンジョッキーは浮くので上の水路で逆方向に運ばれて溶岩によって処理されます。

無事に振り分けが成功しています。
ゾンビとチキンジョッキーの振り分け

エレベーターの建設

スポーン部屋の整備がおわったところで、次はゾンビを持ち上げるエレベーター部分を作っていきます。作るのはソウルサンド式水泡エレベーターです。

水路の先を高さ3で3ブロック掘り進め、下から二段目はさらに1ブロック奥に掘っておきます。
水路を延長

掘り進めた先に、丸石の塀(丸石の壁)、看板2枚、ソウルサンドを設置します。
看板・丸石の塀・ソウルサンド

横から見るとこんな感じ。
看板・丸石の塀・ソウルサンドの配置

水路の床に丸石の塀(統合版では丸石の壁)を埋め込むことで水路に0.5ブロックの出っ張りを作っています。0.5ブロックの出っ張りなら水に流されてきたゾンビもスルッと登ってくれるので、水路の床→丸石の塀の上→ソウルサンドとゾンビがスムーズに移動します。さらにソウルサンド上の水源から横のくぼみに水が流れることで、ソウルサンドにのぼってきたゾンビがソウルサンドの中央に引き込まれるようになるので、泡にふれてすぐに上昇していってくれます。

丸石の塀は、塀であれば他の素材でもOKです。スケルトントラップではフェンスでも大丈夫ですが、ゾンビトラップでは子供のゾンビが隙間に落ちてしまうことがあるので塀を使うようにしましょう(コメントで教えていただきました。ありがとうございます!)

以前のエレベーター接続部(左)と現在のエレベーター接続部(左)。
エレベーター接続部

以前は上画像の左のような設備でトラップを作っていました。この設備でもトラップは機能してくれていましたが、水流が途切れるところでどうしてもゾンビが止まってしまいます。しかし丸石の塀を足場に使った現在の接続方法なら、水流を途切れさせることなくゾンビをエレベーターに運び込むことが可能。スルスルッとゾンビがエレベーターに入っていくので、見ていて気持ちがいいです。

次はソウルサンドの上を掘ります。足元に砂や砂利などあとから破壊するのが簡単なブロックを積み上げて上がっていくといいです。
ソウルサンドを上を掘る

設計図にしたがって、Java版ならソウルサンドの上に28ブロックぶんの空間ができるように、統合版なら26ブロックの空間ができるように掘りましょう。多少ズレても、落下地点の高さを変えることであとから調整は可能です。

最上部は高さ2で横に3ブロックぶん掘り、落とし穴になる場所には看板を設置します。
最上部

スポナーが生成されていた位置によっては、この最上部が地上に出てしまうことがあります。その場合は光を通さないブロックで天井を作っておかないと、太陽の光でゾンビが燃えてしまうので注意が必要です。

看板の下は22ブロックぶん掘り下げます。
落とし穴

ここまでで、ソウルサンド式水泡エレベーターの構造部分は完成です。スポーン部屋は四方を壁で囲んで真っ暗にしておく必要がありますが、エレベーター部分は壁をガラスブロックに中が見えるようにしておくことができます。サバイバルでは建築が大変になりますが、運ばれるゾンビを見るのも楽しいので余裕があったら挑戦してみるといいです。

落下地点の整備

ゾンビがたまる落下地点は、高さ3で横に3ブロック広げておきます。
落下地点の大きさ

JE1.11から、1ブロックに25体以上のMobがいると窒息ダメージを受けるようになっています。このトラップでは落下地点を横に広げ、合計で75体まではためられるような設計にしました。もっと多くのゾンビをためたければ、さらに広げておく必要があります。

床にドロップアイテムを回収するためのホッパーとチェストを設置しましょう。
アイテム回収用ホッパー

ホッパーの上にはハーフブロックでフタをします。
ホッパーの上のフタ

ゾンビが出てこれないようにガラスブロックで塞いだら、落下地点の完成です。
ゾンビが出ないためのフタ

水を流す

最後に、スポーン部屋、水路、エレベーターに水を設置していきます。

スポナーの上にゾンビが乗らないように、ハーフブロックをおきます。
スポナーの上のハーフブロック

奥の壁際から水路に向かって水を流します。

赤枠の部分に水を設置します。
水を置く位置

水が流れた状態。ちょうど水路の手前で水流が途切れればOKです。
床の水流

水路にも水を流します。水源を置くのは、この2ヶ所です。
水路の水の設置場所

流れるとこうなります。上段は溶岩方向、下段はエレベーター方向に流れます。
水路の水の流れ

次は、エレベーターを水で満たしていきます。

水を設置するのは、最上部のこの場所です。
エレベーターの水設置場所

水流が下に降りていって、ソウルサンドに到達すればOK。
満たされたエレベーター

統合版では水流でもソウルサンドの泡が発生するので、ここまで設置すればエレベーター内に泡が発生します。Java Editionの場合は泡を発生させるためにもう少し作業が必要です。

水流をコンブで水源化

Java Editionの場合、水流ではソウルサンドの泡が発生しないため、ソウルサンドの上を1ブロックずつ水源で満たす必要があります。しかし、水入りバケツをたくさん揃えるのは結構大変です。そこでソウルサンドを一時的に土ブロックに変更し、その上にコンブを植えていくことで水流を水源に変化させます。

ソウルサンドの代わりにおいた土ブロックの上に、コンブを設置。
土の上に設置されたコンブ

コンブを上まで積み上げます。
積み上げられたコンブ

コンブが植えられたことで、エレベーター内のすべての水流が水源に変化します。

一番下のコンブを破壊しましょう。

土をソウルサンドに変えれば、エレベーター内に泡が発生します。
ソウルサンドの泡

これでトラップの完成です。スポーン部屋の明かりをすべて撤去すれば、ゾンビのスポーンが始まります。

プレイヤーの待機場所

プレイヤーはゾンビの落下地点の近くで待機して、ゾンビがたまるのを待ちましょう。スポナーから16ブロック以内にいないとトラップが可動しない(ゾンビがわかない)ので、離れすぎないように注意してください。

溜まったゾンビを治癒のスプラッシュポーションで一気に倒すのが、めちゃくちゃ気持ちがいいです。
治癒のスプラッシュポーションで倒されるゾンビ

大量の経験値をゲット。
大量の経験値オーブ

ゾンビがたまるのを待っていると、5分を過ぎたあたりから窒息ダメージを受けるゾンビが出始めます(Java Edition)。タイマーをかけるなどして、5分ごとに倒すようにしましょう。長時間放置したい場合は、落下地点をもっと広げて放置してください。

トラップの効率

落下ダメージでゾンビが死ぬように改造して30分放置したところ、230個の腐った肉が手に入りました。これはゾンビの数に換算すると、およそ250体になります(検証したところゾンビ1体は平均0.913個の腐った肉をドロップします)。ゾンビ1体から得られる経験値を5とすると、30分では1250。経験値レベルでいうと28以上29未満くらいの量です。実際、このトラップで経験値レベル30に到達するには、35分強の時間が必要でした。

JE1.12.2以前のゾンビトラップ

Java Editionは古いバージョンでプレイしている人も多いので、以前のバージョンのゾンビトラップの作り方も以下にのせておきます。1.12.2以前ではソウルサンドの泡が発生しないかわりにゾンビが水中を上昇する仕様なので、看板と水源を交互に設置する水流エレベーターを使うことでゾンビを上に持ち上げることができます。その他の構造は、上のトラップとほとんど同じです。

全体像はこんな感じ。
1.12.2ゾンビトラップの全体像

このトラップでは子供のゾンビを持ち上げることができないため、子供ゾンビは下の溶岩で処理。チキンジョッキーも同じ場所で処理していきます。

設計図 -1.12.2以前-

Java Edition1.12.2以前のバージョンで使用できるゾンビトラップの設計図。
1.12.2ゾンビトラップ設計図

スポーン部屋でスポーンしたゾンビを水路でエレベーターに運ぶのは上と同じですが、エレベーター部分が水源と看板を交互に設置する形になっています。

水路の水流で上下にチャプチャプと動いているゾンビの頭が水源につかると、ゾンビは上に上昇しようとします。上昇して頭が水から出たと思ったら次の水源に頭がつかり、最上部までどんどん上昇していってくれるという仕組みです。

建築手順は上とほとんど同じなので、異なる部分だけを取り出して以下で解説します。

水路と水流エレベーターの接続

水路と水流エレベーターの接続部分は、下画像のようになります。
エレベーター接続部

水路の水流の先には看板を設置し、看板の下に子供のゾンビ(チビゾンビ)とチキンジョッキーを処理するための溶岩を設置しています。水流をせきとめている看板の上にはハーフブロックを設置。大人のゾンビは頭部がこのハーフブロックに引っかかって溶岩に落ちず、その場で水路の上に浮かんでいます。上下にプカプカしているうちにゾンビの頭が上の水源につかり、エレベーターへ入るという流れです。たまにこの部分にニワトリだけ残ってしまうことがあるので、攻撃できる隙間をあけておいてもいいかもしれません。

水流エレベーター

水流エレベーター部分。看板と水源を交互に重ねるように設置していきます。
水流エレベーター

水につかると上昇しようとする性質を利用して、ゾンビを上に持ち上げます。ソウルサンド式水泡エレベーターに比べるとゾンビの移動はゆっくりです。

落下地点

落下地点(処理地点)はこんな感じ。
1.12.2落下地点

バージョン1.12.2のトラップでは子供ゾンビが落下地点に落ちてこないので、処理ポイントの隙間は1ブロックあいていても大丈夫。床にハーフブロックを置かなくてもOK。

ただ、フタをしないとホッパーに経験値オーブが引っかかります。
ホッパーに引っかかる経験値オーブ

ということで、ゾンビトラップの作り方の紹介でした。落下地点を広げて大量にため過ぎるとマイクラが固まるんじゃないかというくらいカクカクしてしまいますが、大量のゾンビを一気に倒す気持ちよさはヤミツキになります。スポーンブロックを見つけたらぜひ作ってみてください!