見つけたいときにかぎって、なかなか見つけられない廃坑。地下要塞ならエンダーアイを使って探すことができますが廃坑はアイテムを使って探すことができません。チャンクエラーを利用した探し方もあるものの、バージョンやPCによってできたりできなかったり。そこで今回は確実に、しかも簡単に、廃坑を見つけられる「スペクテイターモード」の使い方を紹介したいと思います。




地下が丸見えにできるスペクテイターモードとは

新規ゲームをスタートするときは、サバイバル、ハードコア、クリエイティブという3種類のゲームモードが選べますが、これらのゲームモードとは別に、アドベンチャーモードやスペクテイターモードというゲームモードが用意されています。その中のスペクテイターモードというゲームモードでプレイすると、地下を丸見えにすることができ、廃坑や化石、モンスタースポナーなど、地下に生成される構造物も簡単に見つけることができます。

丸見えになった地下。
スペクテイターモードで丸見えになった地下

スペクテイター(spectator)というのは、見物人とか観客という意味の言葉です。このモードにすると、マインクラフトの世界に全く干渉できなくなる代わりに、ブロックをすり抜けながら移動できるようになります。地面をすり抜けることも可能で、地面の下に降りると地下に生成されている洞窟が丸見えに。光源がないところは暗いままですが、溶岩などがあって明るいところは、遠くからでも位置を確認することができます。

スペクテイターモードで廃坑を発見する手順

スペクテイターモードにするには、コマンドを使う必要があるため、チートがOFFの環境では地下を丸見えにすることができません。サバイバルでプレイしている場合は、いったんクリエイティブモードでワールドを再生成してから、そのワールドでゲームモードを変更し、廃坑を探す必要があります。

1.サバイバルのワールドをクリエイティブモードで再生成
2.クリエイティブのワールドでゲームモードをスペクテイターモードに変更
3.地下にもぐって探す
4.廃坑を見つけたらF3キーを押して座標の確認
5.メモした座標に、サバイバルのワールドで行ってみる

ワールドを再生成する方法

まず、現在プレイしているサバイバルモードと同じワールドを、クリエイティブモードで再生成します。

ゲームのスタート画面で、プレイしているサバイバルモードを選択。
ワールドの選択画面

選択したら、下の「再生成」のボタンをクリックします。

すると次のような画面になります。
ワールド名の変更画面

○○のコピーと表示されているワールド名は、そのままでOKです。その下の「ゲームモード:サバイバル」と表示されているボタンをクリックして、「ゲームモード:クリエイティブ」に変更します。選択したら、下の「ワールド新規作成」をクリック。すると、サバイバルと同じワールドが、クリエイティブモードで再生成されます。

廃坑を見つけたら、このコピーのワールドは削除してしまってもいいですが、保存しておけば森の洋館や海底神殿なども手っ取り早く見つけることができて便利です。

ゲームモードの変更

クリエイティブモードでワールドが再生成できたら、そのワールドでプレイして、ゲームモードの変更を行います。

/gamemode 3と入力します。

/gamemode 3
全て半角で、スラッシュ、gamemode、スペース、3と入力します。プレイ画面でいきなり入力して大丈夫です(Tキーでチャット欄を開いてから入力してもOK)。入力できたら、エンターキーを押します。

すると、「スペクテイターモードに変更されました」と表示されます。
スペクテイターモードに変更したときの表示

スペクテイターモードになれば、ブロックをすり抜けながら周囲を飛び回ることができるようになります。

スペクテイターモードでの操作方法

スペクテイターモードでは、Wで前進、Sで後退などのサバイバルと同じ操作方法に加えて、スペースキーでの上昇、シフトキーでの下降を使って移動します。常に空を飛んでいる状態になるので、スペースキーを連続で2回押しても、飛行をやめて落下することができません。下方向に移動したかったら、シフトキーを押して下降する必要があります。

下にさがっていけば地面に潜り込むことができ、地下が丸見えになります。
丸見えの地下2

地下から地上を見上げると、こんな風景が見れます。
地下から見た地上

地下にもぐったら、周囲を飛び回って廃坑を探してみましょう。移動中にコントロールキーを押すと、飛行速度が速くなり、移動時間が短縮できます。暗い洞窟は中をハッキリと確認することができませんが、廃坑には松明が設置してあるので、遠くからでも簡単に見つけることができるはずです。

松明の明かりを発見しました。
廃坑の松明の明かり

実際にその場所に行ってみて、座標を確認します。
廃坑の座標

座標がわかったら、サバイバルのワールドで同じ座標に行ってみましょう。

化石やモンスタースポナーの探し方

スペクテイターモードを使えば、地下の化石やモンスタースポナーも簡単に探し出すことができます。スペクテイターモードに変更後、次のコマンドを使って、地下を明るく見えるようにしてみましょう。

/effect @p minecraft:night_vision 10000

このコマンドは、暗視のステータス効果をプレイヤーに付与するコマンドです。/effect @p clearというコマンドで解除することができます。

明るくなった地下。
明るくなった地下

暗視の効果を付与すると、暗かった洞窟内が明る見えるようになり、洞窟内のモンスターの姿なども確認できるようになります。スライムトラップを作るときの、湧き潰しのチェックなんかにも使えそうですね。

廃坑の構造も、この通り丸見えです。
廃坑の構造

モンスタースポナーの探し方

モンスタースポナーは、丸石で囲まれた四角い部屋に置かれています。丸石の一部が苔石になっているので、緑色とチェストの茶色を目印に、地下を見渡していると見つけやすいです。

洞窟がグネグネと入り組んでいるところに四角い部屋があるので、結構目立ちます。
モンスターハウス

モンスタースポナーを見つけたら、トラップタワーを作って、経験値をザクザク稼ぎたいですね。

化石の探し方

砂漠や、湿地帯の地下では、化石が生成されます。スペクテイターモードで、暗視のステータス効果をつけた状態であれば、空洞に露出した化石も見つけやすいです。

発見した化石。
化石

ただ、地下に潜って、見ることができるのは空洞部分だけなので、周りがブロックで埋め尽くされた化石は、この方法では発見することができません。周りがブロックで埋め尽くされた化石も見つけたい場合は、1.10にバージョンダウンして、同じようにスペクテイターモードで地下にもぐるといいです。

バージョンダウンのやり方は、こちらの記事で説明しています。

バージョン1.12では、周りがブロックで埋め尽くされた化石が見えませんが、バージョン1.10なら見えます。
バージョン1.10と1.12の地下の化石

新しいバージョンではなかなか見つけられませんが、バージョン1.10で探してみると、結構簡単に発見できます。ただ、バージョン1.10で生成されているポイントにバージョン1.12で行ってみても、化石が生成されていなかったことが何度もあったので、もしかしたら新しいバージョンでは生成される数が少なくなっているのかもしれません(※追記あり)。

※追記

その後、化石探しを続けた結果、1.12で化石が生成されていなかったのではなくて、1.10では背骨の化石だったものが、1.12では頭の化石になっていたり、頭の化石が背骨の化石になっていたりして、位置がズレているだけの場合もあるようでした。1.10で発見できた座標に、最新バージョンで行っても見つからないという場合は、周囲を少し広く掘ってみてください。もしかしたら、形が違う化石が出てくるかもしれません。

イグルーの地下室

氷原バイオームに生成されるイグルーの地下室も、地下に潜って探せば発見しやすいです。

地下室には松明が設置されているので、明るく見えます。
イグルーの地下室

イグルーは上空からだと地面と同化して発見しにくいので、地下で探したほうがいいかもしれません。




Mobに取り付くことができる

スペクテイターモードには、ブロックをすり抜けることができるということの他に、Mobに取り付くことができるという機能もあります。

ブタの視点

ブタに向かって左クリックすると・・
氷原のブタ

ブタの視点になります。解除はシフトキーです。
ブタの視点

ブタにのっているプレイヤーの視点ではなく、ブタそのものの視点になります。特に何があるというわけではないですが、エンダーマンなどに取り付いてみると少し面白いことになります。

エンダーマンの視点

エンダーマンに取り付くと、色が反転して見えるようになります。

エンダーマンが見ている、通常世界(オーバーワールド)の景色。
エンダーマンの視点

プレイヤーとはかなり違った色彩で、世界を見ているようです。また、たまにテレポートするので、一瞬で景色が変わります。コマンドで雨を降らせてみたら、ダメージを受けながら連続でテレポートして、洞窟の中に逃げ込みました(テレポート先がたまたま洞窟だったのかも)。

クリーパーの視点

クリーパーに取り付くと、世界が緑色に染まって見えます。
クリーパーの視点

体が緑色なだけでなく、まさか緑色の世界を見ているとは。

クモの視点

クモの世界の見え方は、他と違っていて面白いです。

画面がいくつもに分かれています。
クモの視点

目がたくさんあるからか、若干ぼやけて5画面になっています。

洞窟グモは、視界が少し赤みがかります。
洞窟グモの視点

Mobに取り付くことによる世界の見え方の変更は、F4キーを押すことで、取り付くことをやめることなく、元に戻すことができます。

ウィザーにも取り付くことが可能でした。エンダードラゴンでもやってみましたが、取り付くような動きはするものの視点がその場から動かず(エンダードラゴンについていかない)、だけどシフトキーを押すとエンダードラゴンがいるところにワープして、取り付くのをやめたような動きをします(バージョン1.12)。バグっているのかもしれません。

ということで、スペクテイターモードで廃坑や化石など、地下の構造物を探す方法の紹介でした。地下が透けている様子は以前動画で見たことがあって、そのときはMODを入れてやっているのかと思っていましたが、実はMOD無しで可能だったという。いくらさがしても廃坑が見つけられないという場合は、ぜひこの方法を使ってみてください。