ブランチマイニングをするときは、より効率的に鉱石を採取するために、特定のY座標まで下りて掘る必要があります。Y座標はF3キーを押すと表示することができますが、公式Wikiの高度のページには、このとき表示されるY座標が「目線の高さ」であるかのように書かれていました。今まで足の高さだと思っていたY=11は、実は目線の高さだったのか?じゃあ、ブランチマイニングはY=10でしなきゃいけないのか?と、よくわからなくなってしまったので、改めて座標や層について調べてみました。




座標とは

座標は、原点で交差するX軸、Y軸、Z軸を基準として、プレイヤーやブロックの位置を表す数値です。X,Z座標が横方向の位置を示し、Y座標が高さを示しています。

各軸の方向。矢印は本当の軸ではなく、各軸の方向を表すものです。
各軸の方向

上画像は、各軸が地下のわりと浅いところで交差しているように表示されていますが、本当の原点(X,Y,Z=0,0,0)は、ワールドの一番下に敷き詰められている岩盤の底面にあります。サバイバルモードでは岩盤をくり抜くことができないので、クリエイティブモードでしか到達することはできません。

座標の表示方法

座標は、F3キーを押すことで表示させることができます。

表示される座標。
F3キーで表示される座標

上の赤線部、XYZには、プレイヤーの位置を示す座標が表示されます。下の赤線部、Looking atには、カーソルを合わせているブロックの座標が表示されます(カーソルがどのブロックにも合っていない場合、Lookin atは表示されません)。

座標は左からX座標、Y座標、Z座標の順に並んでいて、X・Z座標は小数点以下3桁まで、Y座標は小数点以下5桁まで確認することができます。通常は、表示される座標の整数部分だけを見ていればいいですが、コマンドでは小数点以下も入力することができ、特定ブロック内のより細かな位置を指定することもできます。

座標と方角

座標は原点からの距離を表していて、東の方向(太陽が昇ってくる方向)に進むとX座標が増加し、南に進むとZ座標が増加するようになっています(西・北に進むと、それぞれ減少します)。上空に進むとY座標が増加し、地下に進むと減少します。

地図で表示すると、このようになります。
地図上の座標の方向

地図上では、横方向がX座標、縦方向がZ座標に対応しており、右または下に行けば行くほど、座標の数値が大きくなっていきます。

ちなみにプレイヤーが向いている方向は、F3キーで表示される情報の、「Facing」の部分で確認することができます。Northと表示されていたら北、Southなら南、Eastなら東、Westなら西を向いていることになります。




Y座標は目線の高さ?

では、Y座標が示しているのは、プレイヤーの足元の高さなのでしょうか。それとも、目線の高さなのでしょうか。

公式Wikiの「高度(Altitude)」のページに、「Y座標についてはF3キーを押すことで、プレイヤーの目線の高さの値を確認することができる」という記載がありました。「Y座標=目線の位置」とは書かれていないのですが、そう読んでしまいそうな文章になっています。

一方、Wikiの英語ページにはこう書かれています。

The player can press F3 to see the Y-coordinate of the top face of the block on which they are standing,・・・

「F3キーを押すと、立っているブロックの上面のY座標を見ることができる」という意味です。この文章あとに日本語訳のページと同じように目線の高さうんぬんといった内容も書かれているのですが、ここでは「Y座標は足元のブロックの上面の座標」だと言っています。

海面と溶岩で、確かめてみました。海面はY=63(正確にはY=62.875)に、溶岩だまりの上面はY=11(正確にはY=10.875)に設定されているらしいので、Y座標が足元のブロックの上面の座標を表しているのであれば、すぐ脇に立った時にそれぞれY=63、Y=11と表示されるはずです。

無事、表示されました。
溶岩と海の脇で表示されるY座標

ということで、Y座標はプレイヤーが立っているブロックの上面を表しているということで、間違いなさそうです。

座標と層

Wikiには「層(layer)」という言葉も出てきていて、Minecraft Japan Wikiを見ても、鉱石がたくさん取れる高さのことを「○層~○層」のように表現しています。では、Y=63と表示されているときは、足元のブロック(プレイヤーが乗っているブロック)が63層なのでしょうか?

Wikiの「高度」のページには、「一番下の岩盤の底面がY=0である」と書かれています。そして、Y=0からY=1までの高さが0層、Y=1からY=2までの高さが1層と呼ばれるようです。(ただし、層と高さの呼び方は統一されているわけではないという記述も、どこかで見かけました)

たしかに、足元のブロックにカーソルを合わせて座標を確認してみると、プレイヤーの位置を表す座標よりも、一つ小さい数字が表示されます。
プレイヤーの座標と足元のブロックの座標

クリエイティブモードで、岩盤をくりぬいて降りてみました。
岩盤下のY座標

岩盤の底面に原点があるため、岩盤よりもさらに下に降りた場合は、プレイヤーの位置を示すY座標はマイナスになります。一番下の岩盤の底面がY=0で、その上の岩盤の底面がY=1です。

一番下の岩盤の底面と、その上の岩盤の底面との間のY座標は、0.00000~0.99999になるので、Y=0の層ということで0層。0層の上の岩盤は、Y座標が1.00000~1.99999なので、1層となります。

なるほど。「0層」や「1層」の数字は、「第1層」「第2層」のように順番を表しているのではなく、座標の値を表しているわけですね。なんで一番下の第1層目が0層なんだ!?と悩んだことがありましたが、ようやくスッキリしました。

ブランチマイニングで掘る高さ

結局、ブランチマイニングでは、どの高さを掘ればいいのでしょうか。ダイヤの頻出高度は5~12層で、さらに詳しく調べてみたところ、特に11層で多く発見できるようです。

詳しい鉱石分布はこちらで紹介しています。

ということは、Y=11と表示される高さに立って、目線の高さにあるブロックと、その下のブロックを掘れば、溶岩を避けつつ効率的に採掘ができそうです。これまでのやり方で、合っていました!

2マス掘りで見える層

Y=11と表示されている状態、プレイヤーの下半身部分の高さにあるブロックが11層になります。目線の高さのブロックが12層で、天井のブロックは13層です。ラピスラズリは13~16層で多く手に入るので、この高さでダイヤ、レッドストーン、ラピスラズリを全部カバーできますね。

ということで、座標の見方の再確認でした。今回のように、公式Wikiの日本語訳がややこしくなっていることがたまにあるので、見つけたらまた検証していきたいと思います。