これまで、ブランチマイニングをするときは、坑道の間隔を3マスおきにしていました。しかし、3マスおきだと3列の中央にある鉱石が、坑道に露出せず見つけることができない可能性があります。鉱石は塊で生成されていることが多いので、だいたいはどちらかの坑道から見えていると思いますが、若干の見逃しが生じているのかも。その見逃しがいったいどれくらいなのか、気になったので実験してみました。




ブランチマイニングの準備

同じワールドの2つのセーブデータを用意して、それぞれ同じ座標でブランチマイニングを行います。3マスおきに掘った場合と2マスおきに掘った場合とで得られる鉱石の差を比べ、見逃しがどれだけあるのかを調べます。

ブランチマイニングの詳しいやり方は、こちらの記事で解説しています。

今回の掘り方は、シンプルにこの形です。
ブランチマイニングの掘り方

掘る範囲をわかりやすくするためにグルッと四角く掘ってから、その中で坑道を掘っていくというやり方です。

ワールドはクリエイティブモードで生成しています。効率強化Vと修繕をつけたダイヤのツルハシを用意して、さらにビーコンで採掘速度上昇の効果をプラス。最速で掘れる環境にした上で、サバイバルモードに変更してから実験しました。

採掘場の上が海だったので、ビーコンの設置場所は海の底。
海の底に設置されたビーコン

ビーコンのおかげで採掘速度はかなり早くなりますが、面積が広いのでそれでも結構な時間がかかります。少しでも効率を良くするために、生成したワールドは、要塞無し、廃坑無し、峡谷無し、洞窟なし、ダンジョンなし、池なし、溶岩湖なしにしています。

この画面で設定。
ワールドのカスタム設定画面

このような設定にしておくと、地下にできる湖や溶岩の海などが生成されないので、何も考えずにただひたすらに、掘り続けることができました。

鉱石採取のルール

同じ条件で採掘するために、2つルールを作りました。

ルール1 露出した鉱石だけを採取
ルール2 鉱石を掘った先で新しい鉱石が見えたら、それも全て掘ってしまう

ルール1は、露出していない鉱石は掘らないようにするというルールです。「露出しているのは2ブロックだけだけど、周りを掘ったらもっと出てきそう」という場合も、見えている部分だけ掘って、見えていない部分はスルーしました。

ルール2は、例えば石炭ブロックを掘ったらさらに奥にレッドストーン鉱石が露出したという場合に、レッドストーンも掘ってしまうというルールです。鉱石ブロックを破壊した結果新たに鉱石が見つかったら、それも採取してしまいます。

実験結果(取得アイテム数)

ブランチマイニングをしたのは、100×100の範囲と、50×50の範囲です。同じseed値のワールドの、同じ座標で、3マスおきと2マスおきの2通り掘っています。

1回目が終わったら、座標を+1000くらい移動して、同じ広さをもう1回。3箇所くらいやって比較しようと思っていましたが、100×100は1回につき数時間かかるのでギブアップ。その後は範囲を50×50に変更して、ブランチマイニングしました。

100×100 A地点
A地点のブランチマイニングの結果

100×100 B地点
B地点のブランチマイニングの結果

50×50 C地点
C地点のブランチマイニングの結果

50×50 D地点
D地点のブランチマイニングの結果

手に入ったアイテムの個数とその差は、次の表のようになりました。

100×100 A地点 100×100 B地点
3マス 2マス 3マス 2マス
石炭 1051 1029 -22 892 923 31
423 446 23 381 414 33
93 105 12 67 62 -5
レッドストーン 1699 1882 183 1633 1714 81
ラピスラズリ 224 277 53 228 287 59
ダイヤモンド 32 42 10 34 48 14
エメラルド 21 19 -2
50×50 C地点 50×50 D地点
3マス 2マス 3マス 2マス
石炭 163 191 28 258 275 17
100 109 9 119 115 -4
13 19 6 36 42 6
レッドストーン 485 498 13 637 735 98
ラピスラズリ 75 87 12 48 45 -3
ダイヤモンド 16 16 0 20 28 8
エメラルド

2マスおきだと見逃しが無くなるぶん、手に入る鉱石は多くなるはずなのに、なぜか減っている部分が・・。単純に見逃してしまったのかもしれませんが、鉱石を破壊したときにドロップするアイテム数がランダムであることが関係しているのかもしれません。シルクタッチで鉱石を採取して比較すればよかったのかも。




追記:シルクタッチで挑戦

最近覚えたfillコマンドを使いながら作業を省略しつつ、シルクタッチのついたツルハシで鉱石を採取してみました。100×100マスの範囲で3回。3マスおきに掘った場合と、2マスおきに掘った場合に得られる鉱石の数は次のようになりました。

シルクタッチでブランチマイニングした結果

1箇所目 3マス 2マス 倍率
石炭 869 1061 192 1.22
330 375 45 1.14
78 71 -7 0.91
レッドストーン 447 499 52 1.12
ラピスラズリ 28 54 26 1.93
ダイヤモンド 31 37 6 1.19

シルクタッチでブランチマイニングした結果2

2箇所目 3マス 2マス 倍率
石炭 1064 1202 138 1.13
362 416 54 1.15
99 121 22 1.22
レッドストーン 411 445 34 1.08
ラピスラズリ 26 28 2 1.08
ダイヤモンド 76 70 -6 0.92

シルクタッチでブランチマイニングした結果3

3箇所目 3マス 2マス 倍率
石炭 1014 884 -130 0.87
338 392 54 1.16
64 88 24 1.38
レッドストーン 455 496 41 1.09
ラピスラズリ 47 25 -22 0.53
ダイヤモンド 33 37 4 1.12

減っている部分は見逃しがあったか、坑道の位置がズレたせいで見えなくなった鉱石があったかのどちらかだと思います。全体的には、微増という感じでした。

結局2マスおき?それとも3マスおき?

100×100の範囲だと、3マスおきに掘るよりも2マスおきに掘るほうが、掘るブロック数が1.32倍になります(坑道のブロック数で計算)。しかし、得られる鉱石数は良くて1.2倍くらいなので、効率を考えるなら2マスおきに掘るよりも3マスおきで坑道の本数を増やしたほうがいいかもしれません。採掘時間が1.3倍になったのに得られる鉱石が1.2倍くらいにしかならないのなら、新たな坑道を掘ったほうがいいです。実際この実験をやっていても、時間がかかるわりに増える入手数が少ないなという印象でした。