通常世界からネザーへ行き、ネザー側で生成されたゲートから、ある程度離れた位置にゲートを作って通常世界に戻ると、ネザーで移動した距離の8倍離れた位置に出ます。この性質を利用すると、通常世界で10000メートル以上離れている場所へも、短い時間で移動することが可能。今回は、ネザーゲートを利用した長距離移動のやり方を紹介したいと思います。




ネザーと通常世界の座標の関係

通常世界でネザーゲートを作ると、ネザー側の対応する座標にもゲートが作られ、その「対応する座標」の数値は、通常世界の座標のだいたい8分の1になります。例えば、通常世界でX=800,Z=80の位置にネザーゲートを作ったのなら、ネザーではX=100、Z=10付近にゲートが作られます。(Y座標は対応した座標になるとは限りません。生成されるゲートの高さはバラバラなことが多いです)

通常世界のX762、Y63、Z612の位置でネザーゲートを作ったら、
通常世界側のネザーゲート

ネザーではX94、Y34、Z76の位置に出ました。
ネザー側のネザーゲート

上画像では、X座標、Z座標の値が、おおよそ8分の1になっています。もし、ネザー側の「対応する座標」が溶岩の海だったり地中だったりした場合は、近くの陸地にゲートが生成されるので座標がズレることがありますが、通常世界でゲートを作る座標から計算すれば、ネザー側でゲートが生成される位置をだいたい割り出すことができます(近くに他のゲートがある場合は、生成されないこともあります)。

ネザーゲートで長距離の移動時間を短縮

例えばメサバイオームや氷原バイオームなどを見つけた時、その位置が拠点から10000メートル離れていたりすると移動がかなり大変です。トロッコで移動しようとしてもレールを敷くのがキツイし、馬でも時間がかかってしまいます。そんなときにネザーゲートを使えば、移動時間をかなり短縮することができます。

通常世界でX=103、Y=70、Z=-105からネザーへ行きます。
通常世界からネザーへつながるゲート

ネザー側でゲートから1000ブロック移動して別のゲートを作り、通常世界に戻ると・・。
ネザー側から通常世界へ移動したときの座標の変化

ネザーで1000ブロック分移動すると、通常世界では8000ブロックくらい移動しています。ネザーで1000ブロック移動するのもなかなか大変ですが、一度道を作ってしまいさえすれば、8000ブロックの移動を1000ブロックに短縮することができます。移動時間も8分の1になるわけなので、遠距離の移動方法としてかなり効率的。ネザー側でレールを敷いて、トロッコで移動するのもいいと思います。

移動先で洞窟内に出た場合

上の実験では、通常世界に戻ったときにゲートの出現場所が、地上ではなく地下の洞窟内でした。地上に出たかったのに、洞窟内に出てしまった。そういう場合は、地上に出て同じX、Z座標で新たにゲートを作り(完全に同じ座標でなくても近くであれば大丈夫)、地下のゲートを破壊してしまえば、次からは地上のゲートにつながるようになります。

地下のゲートを破壊してから地上に出て、新しくゲートを作りました。
地下と同じ座標の地上のゲート

地下から地上にゲートを移動したとしても、ネザー側のゲートから通常世界に戻るときに新しいゲートの位置をサーチしてくれて、きちんと地上のゲートに出ることができます。

ネザーゲートの接続法則

初めてネザーゲートを作った時は、もう一方の世界で「対応する座標」にゲートが新しく生成されます。しかし、二個目のゲートを作ったときは、必ずしももう一方の世界に新しいゲートが作られるとは限りません。

もう一方の世界ですでにゲートが作られていて、「対応する座標」がそのゲートに近い場合、新しいゲートは生成されずに、もともとあるゲートに繋がるようになります。

この位置からネザーへ。
X=-76,Z=40からネザーへ

ネザー側では、この座標に出ました。
ネザー側はx=-10,Z=6

ネザー側のX座標とZ座標は、通常世界の座標の8分の1くらいになっています。ここまでは、これまで説明してきたとおりです。では、このあと通常世界に戻って100マスほど移動し、X=-176、Z=40にネザーゲートを作ってネザーへ移動するとしたらどうなるでしょうか。

ネザーでは通常世界の約8分の1の座標にゲートが生成されるので、この時ネザー側でゲートが生成される座標はおおよそX=-22、Z=5のあたりであると予想できます。しかし、すでにネザー側ではX=-10、Z=6にゲートができていて、予想地点から10マス程度しか離れていません。そのため、ネザー側で新しいゲートは生成されず、通常世界のX=-176、Z=40に作ったゲートは、ネザーのX=-10、Z=6のゲートにつながります。

ネザーで新しいゲートが生成されるには、もともとあるゲートと新しく生成されるゲートの距離が128マス離れていることが必要です。ゲート生成予定地点と、すでにあるゲートとの距離が128マスより近い場合は、新しいゲートが作られず、もともとあるゲートにつながってしまいます。

ネザー側で新たにゲートを生成したい場合、ゲートの間隔が128マス以上必要なので、通常世界ではゲート間に128×8=1024マス以上の間隔が必要ということになります(実際は、1060マスくらいの間隔がないと、元のゲートにつながってしまうようでした)。1024マス以内の距離では、いくつゲートを建ててもネザー側で同じゲートに出てしまいます。

対応する座標を出口にするための対策方法

通常世界で1000マス以内の範囲に複数のゲートを作ったとしても、ネザー側ではいつも同じゲートに出てしまいます。しかし、それぞれに対応する座標を出口にすることも可能です。やり方は簡単。ネザー側で、対応する座標に自分でゲートを作ってしまえばOKです。

通常世界のX80、Z80の位置にゲートを作ってネザーに行くと、だいたいX10、Z10の位置にゲートが作られます。次に、通常世界のX320、Z320の位置にゲートを作ってネザーに行った場合、最初はX10、Z10のゲートにつながってしまいますが、ネザー側でX40、Z40の位置に自分でゲートを建てると、通常世界X80、Z80のゲートはネザーX10、Z10のゲートに、通常世界X320、Z320のゲートはネザーX40、Z40のゲートにつながるようになります。

ネザー側で128マス以内に複数のゲートがある場合は、対応する座標に最も近い位置にあるゲートが使用されます。通常世界X80、Z80のゲートからは、ネザーのX40、Z40よりもX10、Z10のほうが近いので、そちらにつながります。逆に通常世界のX320、Z320からは、ネザーのX10、Z10よりもX40、Z40のほうが近いので、そちらにつながります。




地下から地上への移動

次は、こんなゲートを作ってみました。
高さの違う2つのネザーゲート

通常世界X-76、Y67、Z40に作ったゲートを通ると、ネザーではX-10、Y112、Z6のゲートに出ました。上画像では、そのX-76、Y67、Z40のゲートの真上に、さらに高さがY=110くらいのゲートを設置しています。

X座標とZ座標は全く同じなので、どちらのゲートを通ってもネザーではX-10、Y112、Z6のゲートに出ることになります。では、そのゲートに入り直してネザーから通常世界に戻ってくるときは、上下どちらのゲートにつながるでしょうか。

正解は、上のゲートです。X座標とZ座標が同じなので横方向の距離は一緒ですが、「高さ」には違いがあります。ネザー側のゲートの高さは112、通常世界のゲートの高さは、下が67で上が110です。ネザーから見たときに、どちらが「近い」ゲートになるのかといったら・・Y座標が同じくらいの上のゲートです。

これがまたややこしいのですが、Y座標だけはネザーでの座標が8分の1にならず、通常世界と同じ値で考えます。なので、通常世界Y=110のほうが近くなるわけです。

ブランチマイニング用の拠点から家へ

先ほどの例では、通常世界に2つのゲートを作りました。2つのゲートのX座標、Z座標は同じで、Y座標(高さ)だけが違っています。ネザー側には、1つだけゲートが生成されていて、通常世界どちらのゲートに入っても、そのゲートにつながるようになっています。

しかし、ネザーから通常世界に帰ってくるときは、常に「ネザー側ゲートの座標に近いゲート」に出ます。上のゲートに出たり、下のゲートに出たりということにはなりません。

この仕組みを利用すると、地下から地上へ、または地上から天空へと、高い位置へ3つのゲートを使って移動することができます。3つのゲートというのは、次の3種類です。

A.通常世界の高い位置にあるゲート
B.ネザーのゲート
C.通常世界の低い位置にあるゲート

まず、地下から地上へ移動する場合を見てみましょう。ブランチマイニング用の拠点から、地上の拠点(家)に帰ってきたいときなどに使えるゲートの設置方法です。

地上(ブランチマイニング用の拠点の真上など)にゲートAを作り、ネザーへ移動します。
ブランチマイニングの拠点の真上のネザーゲート

ネザーでは対応する座標に足場が無かったようで、空中にゲートが生成されてしまいました。ただ、高さがY=70なのは都合がいいです。このゲートは、ゲートBです。
ネザー側で生成されたY=70のゲート

生成されたゲートBにすぐ入り直し、通常世界に戻ります。(ゲートAに出ます)

次は、ブランチマイニング用の拠点にゲートCを作成。
ブランチマイニングの拠点のゲート

ブランチマイニング用の拠点をゲートAの真下あたりに作り、ネザーゲート(ゲートC)を設置します。このゲートCは、X座標とZ座標が地上のゲートAとほぼ同じになるので、入るとネザー側ですでに作られているゲートBに出ます。そして、このゲートBにもう一度入り直すと、今度は地上のゲートAに出ます。

ネザー側のゲートBの高さはY=70で、地上のゲートAの高さ(Y=68)とほぼ同じ。ゲートBから見ると、地下のゲートCよりも地上のゲートAのほうが近くなるので、こういうつながり方をします。

地下のゲートから地上のゲートへ移動する仕組み

このように繋がったネザーゲートがあれば、地下から地上への移動が素早く行えるようになります。

ゲートC(地下)に入る → ゲートB(ネザー)に出る
ゲートB(ネザー)に入る → ゲートA(地上)に出る

ハシゴを登ったり、階段を登ったりするよりも圧倒的に早いです。

ただ、一方通行になってしまうので、上から下へ降りるときは、飛び降りるか階段を使うかする必要があります。オススメは、拠点までまっすぐ飛び降りることができる穴をあけて、着地点に水源を置いておくというシステムです。

着地点に水源を置けば、高い位置から飛び降りても大丈夫です。
着地点に置かれた水源

地下へ行くときは、穴に落ちて一瞬で移動。地上へ戻ってくるときもゲートを通って一瞬で移動ということができます。

もし最初に生成されるネザー側のゲートBが、地下のゲートCに近いY座標になってしまった場合は、ゲートBを一旦破壊して、地上のゲートAに近い高さでゲートを作りなおせば同じことができます。仮にY=64に地上のゲートA、Y=11に地下のゲートCを作った場合、2つのゲートの中間はY=38あたりなので、余裕を見て、ネザーのゲートBをY=45以上の高さにしておけば、地上のゲートAとつながってくれるはずです。

地上から天空への移動

先ほど紹介した仕組みを利用すれば地上から上にも移動できますが、天空トラップタワーなどのかなり高い位置にある建物に移動するためには、一手間の工夫が必要です。

天空トラップタワーは、Y=192以上の高さに作ることが多いと思います。そうなるとトラップタワーの待機場所と地上との中間地点がY=128の高さになり、先ほどの例と同じようにゲートで移動するためには、ネザー側でY=128付近にゲートを作らなければいけないことになります。

しかし、ネザーは高さ120を越えると岩盤が出てきて、それ以上の高度へは行けません。そこで、次のようなやり方でゲートを配置していきます。

地上のネザーゲートと天空トラップタワーのネザーゲートのつなげ方

上空のゲートを先に作っておき、座標をメモしておきます。そのゲートには入らずいったん地上に飛び降りて(着地用の水源を下に作っておくといいです)、上空のゲートから横方向に140マス離れた位置に、地上のゲートを作ります。128マス以上離したところであれば大丈夫だと思いますが、余裕を見て140マスくらい離しておきましょう。(上空のゲートから128マス以内範囲に地上のゲートを作ってしまうと、ネザー側のゲート2から見たときに、常に地上のゲートのほうが近くなってしまい、上空のゲートにつながらなくなります)

地上のゲートからネザーへ行ったら、上空のゲートに対応する位置(8分の1の座標)に、ゲート(ネザー側のゲート2)を作ります。座標を計算したときに、ネザー側のゲート1と、ネザー側のゲート2の距離が16マスより近くなってしまう場合は、ネザー側のゲート2が地上のゲートにつながってしまう可能性があるので、距離を離しましょう。20マスくらいあいていれば大丈夫だと思います。

ネザー側のゲート2を作ったら、ゲートに入って上空に移動することを確認しましょう。無事移動ができたら、ネザー側のゲート1は破壊してしまいます。ネザー側のゲート1が破壊されると、地上のゲートはネザー側のゲート2につながるようになり、ネザー側のゲート2に入りなおすと、上空のゲートに移動できるようになります。

また、ネザー側のゲート1を破壊せずにそのまま残しておけば、地上から上空へ行くだけでなく、上空から地上へもゲートを使って移動することができます。でも個人的には、上からなら水源に飛び込む形で降りたほうが楽ですね。

すでに拠点の近くにゲートを作ってしまっている場合は、そのゲートから140マス以上離れた位置にTT(上空のゲート)を作るようにすると、同じことができるようになります。トラップタワーを拠点の上に作ってしまった場合は、地上のゲートを拠点から離すようにすれば、同じことができます。

ということで、ネザーゲートを利用した長距離の移動方法でした。横方向の移動は全く問題ないのですが、上下の移動の仕組みがなかなか難しくて、頭を悩ませながら記事を書きました。なんとか理解できたような気がします。参考にしていただければ。