バージョン1.13から、エリトラの修理にはファントムの皮膜が必要になりました。しかしファントムは空を飛んでいる上に攻撃力が高く、普通に戦うと倒すのが大変です。そこで今回はファントムを捕獲してより簡単に倒すための、ファントムトラップの作り方を紹介したいと思います。




ファントムトラップの概要

ファントムは、3日以上ベッドで寝ていないプレイヤーの頭上にスポーンするモンスターです。空中を円を描くように飛び回り、プレイヤーを見つけると急降下して攻撃してきます。倒すとファントムの皮膜というアイテムをドロップし、ファントムの皮膜はエリトラの修理や低速降下ポーションの醸造に使うことができます。

空を飛ぶファントム。
空を飛ぶファントム

飛んでくるファントムに攻撃を当てるのは結構難しく、また攻撃を当ててもすぐに上昇してしまうため、たった一匹でも倒すためにはかなり時間がかかります。その時間を短縮し、もっと効率よくファントムを倒すための装置がこのファントムトラップです。Java Edition、BE版どちらでも作成可能です。

ファントムトラップの仕組み

ファントムはプレイヤーから攻撃を受けたときだけでなく、障害物にぶつかったときも同じように上昇します。その性質を利用して上昇するファントムを捉え、一箇所に集めて処理していきます。

トラップの全体像。
ファントムトラップの全体像

プレイヤーをめがけて飛んでいくるファントムは、プレイヤー横のガラスブロックやフェンスにぶつかり上昇します。ファントムが上昇していく場所には屋根と水流が設置してあり、屋根に引っかかったファントムが水流によって徐々に処理ポイントに運ばれていきます。一定時間放置後、プレイヤーはたまったファントムを隙間から攻撃して倒します。

ファントムトラップの設計図

このトラップに使う材料は、フェンスや看板、ガラスなど入手が比較的簡単な材料がほとんどです。構造もシンプルで建築が難しくないので、序盤でも作ることができるはずです。

ファントムトラップの設計図。設計図ではうまく表現しきれていないので、詳細は以下で解説する作り方で確認してください。
ファントムトラップの設計図

地上にスポーンする他のモンスターの影響を受けないように、地上から少し高い位置に待機場所を作ります(地上に作ってもOKです)。今回は3×3の大きさでブロックを7段積み上げて、中央のマスを待機場所にします。ファントムがプレイヤーを見つけるには待機場所の真上が光を通すブロックである必要があるので、天井にはガラスブロックを使用しています。

黒いマスはホッパーを設置する場所です。プレイヤーが直接回収できなかったアイテムを拾うために設置しておきます。

屋根部分には水流を設置します。ただ、ファントムは水流に逆らって飛ぶことができるのでゾンビのようにスイスイと流れてはくれません。水流の影響を受けながら、少しずつ処理ポイントに集まっていくような感じになります。




ファントムトラップの作り方

では、ここから実際の建築手順を画像を使って解説していきます。

1.土台の作成
2.待機場所の作成
3.屋根の作成
4.カスタム

という流れです。

土台の作成

ファントムは、モンスタースポーン上限(同じ範囲にスポーンできるモンスターの総数)を無視してスポーンするので、このトラップは他のモンスターが多数スポーンする地上付近にも作ることができます。ただ、他のモンスターを避けるために土台を作って少しだけ待機場所を高くしておきます。拠点内の湧き潰しされている場所にトラップを作るのであれば、この土台は無くてもいいと思います。

コの字型にブロックを2段積み上げます。
この字型に積み上げたブロック

さらに、下画像のように2段ブロックを積み上げます。
さらに積み上げられたブロック

中央部分の穴は、プレイヤーが登るためのはしごを設置する場所です。

さらにブロックを積み上げますが、最上部にはチェストに置くためのスペースをあけておきます。
タワーの最上部

中にはしごを設置。一番上はトラップドアを設置するのではしごは設置しないでおきます。
中のはしご

トラップドアを設置。下からのぼってきたときは、このドアを開けて待機場所に入ります。
設置したトラップドア

チェストを設置して、チェストにつながすホッパーを下画像のように設置します。
チェストとホッパー

ホッパーはハーフブロックでフタをしておきます。
ハーフブロックでふたされたホッパー

ここまでで、土台は完成です。次は待機場所を整備していきます。

待機場所

先程設置したトラップドアの上が待機場所になります(トラップドアを閉めた状態で、上に立ってファントムがたまるのを待ちます)。ここからは、待機場所の周囲にブロックを設置していきます。

下画像のように、コの字型にブロックを2段積み上げます。
待機場所のガラスブロック

ホッパーの設置してある方向にファントムがたまるので、そちら側は開けておきます。このとき設置するブロックはガラス以外のブロックでもOKです。ただ、待機場所が1ブロック分とせまいので、外が見えたほうが開放感があっていいと思います。

さらに、下画像のようにブロックを積み上げます。
さらに積み上げられたガラスブロック

フェンスを下画像のように設置します。
設置されたフェンス

チェストの上は2つ重ねて置いてあります。待機場所からファントムを攻撃するために隙間を作っておきたいので、ブロックではなくフェンスを設置しています。

2段重ねのフェンスの上に、さらに板ガラスを設置します。
フェンスの上の板ガラス

よく見ないとわかりづらいですが、上画像の中央部分には棒状の板ガラスが設置されています。フェンスよりも細くて隙間が若干大きくなります。

ここまでで、待機場所の整備は終わりです。次はファントムを引っ掛けるための屋根を作っていきます。

屋根部分

屋根部分にはハーフブロック、ガラス、そして看板を使います。

看板を下画像のように設置します。
設置された看板

この看板は、上を流れる水流を受け止めるためのものです。Java Editionでは、フェンスゲートでも代用できます。

角の看板が少し設置しづらいです。すでに設置した看板の側面にカーソルを合わせて、シフトキーを押しながら設置します。

さらに、下画像のように看板を2箇所設置。
看板の追加

ここも設置しづらいですが、角と同じようにすでに設置してある看板の側面にカーソルを合わせて設置します。

下画像の位置にカーソルを合わせれば設置できます。
カーソルを合わせる位置

待機場所の天井を付けます。
待機場所の天井

プレイヤーの頭上がふさがっているとファントムがスポーンしないので、待機場所の天井は光を通すブロックにするか、空が見える状態にしておく必要があります。逆にファントムをスポーンさせたくないときは、夜になったら頭上がふさがっている場所(建物の中など)に入ればOKです。

下画像のように待機場所の天井を上付きハーフブロックでグルっと囲み、ホッパーの上部だけはハーフブロックを設置せずに開けておきます。
屋根のハーフブロック

ハーフブロックを設置しなかった部分に、ガラスブロックを設置。
ガラスブロックを設置

ここだけガラスブロックにしているのは、攻撃を受けたファントムが屋根から出ていってしまうことを防ぐためです。ハーフブロックだと簡単に逃げ出してしまうファントムも、ブロックにすることで逃げ出しにくくなります(ただし、この部分からはトラップに入ってくれなくなります)。

赤丸部分に水源を設置し、水路に水を流します。
水源の設置場所

水源を設置するときは、ハーフブロックにカーソルを合わせるとハーフブロックのある位置に水源が設置されてしまいます。待機場所の天井になっているガラスブロックにカーソルを合わせて水を設置するようにしましょう。

水流はちょうど処理ポイントのところで途切れるようになっています。ファントムはこの水流の影響を受けて、徐々に水流が途切れたところに集まっていきます。

水路にフタをして、

上付きのハーフブロックの湧き潰しをすれば、とりあえずは完成です。
とりあえずの完成

待機場所に立っていると、ファントムがどんどん屋根に引っかかっていきます。
屋根にひっかかるファントム

待機場所に設置したフェンスに近づけば、待機場所にいながら処理ポイントにたまったファントムに攻撃することができます。ただ、フェンスに近づいた状態だとファントムの攻撃もくらうので、念のため装備はしっかり整えておきましょう。ファントムは攻撃力が高いので、油断は禁物です。

ファントムをためるためのカスタム

例えば少しだけファントムを倒したいとか、すぐにファントムを倒したいという場合は、上記の設備だけ作ればOKです。待機場所にいたままファントムを倒すことができるので、手軽にファントム狩りをすることができると思います。

しかし「一定時間放置してファントムをためてから一気に倒したい」という場合は、少し設備を付け加える必要があります。ここからは、ファントムをためるための設備を作っていきます。

天井にあがって水流が途切れている場所の上に穴を開け、下画像のようにブロックで囲みます。
ファントムが上昇するための穴

ハーフブロックで穴の上をふさぎ、手前にフェンスを設置すれば完成。
手前のフェンスとハーフブロック

こうしておけば、トラップに引っかかったファントムが逃げ出すことはほとんどなくなります。

上空に戻ろうとするファントムは、ここにどんどんたまっていきます。
たまるファントム

あとは屋根の上への階段を適当に設置すればOK。

待機場所に階段を設置して、上へ行けるようにしました。
天井への階段

階段を設置するブロックを、ガラスブロックから他のブロックに変更しています。このとき、ガラスブロックに貼られている看板が外れるので、忘れずに直しておきましょう。

このファントムの捕獲場所を作ると、待機場所から剣でファントムを攻撃できなくなります(届かなくなる)。待機場所にいながらファントムを処理したいときは、再度穴を塞ぐなどして対応してください。




ファントムトラップの効率

このトラップでファントムの皮膜がどれだけ入手できるのか、Java Editionバージョン1.13.1で実験してみました。

4回試しました。
ゲットできたファントムの皮膜

ベッドで寝てから3時間放置してファントムをため、ドロップ増加Ⅲのついた剣でファントムを倒しました(ファントムの皮膜はドロップする数が少ないので、ドロップ増加のついた武器を使って倒しましょう)。入手できたファントムの皮膜は、4回の平均で23.5個。まあまあの数でしょうか。ファントムがたまる場所をもう少し広げてさらに長い時間放置しておけば、十分な量のファントムの皮膜が入手できそうです。

失敗談

効率を検証する実験で、3時間放置したのに全くファントムがたまっていないという失敗もしてしまいました。

1.ベッドで寝た直後に待機場所に移動し、そのままセーブ。
2.セーブしたデータを読み込み、放置。
3.3時間後、捕獲できたファントムはゼロ。

難易度もノーマルだしゲームモードもサバイバルなのに、ファントムが一匹もいない。3時間かけての検証だっただけにガッカリです。

その後、セーブデータを読み込んだあとに周りを見渡すようにカーソルを動かして、周囲のチャンクを読み込んでから放置したところファントムがたまってくれました。周りのチャンクが読み込まれていないことが原因なのかは定かではないですが、もしファントムがスポーンせずに困っているということなら周囲を見渡してきちんとチャンクを読み込んでから放置してみるといいかもしれません。また、ビデオ設定で描画距離を少し長めにするのもいいかもしれませんね。

ということで、ファントムトラップの作り方の紹介でした。普通に戦うと手強いファントムも、このトラップを使えば簡単に倒せるようになります。建築も難しくないので、ぜひ拠点に一つ作ってみてください。