鉱石の埋蔵量が少なく、実はダイヤ並に貴重な金。メサバイオームが近くにあるならまだしも、そうでなければ大量に集めるのはなかなか難しいです。そこで作っておきたいのが、ゾンビピッグマントラップ。このトラップがあれば、貴重な金も無限入手が可能になります。今回は、ごくごくシンプルな仕組みの、ゾンビピッグマントラップの作り方を紹介したいと思います。




ゾンビピッグマントラップの仕組み

ゾンビピッグマントラップは、ネザーに作るタイプのものと通常世界(オーバーワールド)に作るタイプのものがあります。効率はネザーに作るタイプのもののほうが良くなるようですが、コメントで通常世界に作るトラップのリクエストをいただいていたので、そちらの作り方を説明していきます。

ゾンビピッグマンはネザーゲートにスポーンする

ゾンビピッグマンはネザーにスポーンするモンスターですが、実はネザーゲート(ゲート下枠の黒曜石の上)にもスポーンすることができます。ただその確率は低く、小さいゲートだとほとんどスポーンしません。

ネザーポータル(紫色の部分)の面積が多いと、よりゾンビピッグマンがスポーンしやすくなるので(試しに高さ2×横21と、21×21で比較してみましたが、2×21のほうは全然スポーンしてくれませんでした)、少しでも効率を良くするために21×21の巨大なゲートを作り、それを複数設置します。

21×21(枠まで入れると23×23)のゲート。
21×21のネザーゲート

21×21が、ゲートを起動させることができる最大の大きさなので、この大きさでゲートを作っていきます。1つのゲートを作るのに、黒曜石が88個必要です。今回のトラップだと最低15個のゲートを作るので、1320個、およそ20スタックの黒曜石が必要になります。サバイバルで集めるのはかなり大変です。地下で溶岩だまりを見つけたら、水入りバケツで黒曜石に変化させ、地道に採掘しましょう。

スポーン条件

ゾンビやスケルトンなどは、プレイヤーの近くにスポーンすることはありませんが(プレイヤーから24ブロック以上離れた位置にスポーンします)、ネザーゲートからのゾンビピッグマンのスポーンは、距離による制約を受けないようです。プレイヤーのすぐ近くでも、スポーンしてくれます。

また、周囲にゾンビやスケルトン、クリーパーがたくさんいたとしても、ゾンビピッグマンのスポーンには影響しないみたいでした。近くにクリーパーが120体いる状態でトラップを動かしてみましたが、取得できるアイテム数に大きな変化は無し。周囲の湧き潰しは、無理にしなくても良さそうです(やっておいたほうがいいけど)。

トラップドアで落とし、水流で集める

トラップドア

ゲート下枠にスポーンしたゾンビピッグマンは、トラップドアを使って下の水流に落とします(トラップドアがあることで、そこに床があると勘違いして落ちてくれます)。落ちたゾンビピッグマンは水流によって処理部分に運ばれていきます。

窒息ダメージで処理

処理部分

バージョン1.11から、1マス以内に25体以上のMobが存在するときに窒息ダメージを受けるようになっているので、今回は処理のための特別な設備は作りませんでした。スポーンしたゾンビピッグマンを1マスの範囲にどんどん落としていき、窒息ダメージによって倒します。もちろん、金塊も回収可能です。

ただ、窒息ダメージで倒す場合は、金インゴットや金の剣がドロップないので、少しもったいないような気もします。そこで、隙間をあけてプレイヤーの攻撃でも倒せるようにしました。金の剣もかまどで精錬すれば金塊になるので、攻撃で倒したほうが効率が少し向上します。

ゾンビピッグマントラップの作り方

今回は、21×21のネザーゲートを15個並べてトラップを作りました。15個以上並べて作ることもできますが、プレイヤーが待機している位置からゲートの位置が離れすぎると、スポーンしたゾンビピッグマンがほとんど動かなくなるので、大変な思いをして作るわりには効率がそこまで良くなりません(実際、一番端のゲートから32ブロック以上離れて15分ほど待機したところ、金塊は一つも入手できませんでした)。ゲートは10~15個くらいにしておき、増設するなら二段重ね(後述)にするか、すぐ横に同じ装置を作るようにしましょう。

設計図

大きさを把握するために、設計図的なものを作ってみました。
ゾンビピッグマントラップの設計図

横幅は29ブロック、長さは35ブロック、高さは30ブロックです(ネザーゲートの上に湧き潰し用のハーフブロックを置く場合は高さ30.5)。設計図右側の水は、設計図左の中央にある水路部分(落とし穴のように下がっているところ)を流れる水を表しています。設計図左側の水は、水路にゾンビピッグマンを落とすための水流です。

拠点の近くに作ってほったらかし運用といきたいところですが、巨大なので景観に大きな影響を与える上に、ちょっと離れると全然アイテムがたまらなくなるので、専用のスペースを用意して建築し、寝るときにPCをつけたままほったらかしという感じにしたほうが良さそうです。

処理・アイテム回収部分

最下部の処理・アイテム回収部分から作っていきましょう。

チェストにホッパーをつなげます。
チェストとホッパー

ホッパーの横に、壁を設置。
ホッパーの横の壁

下画像のようにブロックを設置します。
モンスターを捉えるためのブロック

設置したブロックの下に、上付きのハーフブロックを設置して、プレイヤーがホッパーの位置まで近づけるように地面を掘り下げておきます。
上付きのハーフブロックを設置した状態

チビゾンビピッグマンも、チキンジョッキーもこの形で処理が可能です。ハーフブロックを設置しないと、子供のゾンビピッグマンが外に出てくるので注意してください。プレイヤーの直接攻撃で倒せなくてもいいという場合は、ハーフブロックの部分を普通のブロックにして、隙間を塞いでしまってもOKです。

ここで作った穴に、ゾンビピッグマンを落としていきます。穴に落とされたゾンビピッグマンの数が、25体になると窒息ダメージを受け始め、ドロップするアイテムはホッパーに吸い取られてチェストに格納されます。レッドストーン回路を使うでもなく、複雑な構造であるわけでもないので、仕組みを理解するのも、作るのも簡単なトラップです。

最初の24体がたまるまでに、時間がかかってしまう点が気になる場合は、水流エレベーターで持ち上げて落下処理するか、ピストンによる圧殺で処理してもいいですね。

中央の水路

先ほど作った穴にゾンビピッグマンを集めるための、水路を作っていきます。

下画像のように、左右のハーフブロック上のブロックを、7ブロック延長します。
延長されたブロック

ハーフブロックの上のブロックも合わせると、8個ずつブロックが設置されることになります。このブロックは、水路の底になるブロックです。左右の端から水を流したとき、穴の手前でちょうど水流が途切れる長さになっています。

水路の壁を、2ブロックぶんの高さで作ります。
水路の壁

向かい側にも、同じように壁を設置。
向かい側の壁

水路の床から一段高い位置で、下画像のように8個ブロックを設置します。
水路の延長

1ブロックぶんの高さで、壁を設置します。
水路の壁1ブロック

反対側も同じように作ります。
反対側の水路

水路の端に壁をつけて、水を流します。
水路の水流

4箇所から水を流せば、水路の完成です。
完成した水路

水路に落とすための水流

ネザーゲートから落ちたゾンビピッグマンを受け止めて、水路に落とすための水流を設置していきます。

水路の壁から、下画像のように7個ぶんブロックを設置します(水路の壁と合わせて8個のブロックが設置される)。
床用のブロック

設置したブロックから一段高い位置に、5個ぶんのブロックを設置。
一段高い位置の床用ブロック

下からでもゾンビピッグマンの動きがよく見えるようにと思いガラスブロックで作りましたが、水を流したらよく見えなかったので、あまり意味がありませんでした。ガラスを作るもの手間なので、石ブロックや土ブロックにしておいてもいいと思います。

高さ2ブロックぶんの壁を作り、
壁用ブロック

壁から水を流します。
水流を流した状態

水を流すと、ちょうど水路の手前で水流が途切れてくれます。上画像では一部が水路に流れ込んでいるようにも見えますが、これは水路の水が上の水とくっついているだけで、水路に流れ込んでいるわけではありません。

水路を挟んで反対側にも、同じものを作ります。
反対側の水流

これで、水の上に落ちたゾンビピッグマンを水路に誘導し、水路の水によって落とし穴まで運搬する仕掛けの完成です。説明ではガラスブロックを使っているので、ブロック上の湧き潰しは必要ありませんが、土や石ブロックを使う場合は、ブロックの上に松明を設置するかハーフブロックを設置して湧き潰しをしておきましょう。チェストの周りも暗くなるので、松明で明るく照らしておきましょう。




ネザーゲートの設置

最後に、ゾンビピッグマンをスポーンさせるための、ネザーゲートを設置していきます。

水路の中央、床から3ブロックぶんあけて、黒曜石を23個設置します(黒曜石の下の磨かれた安山岩は、説明のために置いたもので、実際には必要ありません)。
ネザーゲートの下辺

1辺が23ブロックの、正方形を作ります。
23×23のゲート

ネザーゲートの上にはモンスターが湧くので、ハーフブロックで湧き潰し。
湧き潰し用のハーフブロック

下部の枠には、トラップドアを設置して開けておきます。
ネザーゲートに設置されたトラップドア

火打ち石と打ち金で着火させれば、巨大ネザーゲートの完成。さっそく湧いています。
巨大ネザーゲート

もしネザーゲートの大きさが21×21より大きくなっていた場合は、着火したときにゲートが起動せずに火がつきます。起動しなかった場合は、大きさが間違っていないか確認しましょう。

1ブロックあけて、すぐ横に同じものを作ります。
さらなるネザーゲート

15個並べて、
15個並んだ巨大ネザーゲート

端のネザーゲートは、裏側にもトラップドアをつけます。

これで、装置の完成です。下のチェスト付近で待っていると、ゾンビピッグマンが少しずつたまっていきます。

ゾンビピッグマントラップの使い方

トラップからプレイヤーが離れすぎると全然金塊がたまらないので、下に設置したチェスト付近で安全を確保しつつ、ゾンビピッグマンが流れてくるのを待ちましょう。

完全放置で金塊をためる

24体たまれば、徐々に金塊が回収されていきます。
窒息ダメージを受けるゾンビピッグマン

最初の24体がたまるまでが結構長いですが、いったん溜まってしまえばジワジワと金塊が回収されていきます。回収効率はそれほど良くないので、たくさん集めようと思ったら数時間の放置が必要です。

プレイヤーの攻撃で倒す

ハーフブロックとホッパーの隙間から、攻撃することもできます。
攻撃用の隙間

攻撃して倒すと金の剣や金インゴットなどもドロップするので、効率は少し良くなります。ただ、落下ダメージなどを与えているわけではないので、倒すまでに何度も攻撃する必要があり、少し面倒です。

位置ズレに注意

ゾンビピッグマンがたくさんたまった状態でゲームを終了し、再度ワールドを読み込むと、位置ずれでチビゾンビピッグマンが外に飛び出てきたりします。プレイヤーが直接攻撃している場合は、外に飛び出たゾンビピッグマンが襲い掛かってくるので危険。セーブするときは、いったんピースフルにしてモンスターを消すか、全て倒してから終了したほうがいいです。

2段重ねで効率向上

1段だとあまり気持ちよくたまっていかないので、ゲートを2段重ねにしてみました。
2段重ねのゾンビピッグマントラップ

10分間の金塊取得数の比較。

1回目 2回目 3回目 4回目 5回目 6回目
1段 15 17 8 12 23 17
2段 19 16 21 32 19 22

ピースフルからノーマルに変更し、最初の10分で得られた金塊の個数です。ゾンビピッグマンが24体たまるまでに時間がかかることもあり、全体的に数が少ないですが、比較してみると2段重ねのほうが効率は良くなるようです。3段重ねもやってみましたが、3段目のゲートがプレイヤーから遠くなりすぎるからか、2段重ねとあまり変わらない結果になりました。3段にする場合は、プレイヤーの待機場所やゾンビピッグマンの運搬などを少し工夫する必要がありそうです。

二段重ねで、1時間ほど放置した結果。
1時間放置した結果

金塊だけでなく、腐った肉や鶏肉なども回収されるので、長時間放置する場合はラージチェストを複数設置しておいたほうがいいかもしれません。

ということで、ゾンビピッグマントラップの作り方の紹介でした。黒曜石集めがかなり大変ですが(ダイヤのツルハシでも採掘に時間がかかる)、作ってしまえば金を心置きなく使えるようになります。ぜひ挑戦してみてください。