ネザーに行くには「ネザーゲート」と呼ばれる移動装置を作る必要があります。移動装置といってもただの黒曜石の枠なので、材料さえ揃えられれば建設は簡単です。しかも少し手間をかければ、ダイヤのツルハシを持っていなくても黒曜石を積み上げてゲートを作ることができます。今回はネザーゲートの性質と、ダイヤ無しでゲートを作る方法を紹介します。




ネザーゲートの基本的な作り方

ネザーゲートとは、通常世界と別世界のネザーをつないでくれる、空間移動の装置のことです。ネザーポータルと言われることもあります(英語のWikiにはNether Portalと表現されているので、ネザーポータルが正式名称なのかもしれません)。黒曜石で作られた枠の中に紫色の膜が張っているような見た目をしていて、プレイヤーが紫色の部分に触れると、ネザーへ一瞬でワープすることができます。

ネザーゲートの外観。
ネザーゲート

ネザーゲートは枠が設置できる空間があればどこにでも建設することができますが、結構音がうるさい上に起動したゲートの枠にはゾンビピッグマンがスポーンする可能性もあるので、家の中などには作らないほうがいいです。少し離れた場所に作るようにしましょう。

材料は黒曜石と火打石と打ち金

ネザーゲートの枠に使われているのは、破壊できるブロックの中で最強の硬度を誇る「黒曜石(こくようせき)」というブロックです。クラフトすることはできず、溶岩が水流に触れたときにだけ生成されます。

地下で生成されている黒曜石。
地下で生成されている黒曜石

黒曜石の入手方法

黒曜石は素手や鉄のツルハシなどでも破壊可能ですが、アイテムとして入手するにはダイヤのツルハシで破壊する必要があります(ダイヤのツルハシ以外で破壊してもアイテム化しません)。非常に硬いブロックなのでダイヤのツルハシでも破壊には9.4秒かかり、素手の場合は250秒もの時間がかかってしまいます。

アイテム化するのにも骨が折れます。
アイテム化した黒曜石

ネザーゲートを作るときは、Y=11の深さによく生成されている溶岩湖まで水を持っていき、黒曜石を生成してダイヤのツルハシで採取してくるのが一番手っ取り早いです。しかしダイヤのツルハシを持っていない、ダイヤはあるけど消費したくないという場合は、後述するダイヤ無しでゲートを作る方法を試してみてください。

火打石と打ち金の入手方法

黒曜石で作った枠をゲートとして機能させるには、火打石と打ち金でゲートに火をつける必要があります。火打石と打ち金は、火打石と鉄インゴットからクラフト可能です。

火打石と打ち金のレシピ。
火打石と打ち金のレシピ

鉄インゴットの入手方法

火打石と打ち鉄に使う鉄インゴットは、鉄鉱石をかまどで精錬することで入手できます。鉄鉱石は洞窟などで簡単に見つけられるので、近場の洞窟へ探しに行ってみてください。

鉄鉱石。
鉄鉱石

鉄鉱石はダイヤやレッドストーンと違ってY=64以下の高度であればどの高度にも生成されるので、浅い洞窟でもたくさん発見することができます。

こちらの鉱石分布を見ると、地表近くにも地下と同じくらいの量が生成されていることがわかります。

木のツルハシではアイテム化しないので、石以上のツルハシを持って採掘にでかけましょう。村や廃坑、スポナーの置かれた部屋のチェストから手に入ることもありますが、探せばすぐに見つかる鉱石なので地面を掘ったほうが早いです。

火打石の入手方法

火打石は、砂利を破壊したときに10%の確率でドロップするアイテムです。10%ということでドロップ率はあまり高くありませんが、火打石がドロップしなかった砂利は回収すれば砂利ブロックとして再度設置することができ、かつ火打石は再設置された砂利ブロックからもドロップするので、回収→再設置を繰り返せば1つの砂利ブロックから必ず1つの火打石を手に入れることができます。

ドロップした火打石。
ドロップした火打石

砂利は川や海の底に多く生成されています。村人と取引できる環境が整っていれば、矢師の村人と取引することでも火打石を手に入れることができます。




ネザーゲートを作る手順

材料を揃えることができれば、ネザーゲートを作るのは非常に簡単です。

1.黒曜石で3×2の大きさを囲む枠を作る
2.火打石と打ち金で着火する
3.周囲をフェンスで囲っておく

枠を作ろう

最も基本的なネザーゲート。
基本的なネザーゲートの大きさ

縦3横2の範囲を黒曜石でぐるりと囲むと、ネザーゲートとして機能させることができます。枠を含めると5×4の大きさです。この形がもっともコンパクトなゲートで、用意する黒曜石も少なくてすみます。枠の角は黒曜石が無くてもいいので、最低10個の黒曜石があればゲートを起動可能です。

ゲートの形について

枠が四角形になっていれば大きいゲートでも起動可能で、最大で21×21のゲートを起動させることができます(枠を含めると23×23)。
巨大なネザーゲート

起動状態のネザーゲートの枠からは、ゾンビピッグマンがスポーンします。ポータル部分(紫色の部分)が大きければ大きいほどスポーンしやすくなるので、上画像のような巨大なネザーゲートはゾンビピッグマントラップによく使われます。

変わった形のゲートを作ることもできます。
変わった形のゲート

枠が複雑な形をしていると着火してもゲートは起動しませんが、上画像のようにポータル部分がそれぞれ四角形になるように区切れば起動させることができます。変わった形のゲートを作ってみるのも面白いかもしれません。

ネザーゲートの起動方法

枠ができたら、火打石と打ち金で枠の内側に火をつけます。着火する場所は、枠の内側であればどこでもかまいません。

ここに着火すれば、ゲートが起動します。
着火する場所

火をつけたときに紫色のポータルが発生すれば、ゲートの起動は成功です。着火時にポータルが発生せず火がついてしまったときは、枠の形が間違っているので確認してみてください。

起動したゲートは、紫色の部分や枠を破壊すると停止させることができます。紫色のポータル部分は素手で殴るだけで簡単に破壊できるので使わないときはなぐって停止させておくといいかもしれません。殴るだけでなく水流や溶岩流を使っても破壊することができます。

枠が残っていれば、一度停止したゲートも再起動が可能です。ネザー側のゲートはガストの火の玉で停止してしまうことがあるので、再着火できるように火打石と打ち金を忘れずに持っていくようにしましょう。

フェンスで囲っておこう

ウシやブタなどの動物もポータルに触れるとネザーに転送されてしまうので、通常世界側のゲートは起動させたらフェンスなどで囲っておきましょう。

ゾンビピッグマンもたまにスポーンします。
ゾンビピッグマン

ゾンビピッグマンは敵対化しなければスポーンしていても問題ないですが、ウロウロしているゾンビピッグマンを間違って殴ってしまっても嫌なので、フェンスで閉じ込めておいたほうがいいですね。湧き潰しも合わせてやっておきましょう。

ゲートの使い方

起動状態のネザーゲートをくぐる(紫色のポータルに触れる)と、読み込みが始まってプレイヤーがネザーに転送されます。ネザー側にもゲートが自動的に生成されるので、戻りたかったらそのゲートに入り直せばOKです。

ネザーのゲート。通常世界で大きいゲートを作っても、ネザー側のゲートはいつもこの形です。
ネザー側のゲート

ネザー側のゲートの位置がわからなくなると困るので、ネザー行ったら探索を始める前にゲートの座標をメモしておきましょう。

ゲートのつながり方

作るゲートが1つだけの場合は特に深く考えることなくゲートを作ればいいのですが、複数のゲートを作る場合は少し注意が必要です。

プレイヤー作った2つのネザーゲートの位置が近い場合、もう一方の世界では2つ目のゲートが生成されず、どちらのゲートに入っても最初に生成されたゲートにつながるという性質があります。例えば通常世界でA、Bという2つのゲートを作ったとしても、それぞれが近い位置にあると、どれを通ってもネザーではCという同じゲートに出てしまいます。

ゲートのつながり方についてはこちらの記事で詳しく解説しているので、ぜひ読んでみてください。

また、対応する座標にゲートが存在しない場合は、もっとも近いゲートを探してそのゲートとつながるという面白い性質もあり、この性質を上手に利用すればネザーゲートを使って地上から天空へすぐに移動することが可能になります。少し難しいですが、こういうこともできるんだと覚えておくといいでしょう。




ダイヤ無しでゲートを作る方法

ダイヤのツルハシがあるなら採取した黒曜石を積み重ねてゲートを作るのが簡単ですが、ダイヤがなかなか見つからない場合でも溶岩と水を使うことで簡単にゲートを作ることができます。やり方を順に見ていってみましょう。

必要な材料

ダイヤのツルハシ無しでゲートを作るために、必要な材料は次のものです。

・溶岩源 10個
・空のバケツ 10個以上あると楽。最低1コ。
・水入りバケツ 1個
・土などのブロック 50個くらい

黒曜石が生成されるのは、溶岩源が水流に触れたときです。ネザーゲートの枠には最低10個の黒曜石が必要なので、溶岩源も最低10個必要になります。地上に溶岩湖が生成されていれば、そこから持ってくるのが最も簡単。近くに溶岩湖がなかったら、高度Y=11あたりの地下に行って採取してきましょう。

バケツが10個以上あれば溶岩をバケツに入れて持っておけるので、作業が非常に楽になります。鉄不足でバケツを10個も作れないという場合は、10個ぶんの穴を掘って採取してきた溶岩を入れておくようにしましょう。間違って水を流してしまう可能性があるので、穴はブロックでガードしておいたほういいです。

溶岩原10個。
溶岩原10個

水入りバケツは一つあればいいですが、操作をミスって水を消滅させてしまうこともあるので、近くに無限水源を作っておきましょう。

無限水源の作り方は、こちらで詳しく解説しています。

溶岩流や水流が広がって作業がしにくくならないように、型枠用のブロックを設置して、その中に溶岩や水を流すという方法でゲートを作っていきます。燃えなくてかつ破壊しやすい土ブロックあたりが最適なので、たくさん採取しておきましょう。

ダイヤ無しで作るゲートの作成手順

ここからは、ゲートの作成手順を説明していきます。説明ではブロックの数が数えやすいように型枠用として磨かれた安山岩を使用していますが、通常は土ブロックを使えばOKです。

ゲートを建てる位置の地面を3マスぶん掘って端から水を流し、水流部分2マスに溶岩を流し込みます。
下枠の作り方

水源に直接溶岩を入れてしまうと、黒曜石は生成されるものの水源が消滅してしまうので、注意しましょう。何度も水を汲みに行くのは面倒です。

溶岩を入れると、黒曜石が生成されます。これがゲートの下枠です。水はバケツで回収し、穴は埋めておきましょう。
生成された下枠

次は左右の柱を作っていきます。型枠用のブロックを下画像のように設置。
型枠用ブロック

型枠内の真ん中から水を流します(真ん中の2マスならどちらからでもOK)。
真ん中からの水流

左右の端に溶岩を流し込み、黒曜石を生成します。
生成された黒曜石

バケツで水を回収したら黒曜石の間をブロックで埋めて、
黒曜石の間の型枠用ブロック

型枠用ブロックを同じ形で一段高くして、先ほどと同じ作業を行います。
一段高い型枠用ブロック

高さ3ブロックぶんの黒曜石の柱ができるまで、これを繰り返します。

最上部は、型枠の端から水を流します。
最上部の水流

水源に遠い方から順に溶岩を流し込み、上の枠となる黒曜石を生成します。
上枠の黒曜石

最後に型枠用のブロックを取り除けば、枠の完成です。
完成した枠

角に黒曜石が無いですが、この形でも問題なく起動します。ゲート内側に火打石と打ち金で火をつけて、ネザーに行ってみましょう!

ということで、ネザーゲートの基礎知識とダイヤのツルハシ無しでゲートを作る方法の紹介でした。本格的なネザーの探検はあとからやるとしても、ネザークォーツを手に入れておけばコンパレーターで様々な自動装置を作ることができ、冒険の効率がよくなります。バケツと溶岩と水さえあれば序盤でもゲートを起動させることが可能なので、ぜひこのテクニックを使ってネザーゲートを作ってみてください。